表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/14

第2話 状況把握

「……え?」


状況がイマイチ理解できていない。幼馴染に殺されたハズなのに身体には傷の1つも付いていない。


「……一体どういう事なんだ……??」


俺がこの意味不明な状況に戸惑っていると、遠くから何かの叫び声のようなものが聞こえ、段々とその声が近づいている事が感じ取れた。そして、思ったよりも直ぐ、その声の主と対面するのだった。


「#ng@dqe#/nin//?#yーー!!!!!」


けたたましく、耳が痛くなるほど甲高い叫び声をするその声の持ち主は、所謂ゴブリンと言われるものに酷似していた。




第2話 状況把握




木の棍棒を持ったそのゴブリンは、こちらを見るやいなや、先程のように甲高い声で叫び始めた。すると、他のゴブリン達が、そのゴブリンの周りに集まりだし、こちらを指さし始めた。


「……あれは、ヤバい。このままだとやられる……!!」


頭で理解するより早く、本能がヤバいと感じ、いつの間にかゴブリン達に背を向けて走っていた。


「やばいやばいやばい!!!!捕まったら殺される!!!!てかそもそもここどこなんだよ!!!!あれは何!!!!」


そんな事を考えながら一心不乱に走っていると、木の根っこに躓いてしまう。


「いだっ……ヒッ!!!」


後ろを向くと、ゴブリン達が既に追いついていた。再度走り出そうと正面を向いた先にもゴブリンがおり、八方塞がりになっていた。


(また俺は死ぬのか……??)


そう思って覚悟をし目を瞑った瞬間、爆竹のような音と共に辺りが一瞬明るくなった。


恐る恐る目を開けると、そこに居たハズのゴブリンが遠くへ弾き飛ばされており、目の前には緑と青の目をした赤いロングヘアーの女の子が立っている。


「……危ないから、私の後ろに隠れてて!!」


その指示のままに後ろに隠れると女の子が指鉄砲の構えをし、付けている指輪が赤く光る。


「フレイム・アーツ!!!!」


そう唱えた瞬間、構えていた人差し指の前に展開された小さな魔法陣から少し大きい銃弾のような火の玉が射出されていた。そして、その魔法?のような技で周りにいたゴブリンを1匹ずつ葬っていった。ああ、やはりここは異世界で、自分は転生してしまったんだ……


「……ふう、やっと片付いた。大丈夫?怪我は無い??」


俺を助けてくれた女の子は、全て終わって一息つけたからなのか、仕事をやり切ったような顔をしていた。


「ああ……大丈夫です。ちょっと痛い所がありますけど。それとひとつ頼みたい事があるんですけれど……」


「どうしたの?わたしにできることならなんでも言って!」


「俺にこの世界を案内して欲しいんです。……実は俺、異世界から来てて、ここの世界について何も知らないんです。」


そう聞いて彼女はかなりビックリしていたが呆れる様子やバカにする様子もなく


「なるほどね……。なら私が君にこの世界について色々教えてあげる!!ただ、敬語禁止ね!!見るからに同い年くらいだし!!!!」


と初めて会ったばかりの俺の願いを快く承諾してくれた。


「ありがとう。恩に着るよ。っと、自己紹介がまだだった。俺の名前は佐藤 優樹。これからよろしく。」


「私の名前はフジモト・ナナミ!!よろしくね!ユウキ!!」


「ああ、よろしくナナミ」


そしてナナミが差し出してくれた手をこちらも握り返す。


……ああ、助かった。なんだかんだ最初はゴブリンに殺されかけたりして大変だったが、俺はこの世界でやって行けそうだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ