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-第14章-

その日二人は電車に乗り、少し離れた山間の小さな町へと向かった。


町の近くには広大な森が広がっており、ハイキングコースが整備されていた。


駅を降りると、澄んだ空気と緑豊かな景色が二人を迎えた。


「わあ、こんなに自然がいっぱいの場所、久しぶりだな。」


莉乃は大きく息を吸い込み爽やかな風を感じながら言った。


「ここなら心も体もリフレッシュできそうですね。」


愛も同じように深呼吸をして森の中へと足を進めた。


二人は森の小道をゆっくりと歩き、鳥のさえずりや木々のざわめきを楽しんだ。


普段の賑やかな学校生活から離れ自然の中で過ごす時間は、二人にとって心の澄みわたるひとときだった。



しばらく歩くと小さな川が流れる場所にたどり着いた。


川のせせらぎが心地よく、二人はその音に耳を傾けながら川辺の岩に腰を下ろした。


「こうしていると、まるで全ての悩みが消えてしまうような気がする。」


莉乃がぽつりと呟いた。


「私もそう感じます。


ここでは、理性も感情も一つになって心がすごく穏やかになりますね。」


愛は莉乃に微笑みながら梨乃に手を差し出し、梨乃の手をそっと握った。


「愛ちゃんが一緒にいてくれるから私もこんなに安心できるんだよ。」


莉乃は愛の手を握り返し、二人はしばらくの間静かに川の流れを見つめていた。


その時莉乃がふと立ち上がり、川のほとりで何かを探し始めた。


「ちょっと待っててね、愛ちゃん。」


愛は驚きながらも莉乃の行動を見守った。



しばらくすると、莉乃は小さな花束を手に戻ってきた。


川辺に咲いていた可憐な野花を集めたその花束はどこか素朴で温かみがあった。


「これ、愛ちゃんに。」


莉乃は優しく微笑んでその花束を愛に差し出した。


「ありがとう、莉乃さん……。


こんなに素敵な花束、初めてです。」


愛はその花束を大切に受け取り胸に抱きしめた。


「この花束にはね、私たちの思い出がたくさん詰まってるんだ。


これからももっとたくさんの思い出を一緒に作っていこうね。」


莉乃は真剣な表情で愛を見つめ、その言葉に愛は深い感動を覚えた。

その他の作者の執筆物一覧はこちらをどうぞ_(._.)_




https://nekohoshikyodotai.blogspot.com/2025/06/1.html

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