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03 猪のダンジョン

 俺達は家族総出でダンジョンを好きに弄って楽しんでいたのだが地球上では様々な所でダンジョンが発生していてそのダンジョンの内部では様々な生物が繁殖していた。ダンジョンの一部は人に発見されて発見した人の事情に合わせてダンジョンは変化していた。ダンジョンでは生物達は繁殖を促されると同時に強化されていた。俺達のダンジョンで繁殖したネズミやウサギは角が生えていた。でもこの時点ではダンジョンの内部で進行中だったので殆どの人は気付いてはいなかった。俺達もそんなに問題だとは思っていなかった。俺達のダンジョンには猛獣の類はいなかったし人が主導権を握っていないダンジョンがどんなものなのかは想像もつかなかった。


 ダンジョンは内部で育っている生物に合わせて変化する。うちのダンジョンは半ば食物生産のためのダンジョンと化していたが人の手が入らなければこんな事にはならない。人がいなければダンジョン内部は外部の環境に沿って急速に変化していく。ダンジョン内部の動植物は強化されながらダンジョンが拡がるのに合わせるかのように繁殖する。外部の生態系が内部に浸食すると同時にダンジョンによって生物は強化されるのだ。そしてやがて強化された生物がダンジョン外部に漏れだす。生物の強化はダンジョン内部に留まる事は無く外部へと拡がって行く。ダンジョンの外で角の生えた兎を目にするのはもう当たり前の光景だ。

 今回山で見つかったダンジョンは人の手が入らずにいたから状況から考えるに猪が君臨する猪のダンジョンと化している筈だ。まだ猪が漏れ出してはいないがこのまま放置すれば確実にダンジョンによって強化された猪が漏れ出す。そうなれば地元への被害は甚大だ。如何にかせんとあかん。俺は親父や村のもんと相談して分家に行く事にした。

 分家は村からは出て県庁所在地に住んでいた。今では唯のサラリーマンで村で持っている土地は問題の山だけだ。応接間に通されて待つこと数分で主らしき人が入って来た。


「どうも初めまして長谷部本家の翔です。今日は村にある御宅が管理する山の件で話が有って来ました。ほら親父も挨拶して」


 親父は山の地主である長谷部分家の主とは確執があるらしく話すのを嫌がり、俺に挨拶を任せて名乗る時は長谷部本家と言う様に指示していた。


「お前ら何しに来た。山は売らんぞ。どうしてもと頭を下げるなら考えてやっても良いがな」


 相手は初めから喧嘩腰で名乗ろうともしない。こちらも親父とは話したくない様だな。


「俺はこいつとは口を利く気は無い。翔、お前が話せ。俺は知らん」


 親父は俺にそう言ってそれ以上は一言も話そうとしなかった。


「仕方ないなぁ。長谷部さん、山の件なんですが売り買いの話をしに来たのではありません」


「山を買いたいんじゃないのか。それじゃあ。山に入りたいって話か。あの山は立ち入り禁止だ。好き勝手にはさせんぞ」


「そんな話でもありません。長谷部さん、まだお名前を伺っておりません。同じ苗字だと話しづらいんで知りたいのですが宜しいですか」


「長谷部利樹だ。そこの馬鹿に聞いてないのか」


「親父と知合いですか?」


「同じ高校の同級生だ。気に喰わんがな」


 親父とは目を合わそうともしない。親父も同じだからお互い様か。


「そうですか。それでは話を進めます。利樹さんは一年程前から世界中でダンジョンが発生しているのは知っていますよね」


「ああ、知っている。だがそれが如何した。家の山と何の関係がある」


「実はお宅の山にダンジョンが見つかりました」


「……どうやって見つけた。あそこは立ち入り禁止の筈だ。不法侵入で訴えるぞ」


「どうぞ訴えてみて下さい。お金が掛かるだけですから。あそこは元々里山で江戸時代から地元の人は自由に出入りして利用してきた皆の山だったんです。長谷部家は知行主として代表で管理していただけで名義は長谷部家にありましたが本来は勝手に売り買いできる様な山ではないんですよ。地元民には既得権があるので裁判で負けるとは思えません。立ち入り禁止も外部の人間に対してだと思ったで通用します」


「いい加減な事言いやがって本当に訴えるぞ」


「だからどうぞと言っているじゃありませんか。そんな事よりもこのままだとそちらが訴えられる事になりますよ」


「いい加減な事言いやがって如何してこっちが訴えられるんだよ」


「だからお宅の山のダンジョンですよ」


「ダンジョンが如何した。ダンジョンの何が問題だ」


「だからそれを話に来たんです。お宅の山のダンジョンは猪のダンジョンの可能性が高いんです。まだ未確認ですがね」


「それが如何した。何の問題がある」


「知らないんですか?世界各地でダンジョンから強化された獣が溢れ出て被害が出ているのを!このままだと強化された猪がダンジョンから溢れ出て周辺に被害が出ます」


「それが如何した。自然災害だろ。俺の所為じゃない。それにまだ猪のダンジョンかどうかは分からんのだろう?」


「確かに猪のダンジョンかどうかはまだ未確定です。でもあの山はお宅の山だ。きちんと管理する義務がある。そして人が山に入っていればダンジョンはとうの昔に見つかっていて人の管理下にあった筈なんですよ?もし被害が出た場合はお宅が訴えられる可能性は大きい。その時に何もせずに放置していましたでは負ける可能性が有りますよ」


「そんな馬鹿な。何も知らないのにか」


「だから知らないのが問題なんです。人里にある里山なんですよ。管理義務を怠っていたことになり兼ねません。だって私達が山に入って二時間経つか経たない間にダンジョンが見つかったんですよ?人が普通に出入りしていればとうの昔に見つかっていた筈です。何かあった時に知らなかったで済むと思いますか?」


「俺は如何すれば良いんだ」


「取り敢えず調査の許可を下さい。こちらで調べますから。報告書は後程出します。それで一応は調べたとの体裁はとれるでしょう。こちらが信用できないならそちらでも調査して下さい」


「それでもし猪のダンジョンだったらどうしたら良いんだ?」


「責任を負いたくなければ山を村に譲渡する事を勧めます。そうすれば何か起きても村の責任です。ただその場合はダンジョンに関する権利は放棄する事になります」


「ダンジョンの権利?それを持っていてに何か良い事があるのか?聞いていると厄介にしか思えんが」


「何も知らないんですねぇ。ダンジョンは上手く管理出来れば凄く役に立つんですよ。猪のダンジョンのままでも定期的に間引ければ猪肉が定期的に手に入る様になります。天然の猪牧場が手に入る訳です。儲かるかどうかは分かりませんけどね。それとゴミ処理に利用できないか確か研究中の筈です。他にも色々と研究中の筈ですよ。儲かるかどうかは分かりませんが」


「それなら高く売れるんじゃないのか?」


「ダンジョン自体は珍しいものでもないんですよ。この街にも幾つかあるでしょう?身近なものだと公園で子供達の遊び場になっているダンジョンが有る筈だ。だから上手く活用できるかどうかなんです。お宅の山があるのは俺達の住む田舎ですからね。ダンジョンも山腹に在って不便だし高く売れるとは思えません。信用できないならネットでも使って調べれば分かります。まだ活用方法も研究中の段階だから上手く遣れば大儲けと盛り上がってはいるけど成功者はいません。少なくとも私は買いませんよ?金が掛かりそうですからね」


「どのくらい金が必要なんだ。そしてどのくらい儲かりそうなんだ」


「そんな事は自分で考える事ですよ。所有者なんですから」


「参考でも良いから情報を出せ。そうしないと動きようが無い」


「猪のダンジョンだった場合はダンジョンから漏れ出ない様に中の猪を間引く必要が有ります。ハンターが何人必要になるかは分かりません。誰も経験が有りませんから。得られるのは先程お話した様に猪の肉ですね。猪のダンジョンとまではなっていなければ人が入り込んでダンジョンを奪えるかもしれません。その場合はダンジョンの活用方法は色々あるでしょうね。ただ活用方法はまだ研究段階なので成功するかどうかは分かりません」


「それじゃあ儲かるかどうか分からんじゃないか」


「確実に儲かるのが分かっていたら私が買います。あなたを言いくるめて私のものにしていますよ」


「それはそうだな。でも情報が無いと動くに動けん」


「取り敢えず今一番必要な情報は山にあるダンジョンの状況です。考えるのはダンジョンの中を調べてからにした方が良いでしょうね。今のままだと妄想が膨らむばかりですよ?」


「ああ、そうだな。調査は許可しよう。家からも人を出す。君はともかくこいつは信用できんからな」と親父を横目で睨んだ。


 親父はフンと鼻息を出すだけで何も返さなかった。


「こちらはいつも猪を駆除をして貰っている地元の猟友会の亮介さんを連れて行きます。ご存知ですよね。他には役場絡みで地元の若いのを一人連れて行きます。次の土日の二日間で調べましょう。早い方が良いですからね」


「承知した。ビデオも撮るからな。誤魔化しは効かんぞ」


「ご自由にどうぞ。お宅の山のダンジョンなんですから。こちらでも撮らせていただきますよ」




 それでダンジョンに入ったんだが……


「何これ、凄く広い。ダンジョンの中ってこんなに広かったか?」


 ダンジョンの最初の広間に入ったんだが凄く広かった。家のダンジョンも最初に比べれば広くはなっていた。だけどこの広さならその十倍はゆうにあった。開けた先には木々が見えるから実際はもっと広いだろう。事前に街の公園のダンジョンにも入って家のダンジョンと比較していたんだがここは段違いに広い。


「おい、あれって猪か?牙が六本ないか?あっちのには角も有るぞ」


「ビデオ撮るの忘れるなよ。運が良いな。入って直ぐに猪が見つかるなんて」


 子連れの猪が直ぐに見つかって俺達は動画を取り始めた。とそこで連れていた家の犬の一匹が吠えた。


「こら静かにしろ。気付かれるだろ」


「おい、こっちを見てないか」


「みんな逃げろ。猪が向かってくるぞ。こんな豆鉄砲じゃどうにもならん」


 猪が俺達に気付いて向かってきた。俺達は最初の広間に入って直ぐに逃げ出す事になった。幸いと言うか入ってきた外に続く穴は猪に比べて小さく無事に逃げ出す事が出来た。俺達は一気に山を駆け下りて車に乗り込み国道まで出てから路肩に止め一息ついた。みんな恐怖で顔が真っ青だ。


「あんなの象用の銃でないと無理だ。動物園のサイよりもでかく見えたぞ」


「あんなのが他にも何頭もいるんだろう?俺達じゃ相手にならん。自衛隊でも連れてこないと」


「あんなのが外に出て来て暴れたらどうするんだ。家に隠れても家が持たんぞ」


 その日のうちに分家まで行って動画を見ながら説明した。利樹さんは動画を見ながら真っ青になっていた。


「如何見ても猪のダンジョンですね。我々では手も足も出ませんでした。一応は警察にも届け出ますが警察では対処不能でしょう。自衛隊にでも出張って貰わないと無理だと思います。村でも持て余すと思いますよ。譲渡は難しいかなぁ」


「こんなもの個人の手には負えんよ。如何考えても国が対処するべき問題だろう?で俺は如何したら良い。山は君に譲渡しても良いから何とかしてくれ」


「俺が貰っても対処できないのは同じですよ。村の役場には伝えますが如何転ぶかは分かりません。役場を通じて国に伝わる筈ですがお役所仕事だからなぁ。いつになるやら。そちらには伝手はありませんか?国会議員とかに」


「そんなものが一介のサラリーマンにある訳がないだろう?とにかく君に任せるから何とかしてくれ。息子は好きに使っていいから。何かあって一番困るのは君達だろう。頼むから何とかしてくれ。こんなのが暴れた責任なんて取り様が無い」


「こちらはこちらで動きますからそちらは休み明けにでも県庁に行って下さい。動画を見せれば切実感は伝わるでしょう。私は今から村の駐在さんに説明しに行きます」


「わかった。政利、県庁に行ってくれ。見てきた本人が説明した方が伝わるからな」


「そうするよ。翔さんは村の方を宜しくお願いしますね」


 こうして我々は色々と動こうとしていたのだがお役人の動きは思っていたよりもずっと速かった。

 日曜日には自衛隊が村に来て山を封鎖した。俺がやけに動きが速いなと思っていたら連れて行った若いのが役場のダンジョン対策課だったらしい。国からの出向者が一人と若いの二人だけの課で役場では皆が何でこんな課が必要なんだとぶうぶう言っていて一番若いのに押し付けたそうだ。若いのは休みにも拘らず手続きに従って上司に報告した。そして村には自衛隊が遣って来た。

 そこからの国の動きは速かった。まず人が住む近郊の山林等のダンジョン調査が始まった。当然の事ながら家の山の調査も行われ俺達の秘密基地の存在がバレた。だけど国家機密と言う事で家のダンジョンの事は世間には公表されなかった。猪のダンジョンの山は国に強制的に買い上げられて自衛隊が常駐する様になった。分家の利樹さんは思わぬ大金が手に入って喜んでいたそうだ。俺にもダンジョンの発見者としてお金が入る筈だったのだが俺は権利を売るのを止めた。俺にはダンジョンの入り口の権利を使ってダンジョンに自由に出入りする方が魅力的だったからだ。その後この山にはダンジョン研究所も出来てダンジョン研究者が常駐する様になった。ダンジョン研究者達は秘かに家のダンジョンにも訪れて研究を進めていた。


「僕は運が良い。こんな人里近くに猪が主のダンジョンが有るなんて珍しいんですよ。そして近くにはあなた達が支配するダンジョンもある。これがまた素晴らしい。ここまで人に使い込まれたダンジョンは初めて見ました。公園のダンジョンは不特定多数の人が出入りして中も公園の延長だし、私有のダンジョンでもここまで多種多様な事に手を出しているのは稀だ。公的機関が確保したダンジョンだと研究の為だから一々許可が必要だしここまで野放図に思い付いた事に手を出せないんですよ。更にその野放図さが良いのか僕達が研究で進めるより上手く行っている。これからも好き勝手に進めて下さいね」


「我が家の他にも農家が所有するダンジョンは在りますよね?何が違いますか?」


「僕が見た限り多様性ですね。規模自体はここより大きい所もあります。ただ此処以外はダンジョンの内外で基本的に作っている作物に違いはありません。外で売れませんから」


「へ~そうなんですか。我が家のダンジョンは家族内では秘密基地と呼んでいて皆で遣りたい放題していますからね。ダンジョン内で育てたものは全て自家消費分ですから好き勝手にしてます。野菜なんかは作り過ぎなんですけどね。そうだ、ダンジョンについて聞きたい事があるんですよ」


「なんですか?機密事項でなければ僕の知る限り話しますよ」


「ダンジョン内部の広さの事なんですがどんどん広くなっているんですよ。特に俺が猪のダンジョンに入って以降は急激に広くなっています。理由は分かりますか?それとダンジョン内部の広さと外の広さが如何見ても合っていませんよね。我が家のダンジョンなんか明らかに山からはみ出ていないとおかしい」


「ご存知の様にダンジョンは生き物なんですよ。我々は地球外から来たものと考えています。そしてダンジョン同士で生存競争をしているんです。より強い生物を取り込んだものが生き残る感じの。だからダンジョン内に住む生物を強化するんです。最終的には強化した生物を外に吐き出して外部環境も作り替える縄張り争いを始めると予想しています。既に外部の生物も変化し始めていますよね。ご存知でしょう?角の生えたウサギとかの事です。この過程で漏れ出た獣が怪物としてニュースになっている訳です。まだ仮説ですがね」


 最近のダンジョンの研究成果でダンジョンが生き物である事が確実となってきた。ダンジョンはまず小動物を誘う匂いを出してダンジョン内部の環境を外に準ずるものにする。小動物に草木の種を運ばせてダンジョン内部を動物達が住み良い環境に整えるのだ。次に捕食動物を誘い込んで食物連鎖を整える。そして最終的には外部よりも良い住環境にしてダンジョン内部で生物の繁殖を促す。当初はダンジョンが生物を捕獲して食べるのではないかと思われていたがそれは否定された。どうやら動植物の死骸や排泄物を養分としているらしい。ダンジョン内部に住む生物が多いほどダンジョンにとっては都合が良い訳だ。

 アフリカやアマゾンで問題となっている怪物は暫くすると出てきたのとは違うダンジョンに入り込んで出てこなくなるらしい。日本ではまだ未確認だけど山奥では同じ事が起きている可能性が高いって話だ。


「猪のダンジョンは猪を取り込むために猪が住み易い環境を維持する。我が家のダンジョンは俺達を取り込む為に俺達が住み易い環境を維持する。?内部が拡がるのは何故かの答えにはなっていませんよ?」


「だから猪のダンジョンに衝撃を受けたあなたにこのダンジョンは影響されているんですよ。あなたはこのダンジョンの主なんですから。ダンジョンの内部の広さと外観が合わない件は研究中です。如何なっているかは分かりませんがダンジョンは土の中には拡がっていません。別空間なんです。入口は此処に合ってもその内部は此処にはないんです」


「まぁ、そんな感じはしてましたが別空間ですか。それでダンジョンが山からはみ出る事が無い訳か」


「ええ、そう考えています。原理は分かりませんがね。それで先程、作り過ぎとの話が出ましたが余った作物は研究用として全て研究所が引き取ります。気にせずにどんどん作って下さいね」


「そうですか。それは妻も喜びます。畑が広くなって収穫量が増えても行き先が堆肥場では作った甲斐が有りませんからね」


「これは国の食料自給率にも関わりますから上は絶大なる関心を持っていますよ。ここでの成果は別のダンジョンで用いて既に成果を上げています」


「そうなんですか?……権利関係で面倒事になりませんか?家の人間は気にしてませんが後で誰かに訴えられるとかは嫌ですから」


「どちらかと言うとあなた方と我々は訴える側ですね。国と契約を取り交わしたでしょう。あなた達の挙げた成果は国によって保護されています。研究者が論文にしたり特許を申請したりしていますが権利者としてあなた方の名も入っています。時々、サインするだけの書類が回って来るでしょう?あれです」


「ああ、俺達の遣っていることを細かに説明している様な変な言い回しの書類ですか。親父もお袋も面倒臭がって俺と嫁でざっと読んでは二人でサインしているんですよね。その御蔭で訴えられないなら面倒ですがサインする意味はありますね」


 こうして俺達一家は国に囲われる形になった。嫁は作物の収穫量に気を遣わずに好きなだけ田畑を弄れるようになって大喜びだ。

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