表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/21

-第5章-

ある日愛は図書室で一人、本を読んでいた。


周囲は静寂に包まれ、彼女はベルクソンの哲学に浸っていた。



しかしその集中力を破るかのように、莉乃が静かに彼女の前に座った。


「ねえ愛ちゃん。


今日はちょっと特別な話をしたいんだけど、いいかな?」


愛は本を閉じ莉乃に向き直った。


その顔にはいつもの温かい笑みが浮かんでいた。


「何ですか?」


「実はね、私、愛ちゃんに伝えたいことがあるの。」


莉乃は少し緊張しているようだった。


彼女がこんなにも慎重に言葉を選ぶのは珍しい。


「私たちのこれからの関係について、ちゃんと考えたいなって思ってるんだ。」


「これからの関係……?」


「うん。


愛ちゃんは理性を大切にしてる。


でも、私はもっと感情を大事にしたいと思ってる。


だから私たちが一緒にいる意味をちゃんと見つけたいの。」


愛はその言葉に心が揺さぶられるのを感じた。


莉乃の気持ちを受け止めたいと思う一方で、自分の理性がその感情にブレーキをかけようとしているのを感じたのだ。


「私は、どうしたらいいんでしょうか?」


「愛ちゃんが感じるままに答えてくれたらそれで十分だよ。


私は愛ちゃんと一緒にいるとすごく安心するんだ。」


その言葉に愛は深く感動した。


理性と感情がせめぎ合っていた彼女の心の中で、どちらも大切にしたいという思いが生まれた。


「私も莉乃さんと一緒にいるときが一番心地いいです。


でもそれが何なのか、まだよくわからないんです。」


「それでいいんじゃないかな。


わからないまま進んでいくのが私たちの物語の始まりなのかもしれない。」


愛はその言葉にうなずいた。


私たちの関係は理性と感情の狭間で揺れ動くものだが、その中で互いに支え合うことで新しい道を見つけられるかもしれないと感じた。

その他の作者の執筆物一覧はこちらをどうぞ_(._.)_




https://nekohoshikyodotai.blogspot.com/2025/06/1.html

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ