表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
96/126

市職員メモ その6

 個人的直感ではあるが、このメモ書きはこれが最後である可能性が高い。


妙求市における異変が徐々に変わっている。

質的にも、量的にも。


市民にとって異常が当たり前のものとなりつつある。

かすかな変化が積み重なり、今や少しばかりの異常であれば無視してしまうのが当然だ。


夢操者側としては、ある種のゲームを仕掛けることが多くなった。

夢の中へと引き入れてから行うものもあれば、現実に設置されるものもあった。


捕獲者側としては、より一般的にその支配領域を広げた。

改変された人間用の設備を多く作り出し、彼らにとって住み良い場所にしている。


どちらも、隠れ潜む行動から、堂々としたものへと移り変わっている。

異常の内のいくつかは、この二種の異常が手を組んでいると思われるものすらあった。


問題は、これらの影響の範囲が読めないことだ。


夢だと済ませ、報告にない事件は、きっと数多くある。

現在、改変者がどれほどいるかもわからない。


予想よりもずっと深く、広く、その力は伸びている。

それは、市職員にも伸びていた。

この身体だけではなく、認識もまたそうである可能性が高い。


だがそれは、個人的なものであり大きな問題ではない。


一番の問題は、配信者、旅行者、PR動画閲覧者など、外部からこの妙求市を見た際に、違いが出ている点だ。

この内外の差が錯覚であればいい。


だが、もし現実であるとすれば?

外から見た妙求市の様子こそが本当であるとすれば?


妙求市の真の姿は、何も無い荒野であるのかもしれない。



挿絵(By みてみん)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ