第7話 魔眼
「私の魔眼があればこの状況を打破できるかもしれない」
「魔眼!?そんなの初めて聞いたんだけど、それにどんな能力なんだ?本当にこの状況を打破できるんだな?」
そもそも魔眼というくらいだ、何か俺たちにも悪い影響があるのかもしれない、そうなると次取るべき行動もかなり動きが違ってくるかも。
「私の魔眼の能力は対象の動きを大体10秒ほど止めることよ。範囲はまあ、半径50mくらいね。
第7話 魔眼
「…ちょっとまって、それって俺も対象に入らないか??」
もしナナミ以外動けないなら、もうどうしようもなくないか…
「それなら、大丈夫よ。私が魔眼を発動した瞬間に触れているものには影響が及ばないから、ユウキはちゃんと対象から外せるわ。」
ナナミがそういうならそうなんだろう。まあそうじゃないと元も子もないしな。
「それで作戦はどうするんだ?」
「そうね。私が魔眼を発動したら、今より魔法の出力を上げて、援護をお願い。それと私が倒れた後は私を担いで全力で逃げて!」
「ああ、わかっーーっ!?」
その瞬間、疲弊していたからか見逃してしまった一匹のグレアリング・ドッグが目前まで迫っていた。
(まずい、この距離だと魔法の発動が間に合わない!!)
「いくわよっ!!ユウキ!」
ナナミが振り返りながらそう言うと、ナナミの左目が光り、足元に魔法陣のようなものが展開された。
「ぐ、ぁぁぁ、ぁぁぁぁぁぁ!!」
ナナミが手で左目を抑えながら、苦しそうに呻いている。が、同時に時が止まったかのようにグレアリング・ドッグたちの動きが止まっていた。
「大丈夫か!?、ナナミ!!」
「…ユウ、キ、……あとはッ!…頼んだわよ………」
そうナナミが言うと地面に倒れてしまった。
……ナナミが時間を作ってくれたんだ。できるだけ遠くへ、誰か助けを呼べる街の方へ、できるだけ安全な場所へ……そう考えながら、ナナミをおんぶしてマナリアの森を去る。
俺達のするそれは、初クエストでの大敗を意味した───




