表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/4

一日目 生活開始

 俺はいま砂浜に立っている。とても良い天気だ。

 目の前には海、後ろにはあまり暗くない森。

 さて、何をしよう。

 まずは目的を決めるべきだよな。

 食料が必要だな。うん。

 ならば木の実を探そう。

 ちなみに技術書や釘はアイテムボックスというものに入っている。

 重量制限があって、いまは5kgまで入る。きっと魔力が対応しているんだろう。

 木の実を探しに森へ入る。そこまで深く無いので迷うことは無いだろう。

 上を向いて歩いているせいで、木の根に足を引っ掛けて転びそうになった。裸足なので危ない。

 しっかりと足元にも注意して進まないといけない。


 30分ほど捜索しているとうさぎを見つけたが逃げられてしまった。

 そして一分ほど探索して、赤い果物がなっている木を見つけた。

 その赤い果物を取ろうと木に登った。比較的楽に登れた。筋力8のおかげかも知れない。

 もぎとって鑑定してみるも失敗した。その後、5回鑑定すると、

「鑑定スキルLV1を獲得しました」

 と表示された。

 もう一回鑑定すると成功した。

「赤い果物、毒性はない。0.2kg」

 とだけ表示された。

 現在のMPを見てみると7減って18になっていた。鑑定一回で1MPを消費するようだ。

 名前はわからないが、毒性は無いので、アイテムボックスに入れて持ってくことにした。これでアイテムボックスは残り3.2kgだ。

 全部持っていくのもいけないと思い、9個持っていくことにした。1食3個食べることにする。


 砂浜に戻り、食事タイムだ。

 今のところなにもないのでそのままかぶりつく。

 うーん。りんごのような食感だけど、あまり美味しい訳じゃない。薄い甘さとすこしの苦味がある。

 ただ水分はあるので、水分補給には良いだろう。

 3個を平らげると腹が膨れた。

 種が合計6個出てきた。鑑定すると

「赤い果物の種。0.025kg」

 と出た。あまり詳しいことはわからなかったがアイテムボックスに入れておこう。残り3.65kg。


 太陽の位置を見ると9時ごろだと思う。

 かといって時間を無駄にする訳にはいかない。

 次は寝床探しと水源確保だ。このゲームでは現実と時間の進み方が同じだ。

 しかしゲームの時間は独立している。なので寝ると現実世界で時間が経たずにそのまま朝になる。ちなみに警戒しながらの睡眠だと二倍の時の流れになるそうだ。

 きちんと睡眠が取れる寝床がないと現実の時間が無駄になるのだ。寝床探しは重要である。

 水源は蒸留とかできる設備がまだ整っていないので、自然に頼るしか無い。それに得られる水も微々たるものだ。

 ということで先ほど探索した森より深いところに行ってみようと思う。

 きっとモンスターもいるだろうし、気を引き締めていかなければ。


 20分ほど歩くと少し薄暗くなってきた。

 よくわからないキノコや薬草っぽい草がぽつぽつと生えているが今のところ必要ないので無視する。

 寝床にするには洞窟がいい。崖がないか探しているがなかなか見つからない。きっともっと深いところだろう。


 更に10分ほど歩くと近くの茂みがガサガサと鳴った。

 初めてのモンスターだ。何が現れるのだろう。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ