-第13章-
翌朝、柔らかな朝日が窓から差し込み愛はゆっくりと目を覚ました。
隣にはまだ眠っている莉乃の姿があった。
彼女の穏やかな寝顔を見つめると、愛は昨日の出来事がまるで夢のように感じられた。
しかし、握りしめたままの莉乃の手の温もりがそれが現実であると教えてくれた。
愛はそっとベッドから抜け出し、静かにキッチンへ向かった。
何か朝食を作ろうと思ったが、普段料理をしない愛は何を作ればいいのか少し迷った。
しかし特別な朝にしたいという思いから、冷蔵庫を開けて材料を探し始めた。
「おはよう、愛ちゃん。」
ふと後ろから聞こえた声に愛は驚いて振り返った。
そこには少し乱れた髪のままの莉乃が立っていた。
「おはようございます、莉乃さん。
まだ寝ていてもよかったのに。」
「愛ちゃんがいないと寂しくてつい起きちゃった。」
莉乃は微笑みながら近づき愛の隣に立った。
「何か手伝うよ。」
「ありがとうございます。
でも今日は私が何か作りたくて。」
「それなら、私がアドバイスするから一緒に作ろう?」
莉乃は楽しそうに言いながら、手早くエプロンを取り出して愛に渡した。
二人は一緒に朝食の準備を始めた。
愛が卵を割り、莉乃がパンをトースターに入れる。
キッチンの中は、二人の笑い声と温かな空気に包まれていた。
愛は、こうして莉乃と一緒に過ごす時間がこれからもずっと続いてほしいと心の中で願った。
やがて簡単な朝食ができあがり、二人はリビングのテーブルに並んで座った。
「これ愛ちゃんが作ったんだね。
すごく美味しそう!」
莉乃は目を輝かせながら、出来たてのスクランブルエッグに手を伸ばした。
「莉乃さんのアドバイスがあったからうまくいきました。」
愛は少し照れながら微笑んだ。
二人は静かに朝食を取りながら、これからのことについて話し始めた。
「愛ちゃん、今日はどこか行きたい場所とかある?」
莉乃が提案した。
「実は……」
愛は少し考え込みながら言った。
「今日は少し遠出して、自然の中でゆっくり過ごしてみたいなと思ってたんです。」
「それいいね!
最近ずっと学校や家にいることが多かったし、自然の中でリフレッシュするのは素敵なアイデアだと思う。」
莉乃は賛成し、二人は朝食を終えた後すぐに準備を始めた。
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