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男の娘が多すぎる!~一章~第01話「名前の由来」

お試し作です。まだまだ甘いな~って所多いので、続かないと思います。

俺、一条颯は、小さい頃から愛されて育ってきた。大人も、男の子も、女の子も、かわいいと褒めてくれた。


 だから、俺は男の中で一番可愛くて当然なんだって思っていた。


 なのに……。


「その程度でかわいいと思いこんでたのぉ~? ざぁこざぁこ」


「ねぇ……僕が男の娘のいろはを教えてあげよっか……」


「オレの前でかわいさ一番取ろうなんざ、百年早いぜ?」


「このクラスには男の娘が多すぎる!」


 男の娘宣言してしまったために、休み時間に男の娘たちに目を付けられてしまった俺なのであった。なにこれ。男の娘ヘヴン?


「颯くんの自己紹介ではビビったよねぇ~。学校で一番かわいい男の娘を目指します! だもんねぇ~。いきなり宣戦布告だもんねぇ~。ボクびっくりしちゃったよねぇ~?」


「だってさ! 後から可愛い子が3人も入ってくるとか思わねーじゃん!」


「あれれぇ~、敗北宣言ですかぁ~?」


 煽ってくるなぁ~この子は!


「学校中のかわいい子探ししててさ。でも確かに、僕たちみたいなのが遅れてくるなんて誰も思わないよね」


「と、当然! オレたちはかわいいから釘付けだったな!」


「くっ、負けたくないのにもう負けそうな気がする! メンタリティで!」


 そう。この子たち3人は仲良し3人組男の娘で、なんと将来有望そうな男の娘探しをしていたのである。時間に遅れて来たため、俺の自己紹介の時に、後ろから騒がしく入ってきたのだった。


 とりあえず。もう一回自己紹介タイム。


「さっきも言ったけど、名前確認させてな。俺は颯。君が……翼。良い名前じゃん。イケメンっぽい」


「翼ちゃんだよぉ~。世界にかわいさの翼を広げて~っていう意味で名付けられたんだぁ~。名前の通りでしょ~?」


「男の娘確定の名付け!?」


 すごい壮大な上に男の娘大好き過ぎるなご両親!


 


「君が光。落ち着いてる性格みたいだけど、似合ってるね」


「うん。かわいさが光ってるでしょ? 名前もそういう由来なんだ」 


「そ、そっかぁ」


 相変わらずの名付け方。色の白さが際だって、薄幸の美少年みたいだ。


「涼は……」


「オレはまあ、涼しげでイケメンかわいい男の娘だからな。似合ってるだろ」


 言って涼は雅で青い扇子を広げる。演出にこだわってるのか……?


「親御さん、やっぱり男の娘前提の育て方してない!?」


「それを言う颯はどうなのさぁ~。どういう理由で名付けられたのぉ~?」


「う、ハヤテっていうかわいい男の子キャラが居て、そんな風に育って欲しいから名付けたらしい……」


「ほらぁ~」


 3人がハモる。なんだこの学校。男の娘エリートでも集まるのか?


「じゃあ、学校ではかわいさ一番目指して、外で女の子と遊ぶ感じか」


 俺が今後の遊び方を提案すると、3人が顔を見合わせる。


「えぇ~? 女の子と遊ぶぅ~?」


「ちょっと、僕たちのポリシーには合わないかな」


「もしかして、ハヤテは女の子が好きなのか?」


「えっ? 3人は違うのか……?」


「ダメでしょ~! 男の娘はっ! 男の娘と恋するんだよぉ!」


「範囲が激狭すぎる……!」


 同性愛者を探すのも苦労するだろうに男の娘限定!? レアリティ高っ!


「女の子が好きなのに男子校来て良かったのか? 選択ミスってないか?」


「うっ、家から一番近かったから……」


「なんて安直なぁ~! アホの子! アホの子ですかぁ~!?」


「へぇ~。颯的には近い方が楽だったんだ」


「余った時間で……かわいくなる研究したくてさ……」


「健気! 健気かぁ~っ!」


「良い魂だな。気に入ったぜ」


「そ、そうだよ! 俺は! うんとかわいくなって! それで、素敵なお姉さん属性の子に! 甘やかされて生きていきたいんだ!」


「んん?」


 疑問顔の3人。くっ、3人ともホモなのか……?


「それは、ボクらがそうはさせないよぉ~?」


「まさか思わぬ男の娘大収穫だからね……君は僕たちの仲間……つまり、分かるよね?」


「オレらと一緒にかわいくなって、男の娘大会で優勝目指そうぜ。負けねーからな」


「男の娘大会ってなに!?」


 確かにありそうだけど、そんな大会あるのか!


「説明しよぉ~う! 男の娘大会とは! ボクら男の娘たちがよりかわいくなるために、かわいさ切磋琢磨する大会なのであ~る! 主催はボクたち!」


「妄想の大会だった!?」


「オレたちは中学のとき、世界的な男の娘力向上のため、一人でも多くの男子を男の娘にすると熱く決意した。最初からかわいい素材が一人でも多ければ良いに越した事はねーからな」


「熱く決意することかーっ!?」


 とんでもない大妄想だ! 3人とも協賛するのもまたすごい……。


「そ、それと恋愛対象は関係なくね?」


「えっ? 男子校で男の娘を増やすんだよ? 男同士の方がいいよね~?」


「そうだよ。颯も、僕たちと一緒にアレやコレやしようね?」


「ま、まぁ!? オレは慣れてねーけど? 恋は男をかわいくするって言うもんなーっ!」


「言わねーっ!」


 俺はとんでもないクラスに入ってしまったみたいだ。

ノリと勢いで描きました。


とりあえず下ネタは無い展開。インパクト狙うなら下ネタ入れた方がいいかな~とは思いますが、なんかまだ恥ずかしくて……←今更何を言ってるんだ


私のポリシーとして、口調だけで誰が喋ってるのか分かるようにする事。なので、ハヤテくんと涼くんの口調が被るのがいただけなく、両者の大まかなキャラ設定はもう少し練り直す必要がありそうです。


続けて欲しい、こここうした方がいいよとかあればコメントください。

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