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聖女、グレる。  作者: 水神流文筆道開祖
第一章 聖女と悪魔の前奏曲
6/22

天国への道は善意で破壊されている

 女神教会は公平を重んじる。

 ゆえに、聖職者だろうが孤児だろうが食事内容は一緒だ。

 同じ釜の飯を食うことで絆が生まれ、一つ屋根の下で身を寄せ合い共に生きる。

 教会に併設されている孤児院の子供たちが飢えないように量はたっぷりあるし、なんならおかわりだってできる。栄養を考えて作られているし味だって悪くない。

 限られた予算の中で創意工夫し、腕によりをかけておいしく作られているのだ。

 教会の食事さえあれば健康に生きていける。生きていけるのだが……。


「……肉喰いてぇ……」


 そう、肉がないのだ。教会の食事には、肉がないのである!

 世界中の聖職者や孤児に食事を公平に用意するのは、それはそれは大変で……。

 肉を買う予算などあるわけもなく、タンパク質は牛乳か豆で摂取するしかない。

 そこに創意工夫が積み重なると、献立が効率化されるのは自明の理であった。

 その結果、女神教会の食事内容は合理性の塊と化したのである。すなわち――


 牛乳と雑穀の麦粥、野菜と豆のスープ、毎食変わる申し訳程度のしょぼい副菜。


 ――これが反復を超えた反復、永遠に続くのだ。

 あまりにもあんまりな食事内容に辟易する。

 まずくはないけれども、どちらかといえばおいしいけれども、それでも……ッ!!


「……もーむり……」


 私は聖女、教会の食事にはもう飽きた。肉喰いてぇ! 肉喰いてぇ!

 〈聖地教会〉の食堂で昼食を機械的に咀嚼する。

 世間では教会の食事は修行の一環だと勘違いされているらしい。

 好き嫌いする子供に「教会飯を食わすぞ」と脅すのが定番だとか。

 歴史的価値のある家具で飾られた食堂には、食卓と椅子がずらりと並んでいる。

 その凛とした厳かな雰囲気は、まるで修行の場のようだ。

 教義では聖女と同高に座すは不敬とされるが、聖職者だけは特別だ。

 共に助け合う姉妹であり、同じ釜の飯を食う家族だからだ。


 女神にその身を捧げた乙女たちが、天に祈り日々の糧を得る。


 食堂はただそれだけの場所なのだが、その光景に心がざわつくのはなぜだろう?

 ふと、隣に座るイザベラを見やる。元公爵令嬢の彼女は食事に耐えられるのか?

 意外なことに、イザベラは黙々と食事をとっていた。だが、その心中は?


「イザベラ、教会の食事にはなれたか?」


 黒い修道服を纏うイザベラがもぐもぐと咀嚼し嚥下する。むかつくほど可愛い。

 飯を食うだけで可愛いとか何らかの法に触れるのではないか? 私は訝しんだ。


「ええ、それほど悪くはございませんわ」


 イザベラは簡潔な感想を述べた。

 元貴族の彼女からしたら決して良いとは言えないが、さりとて悪くはない。

 実際、教会の食事はまずいわけではなく、むしろおいしいのだ。


「だが、良くもない」


 私は反論した。白い前立てと黒いヴェールのウィンプルと共に赤い髪が揺れる。

 白肌に煌めく紫の瞳を見つめると、彼女は唇から小さなため息を漏らし呟いた。


「確かにそうですけれども……」


 彼女は同意するものの、歯切れが悪い、何か言いたいことがあるようだ。

 黒い瞳で見つめて続きを促す。完璧な曲線美を描く彼女から美声が奏でられた。


「わたくしは勘当された身、ただの聖職者として慎ましく生きねばなりません」


 イザベラは深呼吸を一度してから、言葉を続けた。


「日々の糧を得られることに感謝こそすれ不満なんて――」


 立ち上がると、椅子に座る彼女を横から抱きしめた。傾国の美女が私を狂わす。

 白い聖女の服と黒い修道服が擦れ合う。女神のタリスマンから鳴る心地よい音。

 彼女のウィンプルが乱れて、お尻まで伸びる麗しい赤い髪がさらさらと揺れる。

 彼女の耳元に口を寄せると、私の長すぎる黒髪が彼女の肩にさらさらと触れた。


「ねぇ、一緒にあそぼ?」


 イザベラに甘い声でおねだりすると、彼女は困惑した声音で聞き返してきた。


「遊ぶ?」


 私の言いたいことが伝わっていないらしい。彼女の耳に甘ったるい声を注ぐ。


「イザベラ、もう我慢できない……」


 無意識に唇を舐める。飢えた口から思わずため息が漏れた。ああ、なぜだろう?


「……ああっ聖女様っ……」


 彼女の艶めかしい声が耳を楽しませる。その声に応じて甘えた声で囁いた。


「……ねぇ、おねがい……」


 煌めく彼女の瞳を覗き込む。彼女は蕩けた視線を私の瞳に注ぎ込む。壊したい。

 ため息が二人の唇から零れて交じり合い、彼女を秘密の遊びに誘う。壊したい。


「あ・そ・ぼ」


 初めての、二人だけの、秘密の……。


    ◇


 私とイザベラ、隣り合う体と体を寄せ合う。聖女のマントがふわりと揺れた。

 互いの指を搦めて繋ぎ合わせると、私の左手と彼女の右手が一つに溶け合う。

 彼女の体温が私の冷たい体温を温める。彼女の心地よい心臓の鼓動を感じる。

 存在を確かめるように右手を伸ばすと、右手が彼女の柔らかな腹部に触れた。

 優しい感触を指で確かめる。彼女の宝石のような瞳をねだるように見つめた。


「イザベラ、欲しいの……」


 私の求めにイザベラは顔を赤らめ首を振る。


「ダ、ダメ……はしたないですわ……」


 拒絶するイザベラを諭すように優しく言葉をかけた。


「はしたなくなんかないよ。みんなしてることだから、ね?」


 右手でイザベラのお腹をなでると。彼女は声を漏らさぬためか唇に力を込めた。

 いじらしい仕草に私は高揚し、もっともっと欲しくなる。さらに言葉を続けた。


「イザベラも欲しいよね? 我慢したらダメだよ?」


 イザベラは頬を赤く染めて奥ゆかしく俯いた。ああ、私の、私だけのイザベラ。

 その姿があまりにも可愛すぎて、辛抱たまらず、強引でいいかと思うに至った。


「もう我慢できない……ねぇ、一緒に食べよ?」


 目の前の屋台で売られている肉の串焼きを指差すと、必ず食べると心に誓った。

 事ここに至って、それでも彼女は奥ゆかしく俯いていた。

 初めての買い食いに戸惑い、羞恥心で頬を赤く染めている姿があまりにも……。


「おまえに拒否権はない。イザベラ、買うぞ!」


 有無を言わせぬ。買う、食う、買う、食う。そこに貴賎なし、是非もなし。

 もはや何が言いたいのかよくわからんが、一つだけ確かなものがあるとしたら、腹が減ったということだ。昼食をとったにもかかわらず、空腹極まりない!


 腰のポーチに右手を伸ばして開口部を開けると、中から銀貨を一枚取り出した。


 このポーチは魔法で中の空間を拡張しており、倉庫並みの収容量を誇る優れ物。

 御禁制のもの以外なら出し入れ自由で便利だが、家が建つほど高価な魔道具だ。

 魅力的な「屋台のお姉さん」に微笑むと、右手の銀貨を親指で弾いて渡した。


「肉の串焼き三種盛りを二つ。塩とタレでね」

「まいどありッス!」


 屋台のお姉さんは元気な返事をし、はにかんだ笑顔で私の注文に応えた。

 流通貨幣には銅貨・大銅貨・銀貨・大銀貨・金貨・大金貨の六種類が存在する。

 貨幣価値は「大銅貨一枚でパン一個」、平民の賃金は日当大銀貨一枚が相場だ。

 肉の串焼き三種盛りは大銅貨五枚なので、二つでちょうど銀貨一枚に――来る!


「お待ちどおッス!」


 屋台のお姉さんから木皿に乗せられた注文の品を受け取った。

 食欲を誘う肉の香りがあたりを包み、早く食べろと腹が鳴る。

 はやる気持ちを抑え、屋台のお姉さんに満面の笑みを送った。


「ありがとう、笑顔が素敵なお姉さん。またねー」

「ああっ聖女さまっ! ぜひ、ぜひ、またッス!」


 感謝を伝えると、屋台のお姉さんは元気に返事をし、瞳を潤ませ頬を赤らめた。

 細身ながらもたわわな胸とお尻、後ろでまとめた長い緑色の髪、澄んだ氷眼。

 両手で胸を抑える仕草がなんとも可愛らしい、小柄で色白な気のいい美人。

 白いエプロンに黒いタンクトップ、青いショートパンツに赤いブーツと活動的な服装をしている。肌色面積が多い気もするが、今時このくらい普通なのだろう。

 屋台を後にし、私たちは近くのベンチに腰かけて一息ついた。晴天が心地よい。


「市場に来るのも久しぶりだな」


 誰にともなく呟いた。ここは王都の中央市場と呼ばれる場所で、〈聖地教会〉の外周を囲む中央公園で開かれている青空市だ。

 商業区で店を持てない小規模な商人や地元の農家、行商人や怪しい古物商など、混沌としているが活気があって楽しい場所だ。

 木皿にのせられた肉の串焼きを二人の間に置く。肉の香りが食欲をかき立てた。

 合掌し祈祷の掌印を結ぶ。物心つく前から躾られた所作。目を閉じて――


「いただきます。命を育む慈悲無き天地に感謝を、六柱支えし世界に祝福あれ」


 ――六柱の女神に祈りと共に魔力を捧げ奉る。そして目を開く。いつもの習慣。

 食前の祈りは「いただきます」と省略されることが常だが、聖女が公の場で省略するわけにもいかない。食前食後の祈りが、六柱に信仰の証を立てるのだから。

 そして、待ちかねたぞ! 鶏肉、豚肉、牛肉、なんと贅沢な三種盛り。芸術か?


「ぐへへ……」


 聖女が発してはいけない下品な声が出てしまった。女神よ、本当に申し訳ない。

 とでも言うと思ったか? もうたまらん! よいではないか、よいではないか!

 錯乱した頭を治すため鶏肉の串焼きを手に取りかぶりついた。

 塩味がきいた鶏もも肉が五臓六腑に染み渡る。うますぎるッ!!

 教会飯で砂漠化した胃袋が、歓喜に満たされた。


「ほら、イザベラも食え」


 肉の串焼きを勧めるが、イザベラは手に取らない。なぜだ? おいしいのに?


「平民の飯は嫌か?」

「わ、わたくし……」


 私の問いにイザベラは言葉を詰まらせた。続けて言い放つ。


「今更はしたないとか言うなよ。貴族の流儀なんて捨てちまえ」

「…………」


 沈黙した彼女は表情を曇らせ俯く。彼女は膝に乗せた手をぎゅっと握りしめた。

 そのいじらしい仕草が心を蝕み狂わせる。

 そう、狂わせるのだ。どうして私は彼女を滅茶苦茶に虐めたくなるのだろうか?

 ベンチから腰をあげ、彼女の目前に立つ。

 俯いた彼女は顔を上げ、美しい瞳で私を映す。暗き願い滾らせた黒髪が靡いた。


「じゃあ、私が食べさせてやる」

「え?」


 私の言葉を理解できなかったのか、イザベラは間抜けな声で聞き返してきた。

 だが、そんなことはもうどうでもいい。事ここに至っては、もはや些事である。

 食べかけの鶏肉の串焼きから肉を一つ咥えるとすっと串から外した。

 肉を咥えたまま、イザベラの艶やかな唇に私の唇を近づける。


「ん……」

「ふぇ!? せ、聖女様! はした――」


 イザベラ、言わせないよ? 私は咥えた肉を無理やり彼女の口に突っ込んだ。

 彼女は逃れようと仰け反るが、逃がさぬよう彼女に覆いかぶさり退路を塞ぐ。

 すると観念したのか、彼女は私が咥えていた肉を咥え、ほんの少し、食んだ。

 私は慎重に、少しずつ、互いの距離を縮めていく。徐々に、徐々に、口移す。

 私たちは求め合うように互いの隙間を埋めていく。そして、唇が重なり合う――


「あっ……」


 ――その直前で彼女は私から顔を背けてしまった。思わず声が零れる。

 彼女の横顔を見やると、秋の紅葉のように紅潮していた。

 おいしそうなリンゴのように赤く染まる可愛い頬に私の頬で触れる。

 心地よい彼女の温もりに思わずため息が漏れた。


「……もうっ、逃げちゃダメだよ?」


 あやすように呟くと彼女の頬から顔を離す。彼女を見下ろしながら唇を舐める。


「ほら、ちゃんと噛んで味わって?」


 私の言葉にイザベラは思い出したかのように口の中の鶏肉を咀嚼し始めた。

 もぐもぐと咀嚼する彼女を見ていると、不思議な衝動が体中に溢れ満たされる。

 彼女が肉を嚥下したのを確認すると、微笑みを湛えて優しい言葉で語りかけた。


「はい、よくできました。ちゃんと食べれて、偉い偉い」


 心から褒めたのだが、彼女はそんな私に非難めいた眼差しを向け叱りつけた。


「聖女様! 何をお考えであのようなまねを、なさったのですか!」

「イザベラのことを考えてに決まってるだろ」


 即答すると彼女は絶句した。そんな驚くことか? 彼女の瞳が潤み唇が震える。

 そういえば重要なことを聞いていなかった。彼女を見つめながら尋ねた。


「お味はいかが?」


 私の言葉に彼女はびくっと肩を跳ね上げた。果たして、お口に合ったかな?

 真剣な眼差しを彼女に向ける。じっとその瞳を覗き込み、彼女の答えを待つ。


「とても美味でしたわ」


 彼女がそう言って微笑むと、私も自然と微笑んでいた。続けて彼女は語る。


「わたくし、平民のことを誤解していたのね……」


 彼女が天を仰ぐ。桃色の唇からため息が漏れると、そのまま言葉を続けた。


「貴族でなければ、まともな生活ができない……とすら思っていましたの」


 彼女は元公爵令嬢だ。幼い頃から貴族主義にどっぷりと浸かってきたのだろう。

 平民の生活が酷かったのは遥か昔のことだ。今ではスラムですら快適に住める。

 平民の食事は贅沢ではないが、街には安価な美食が溢れよりどりみどりだ。

 今日では平民の生活水準は下級貴族とそう変わらないほどにまで向上している。

 彼女はおもむろに視線を下げた。そして、両手を胸に当て静かに瞑目する。

 静謐が訪れる。風が優しく頬をなでた。しばしの後、彼女はぽつりと呟く。


「教会でもそう……生きる希望を失ったと思い込んで……」


 イザベラは幼い頃から厳しい教育を受けてきたのだろう。

 その身を捧げるように生きてきたのは、想像に難くない。

 全ては公爵家のため――だが、誇りは一瞬で崩れ去った。

 私は思考の海を彷徨うイザベラを導くために語りかける。


「でも、違った」


 はっとイザベラは目を瞠る。彼女は視線を上げ、二人の視線が交差する。


「私がいる。そうだろう? 私のイザベラ」


 おまえは私のものだ。その気持ちを込めて伝えると、彼女は息を呑んだ。

 きらきらと輝く瞳を見つめると、挑発するような口ぶりで彼女に尋ねた。


「もっと食べさせてほしいのか?」

「はい……あっ、いえ、ちが――」


 さっきと同じように串から外した肉を咥えると、彼女に口移しをした。

 触れ合うほど距離が縮まり、鼻と鼻がすれ違う。

 彼女は逃げずに私を受けとめて、ゆっくりと食んでいく。

 やがて来る重なり合う瞬間を前に、私たちは見つめ合う。

 紙一重にまで近づくと、舌を突き出して彼女の口に肉を押し込んだ。

 彼女の唇が舌まで食もうとするが、寸前で躱す。

 彼女から離れると二人の間で微かに糸を引いた。

 桃色の唇を見下ろし、にやり笑う。彼女は物欲しそうな顔で私を見つめていた。

 そんな彼女を見ていると、なんだか可笑しくなって……思わず笑い声が漏れた。


「ふふ、何その顔? なんてはしたない顔! あはははははははは!」


 笑いに笑う。すると、彼女の顔が曇っていき、ついには泣き出してしまった。

 もぐもぐと咀嚼しながら泣く彼女を眺め、食いかけの肉の串焼きを平らげる。

 涙を流す彼女が私を狂わせて、えも言われぬ悦びで体中を満たし恍惚とさせた。

 嚥下した彼女が声をあげるよりも先に、額と額をくっつけて、その瞳を覗く。

 彼女の涙に濡れた瞳は世界の何よりも美しかった。陶酔感に溺れ、唇を開く。


「ごめんなさい。あまりにも可愛いから、ちょっと虐めたくなっちゃった」

「……せ、聖女、様……」

「でも、イザベラも悪いよ? つい壊したくなっちゃう」

「えっ? あ、え……?」

「イザベラ……ああ、私のイザベラ……」


 忘我の境で額を離すと、夢心地で火に堕ちるように彼女の額に口づけをした。


「ひゃあ!?」


 無意識に、何となしに、気づいたら、彼女の額に口づけしていた。二人戸惑う。

 ええい、ままよ! 戸惑いを振り払うと、瞳を閉じて、彼女の額に唇を重ねる。

 優しく、慰めて、幾重も、抱きしめるように、芽生えた何かが壊れないように。

 何度も、何度も、重ねて、己でも信じられないほど甘やかな声で彼女に囁いた。


「イザベラ、泣かないで……」


 彼女の涙をこれ以上見ていると、暴れ狂う衝動を抑えられなくなってしまう。

 甘い吐息と共に瞳を開く。彼女は動揺しているのか、ぽつりぽつりと言った。


「……せ、聖女様、その、なぜ、こんな、はしたないことを……」


 彼女の額から離れ、頬と頬で触れ合う。

 ウィンプルを手でどけ赤髪を指でかきあげると、紅潮した彼女の耳が露出した。

 優しく頬ずりしてから耳に口を寄せる。


「……はしたなくなんかないよ……」


 ああ、どうして壊したくなるの? 狂う心の奥底から、甘い吐息を彼女に注ぐ。

 鼓動、吐息、鼓動、唇を開いて、蕩けた声でイザベラをさらなる堕落へと誘う。


「もっと、あ・そ・ぼ」


 秘密の、二人だけの、初めての……。


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