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05 世界の状況

 世界には日本より広い国土を持つ国がたくさんあり、それらの国には日本よりたくさんのダンジョンがある。上手く使い熟せれば大変な資産だ。だけどたくさんのダンジョンがあると言う事は人知れず猛獣が繁殖しているたくさんのダンジョンがあると言う事だ。そして自然が豊かで人口密度が低い所ほどその可能性が高くなる。元から国土に猛獣が存在しなければ問題ない様にも思われるがそうでも無かった。人が居る所には犬が居て何かの拍子に野良化した犬は容易くダンジョンに組み込まれた。これは猫も同じだ。中国では逃げ出した豚がそんな事になっていた。豚は猪を家畜化したものだからな。野生化してダンジョンで繁殖したら危険度は猪と同じだろう。いや、繁殖力が強い分だけ猪よりも厄介な可能性も有るな。家畜やペットだって野生化すれば充分に厄介な獣と成り得る訳だ。

 問題なのはそれらの獣が強化された上でダンジョンの中で数世代に亘って繁殖して漏れ出して暴れた事とそのダンジョンによる獣の強化がダンジョン内に留まらなかった事だ。ダンジョンによる生物の変化は既にダンジョンの外にも浸食していた。人々は角の生えたウサギを見てダンジョンから漏れ出た動物が繁殖しているだけだと思っていた様だがダンジョンが現れて以降はダンジョンの外でもウサギは変化していた。ダンジョン内での動物の繁殖が速くて外に漏れ出た様に感じただけの話なのだ。

 日本ではこの状況を危険視する人はいたが大半の人にとっては他所事だった。身近な公園のダンジョン等は危険ではなかったし目の当たりにしたのがウサギやリス等の小動物の変化だけでは仕方の無い事ではあるのか。小動物は強化されても体が大きくなるとは限らない。生存するに当たって体が大きい事が有利とは限らないからな。それに強化された馬鹿でかい猪の動画を見たとしても所詮は動画だ。実感に乏しいのだろう。日本で天然物の獣が支配するダンジョンの脅威と直接対峙していたのは自衛官だしダンジョン外での生物の変化に気付いていたのは一部の研究者だけだった。




 アメリカではグリズリー、ピューマ、コヨーテ、野生化した豚等がダンジョンで繁殖しており強化された獣がダンジョンから漏れ出てきては時々暴れていたが一般のアメリカ人はあまり問題とはしていなかった。銃社会アメリカでは金さえ出せば対抗可能な銃器が買えるから安心していたのだ。そして多くの州で生態系を乱すとしてこれらの獣が駆除対象となって狩猟が許可されたからハンターは喜んでいた様だ。だが駆除はそんなに上手くは行かなかった。ダンジョン外部の獣もダンジョン内部の獣と同じ様に変化していたからだ。そして人はその変化を止める方法を持たなかった。


「変化した獣は全部殺しちまえばいいんだよ。ダンジョンが原因って話ならダンジョンを殺せばいいんだ」


「獣の方は時すでに遅しってやつだ。ウサギもリスも角が生えているし犬や猫も角が生えているのは当然になった。初めは殺す奴もいたが無駄だと悟ったのかもうそんな奴はいない。それに人にも何れは生えてくるって話だ」


「そんなことはない。先月産まれた俺の娘には角なんて生えていないぞ」


「それはまだ赤子だからだ。ジュニアハイスクールぐらいになったら何らかの変化があるのさ。犬だって生まれた時には何も無い。成長に伴って変化するのさ」


「そんな事信用できるか。そんな事は俺が許さない。ダンジョンが原因なら俺がダンジョンを殺してやる」


「そんな事はテロリスト供が散々試みているさ。知っているだろう?成功したって話は聞いた事が無いがな」


「そんな事は嘘だ。政府が隠しているだけさ。ダンジョンが有用だとか言ってる欲ボケどもの所為だ」


「そんな事を隠して如何するんだ?ダンジョンなんて幾らでもあるんだ。殺すのに成功していればテロリストが嬉々として動画をネットに流すさ。隠せる訳がない」


「何か方法がある筈だ」


「自分で試したらどうだ。俺は遣ったぞ。銃を散々ぶっ放してきた。びくともしなかったがな」


「核兵器を使えばもしかしたら」


「ダンジョンがどれだけあると思っているんだ。そこいら中にあるんだぞ。この町にだってある。核兵器を使って人が何処にも住めなくするつもりか?」


「……………くそ。俺は娘に角が生えるのなんて見たくない」


「角とは限らんぞ。牙とか鬣とか鉤爪になるなんてのもあるかもな」


「そんな事を言うな。考えたくも無い」


「俺だってそうさ。でももうすぐガキが産まれるんだ。どうしても考えちゃうんだよ!」


 地球上の全ての生物が変化し始めていて人も決して例外ではない。アメリカ人はこの事実に恐怖した。アメリカ人にはクリスチャンが多いが聖書によれば人は神の似姿なのだから人が変化して角なんかが生えては困るのだ。彼等は憤慨してダンジョンの発生を悪魔によるものと決めつけて糾弾した。そしてダンジョンを攻撃し始めた。だが何も通用しなかった。ダンジョン内の生物を殺す事は可能だ。でもダンジョンそのものを殺す方法は無かった。人が発明したあらゆる破壊兵器を以ってしてもダンジョンが死ぬことは無かった。アメリカでは極秘裏にダンジョン内部で核兵器まで使用したがそれでもダンジョンが死ぬことは無かった。核兵器使用後にダンジョン内部の調査を行っても核爆発した痕跡すらなかったのだ。不発であればまだ問題は小さかったのだがダンジョン内部での核爆発自体は確認していた。

 彼等の恐怖は増すばかりでとうとう手あたり次第にダンジョンを封鎖し始めた。ダンジョンそのものには何も通用しなかったのでダンジョンの入り口の周りを分厚いコンクリートで固めて生物が出入り出来ない様にしたのだ。でも広い国土のダンジョン全てを封鎖するのは事実上不可能だ。ダンジョンは一年前に発生したものが全てではなく今でも発生し続けているのだから。彼等の怒りの矛先はダンジョンを擁護し研究している者に向かった。研究者達を悪魔の手先と罵ってテロを始めた。


 アメリカでダンジョンの有用性に気付いた研究者とその支援者はダンジョンの有用性を強く訴えていた。アメリカ政府はその有用性を認めたがテロが収まる事は無かった。ダンジョンの有用性を説くのは信仰的テロリストにとっては悪魔の有用性を説くに等しい行為なのだ。そして多くのアメリカのクリスチャンはテロは支持しないにしてもテロリストのダンジョンに対する見解には賛同した。

 アメリカではダンジョンを封鎖するかどうかで揉めた。ここでアメリカ政府はダンジョンによって変化させられた人間の存在を公表した。アメリカにもダンジョンに魅入られたダンジョンの中に住み着いた人々が居り、アメリカ政府の保護下で極秘裏にダンジョンの中で暮らし続けていたのだ。彼等は角が生えていようが鬣が有ろうが当然アメリカ国民なので法の下に保護される。身体的な特徴による差別は許されないしダンジョンに居住する権利もあるので無差別にダンジョンを封鎖する行為も禁止された。


 ここでテロリストはミスを犯した。彼等はダンジョンによって変化させられた人々の存在を拒否し、人ではない悪魔の使徒だと根絶を宣言したのだ。これでテロリストに共感を示す人は急速に減ってしまった。ダンジョンによる犠牲者とかならまだしも姿形が違うだけで悪魔の使徒はないよな。殆どのアメリカ人は姿形の変化をダンジョンが齎した病気と捉えていてその対策を求めていたのだ。ダンジョンの発生を悪魔によるものとするまでは許容したがダンジョンが原因で姿形が変化した人々を悪魔の使徒とするのまでは許容しなかった。メディアに現れた彼等は姿形は変わっていても人の特徴は大きく残っていて人にしか見えなかったからだ。多くの人がダンジョンに魅入られた結果かもしれないがアメリカ社会は彼等を受け入れた。

 だがテロは止まず更に過激化した。ダンジョンに対して無差別テロを開始したのだ。公園のダンジョンの浅層部はアメリカでも人々の憩いの場になっていたのだがそこで銃を乱射したり爆破したりして民間人を殺傷した。アメリカ社会は一気に不安定となった。アメリカにはクリスチャンが多くいてテロリストに共感を示す者が減ったとは言っても潜在的なテロリストは常にいた。




 中国には様々な野生の猛獣が生息していてもちろんダンジョンで繁殖をしていた。そして人民もダンジョンの中で暮らして増えていた。ダンジョン内の環境が清らかで汚染されていない事に気付いた者達が秘かに住み始めて中国全土にあっと言う間に広まったらしい。最初は中国の環境汚染が酷いので避けるためだったのが途中からは大量の流民が文字通り流れ込んだ形だ。共産党政府がダンジョンの有用性に気付いた時には時すでに遅く、政府が幾ら規制を掛けても手に負えるものではなかった。


「ダンジョンの開放はどうなっている。不法占拠者の排除は予定通り進んでいるか」


「はい、主席の指示は全ての人民に通達済みです。ダンジョンの確保は着々と進んでおります」


 中国ではダンジョンの私有を認めてはいない。危険だとか公共の利益に反するだとか色々な理屈を付けてはいたが要するに共産党が独占して甘い汁を吸いたかったからだ。共産党政府はダンジョンに居住する人民に対して速やかに明け渡すように命令した。だがそれに従う者は皆無だった。人民解放軍によるダンジョンの確保は確かに進んではいたがそれは人が住み着いていないか住み着いても日が浅いものだけだった。まぁ、嘘は吐いていないよな。


「党の威信の為にも共産党主導よるダンジョン支配が重要だ。国土にある全てのダンジョンは共産党主導の元に支配されなければならない」


「分かっております。そのための手を着々と打っております」


「獣の支配するダンジョンの攻略は予定通りに進んでいるのだな」


「ダンジョンの攻略は予定通り着々と進んでおります」


 獣の支配するダンジョンと言っても猛獣が跋扈するダンジョンばかりではない。まだ猛獣が入り込んではいないダンジョンも残っていてそれらは比較的容易に攻略できる。多くは人里の党員の住居の庭なんかに現れたものだ。党員が確保しているのだから功績は当然共産党のものである。まぁ、嘘は吐いていないよな。

 ダンジョンはたくさんあるのだ。確保が面倒なダンジョンを後回しにするのは当然の事ではないか。

 人民解放軍を使ったダンジョン内に住む不法占拠者の排除はほぼ失敗した。相手が碌な武器も装備してないのに何故人民解放軍による不法占拠者の排除が上手く進まなかったのか?

 生物はダンジョン内に入るとダンジョンに魅入られる。それは人も例外ではない。それでもダンジョンに投入された兵が冷静なら外で受けた命令に従って行動する事が可能なのだが不法占拠者の排除とは言え高揚しない兵はまずいない。そしてその精神状態でダンジョンに魅入られるといつの間にかダンジョン内の環境を守るべく行動し始める。これは人のダンジョンが人が住み良い環境になっているからかな?兵本人は命令通りに行動しているつもりで高揚感に包まれて我を忘れてダンジョン内を守るべく行動する。人民解放軍がダンジョン内に投入した兵は不法占拠者を排除する事も無くダンジョンに魅入られてそのままダンジョンの住人となる訳だ。これでは得意の人海戦術は役に立たない。投入した先から兵はダンジョンの住人となり不法占拠者の排除は全く進まない。そしてダンジョンの住人にとって人民解放軍はダンジョンを取り上げようとする敵なのだ。人民解放軍は汚名返上の為に手に入らないならダンジョン諸共潰せとばかり極秘裏に核兵器の使用に踏み切ったがダンジョンには効かなかった。

 結果として人民解放軍が確保したダンジョンは国土の広さに比べれば少ないものとなった。ダンジョン内に人が住み着いていないか住み着いても日が浅いものしか確保は無理だったのだ。人民解放軍は確保に失敗したダンジョンを逃げ込んだ人民諸共コンクリートで固めて封鎖した。人民解放軍が多くのダンジョンの確保に失敗したのは彼等がダンジョンの主からダンジョンを高圧的に取り上げようとしたからだな。どうやら土地を接収した時の様に簡単に済むと判断していた様だ。日本の様に融和的に振舞ってダンジョンの所有権をある程度は認めて仲間に取り込めばこれほどは失敗しなかっただろう。まぁ、流民相手にそんな考慮が働く様な中国共産党ではない、この失敗は必然だな。




 ロシアの国土は広くシベリアには絶滅危惧種のアムールトラやヒグマや狼が生息していた。それらはダンジョン内で当然の様に繁殖していた。人口が希薄なので人が確保したダンジョンよりも明らかに野生動物が繁殖するダンジョンの方が多かった。国土が広い事も有って人がダンジョンの有用性に気付いて確保に回っても手が足りなかった。そして猛獣は人知れず繁殖してはダンジョンから漏れ出して、シベリア全土に静かに勢力を拡げていた。


「それではシベリアにある殆どのダンジョンの攻略は不可能と言う事だな」


「はい、報告書に在りますように人が足りません。人の居住地域とその近郊のダンジョンを攻略するのにも梃子摺っている状況なのです。これに失敗したら村や町を放棄する事になるでしょう。我々に奥地のダンジョンを攻略する余裕は無いのです」


「西側から人を送る事は出来ないのか?」


「西側に余裕がある訳ではないのですよ?東側よりもマシなだけです」


「取り敢えずは守勢に徹するしか方法は無いと言う事だな」


「そうです。人の居住地域を守り切る事が次に繋がります」


「他の国はどんな状況だ?」


「中国は共産党政府が人民を纏めるのに失敗していますね。人が多いだけに人が確保したダンジョンも多い。ただ共産党が欲張ってか面子に拘ってかダンジョンを人民から取り上げようとして失敗しています」


「あそこは初動が遅れたからだろう?共産党が動き出した時には流民がダンジョンに流れ込んだ後でダンジョンの支配も済んでいたって話だ。そうなると無理矢理取り上げるのは難しいだろうな。そんな事をしようとしたのは中国人ぐらいだ」


「そして今更融和的に迫っても誰も信用しない。中国共産党政府は下手を打ちましたね」


「アメリカは如何なっている。クリスチャンの過激派が現実を受け入れず騒いで揉めているのだろう?」


「あれは厄介ですよ。ダンジョンの発生は悪魔の仕業で角付きは悪魔の使徒扱いです。困った事に我が国にもヨーロッパにも居るんですよ。アメリカ人程過激ではなくてテロは起こしていませんが」


「ダンジョンは生き物だ。未だにその生態は掴めてはいないがな。角付きも人だ。それもすこぶる有能な人だ。そして我々と遺伝子的な違いは無い。悪魔は関係ないな」


 角付きっていうのは文字通り角が生えている人達の事で、検査の結果知能がやたらに高い事が判明した。大人たちの知能指数は上限を超えて測定不能であった。


「ダンジョンの由来は気になりますが悪魔では無いでしょうね。意図的に人を破滅に導くと言った感じではありませんからね。そうなる可能性はありますが」


「シベリアは人の所為で絶滅寸前だった獣達の逆襲みたいな様相だからな」


「アラスカもカナダも似た様なものですよ。アメリカも州によっては獣が優勢となるでしょうね」


 アラスカやカナダもシベリアと似た状況にあり、自然が豊かなのと裏腹の様に人の領域は人知れず削られていた。人が把握していないダンジョンはいくらでもあった。


「アフリカも南米のアマゾンもこれから獣が盛り返して行くのだろうな」


「既に人の手に負えないダンジョンがたくさんありそうですからね。あの辺りは」


「そう言った意味では砂漠地帯は人が優勢となりそうだな」


「そう言えば日本からの情報なんですが日本猿の知能も格段に上がっているそうですよ。現在の我々よりは劣るようですがね。でもそこから推測するに類人猿のゴリラ、チンパンジー、オランウータン等は現在の我々並にはなるだろうと言う話です。どうなるんですかね、地球は」




 因みに日本のお隣の半島ではダンジョンから獣が漏れ出て危険な事を知ると短絡的にダンジョンを封鎖しろとなって全国的にダンジョン封鎖運動が展開された。ダンジョンは見つかった先から私有地だろうが構わずに入り口の周りをコンクリートで固めて出入りが出来なくしていった。ダンジョンに魅入られてダンジョンに籠って抵抗した人々もいたのだが構わずに封鎖した様だ。そして日本の無策を嘲笑していた。日本ではダンジョンへの出入りの規制は行っても封鎖はしなかったからだ。お隣の半島では日本が危険を放置していると報道されていた。そして半島は国土にあるダンジョンの半分を既に封じており危険の排除に成功したも同然だと自画自賛していた。日本では単純な封鎖はダンジョン内での獣の繁殖を止める事にならず危険だとしていたのだがなぁ。それに半島の南半分だけでは片手落ちだと思うんだが。彼等の北の同胞は何もしていないどころか人民が次々とダンジョンに逃げ込んでいるらしい。ダンジョンの中なら食うだけは何とかなるから外よりはましだ。半島の北側にはまだ虎も生息していてダンジョンから角のある虎が出てきて暴れたらしいがお偉い将軍様は下々には興味が無いのか放置しているみたいだし半島にあるダンジョンの中は如何なっているんだろう。








 世界を見渡すとダンジョンから時々漏れ出て来る強化された獣の被害は小さなものではなかった。

 ダンジョンの発生によって人の領域は世界中で人の知らぬ間に削られていた。これに気付いた者も当然いたのだがダンジョンの全てを支配するのが無理な事にも早々に気付いたので防衛に走る事になった。日本ではダンジョンを出来得る限り人が確保して対抗しなければならないとしていた。日本のお隣の半島では防衛の為にとダンジョンの封鎖に邁進していた。

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