夏祭り
こんばんは。お久しぶりです
本編には関係ありません。いつも通り頭を空っぽにして楽しんでくださると嬉しいです(#^^#)
「美麗ちゃんは今日何着ていく?」
「え、普通かな?ロングパンツにTシャツに.... 」
「浴衣着ないの?」
(あー浴衣か、)
青蘭ちゃんの言わんとすることは分かるし、持ってはいる。何なら先週にお母様に連れ出されて今年のを新調したばっかりだし。けどね、簡単に言うと自信がないんです....自分に。
いや知ってるよ。ゲームの主要人物なだけあって外見とか結構整っているってことは。でもそれと自分に対する自信は別物で、よく言うじゃん?自信を持てばなんでも上手くいってそうに見えるって。てことはその逆は自信がなければうまくいかないことが多いってことですかね!?
「私は着ないかもだけど、青蘭ちゃんはどうするの?」
「えっ、美麗ちゃんが浴衣着ないっていうから私もやめようと思ってたところ」
「いや、ナゼ!?」
「だって、私知ってるよ。先週美麗ちゃんが浴衣新調してたの。だから私てっきり今日のお祭りのためだと...私も新調したの。でも着てくれないんだよね...!だから私も」
(憂いてる顔も、ゴメン。かわいい!!!)
こんな美少女の楽しみを知らずに奪っていただなんて。てか可愛い。この子の見たいわ。
ここは私の自信とか無視して目に癒しを与えるのが最適よ美麗!
「着る」
美麗は青蘭の言葉に被せるように即答した。ちなみに思考を巡らせたのはジャスト0.1秒。
「ほんとに!」
「女に二言はない!」
(可愛すぎる...!)
こうして美麗と青蘭の浴衣姿が確約されたのだった。
◇◇◆◇◇
「ねえ、莉栗ーちょっと来て」
放課後、一度帰宅した美麗は早速支度に取りかかっていた。浴衣の着付けは済んだので最終確認のため、美麗は自室の中からヒョコっと顔を出し、ちょうど通りがかった莉栗を呼び止め中に招き入れた。なかば強引に。
「チョッ、どうしたの?」
「ねえ、変じゃない?大丈夫かなこれで行って?奈未は大丈夫って言ってくれているんだけど...って聞いてる?なんか耳赤いよ?」
美麗はそういうと莉栗に近寄り耳を撫でた。耳が急激に茹で上がっているのだ。
「ちょっ、似合ってるから 触らないで...」
「あっ、ごめん」
(そうだよね、私に触られるの嫌だよね)
浴衣がはおかしくないって分かってよかったけど、ちょっと寂しい。莉栗に”触らないで”って言われちゃった。うう...
あからさまに落ち込む美麗に、ヤレヤレと言いたげな顔をした奈未は美麗をドレッサーの前に座るよう促した。そしてそれと同時に莉栗を部屋から追い出した。
『言い方考えてください。扉はあちらです』
言葉はなくともその強烈な視線をくみ取った莉栗は不安げな表情のまま扉に向かう。間違えた、という感覚はあったのだろう。時折美麗の方をチラチラ振り返ったが奈未の視線から何もできないと悟ったのか。すごすごと出ていった。
「美麗様、今は青羅様とのお祭り(莉栗様は無視して)に集中しましょう!どんな髪型がいいですかね?」
「そうね!えっと、高めの位置でお団子にしてくれる?今日暑いし」
「はい。お任せください!」
こうして美麗はお祭りコーデを完成させたのだった。
■■□■■
「お待たせ〜ゴメン遅れちゃって」
「ぜんぜん!てか青羅ちゃん凄く似合ってる!可愛い」
「ありがとう!美麗ちゃんこそ鮮やかな青い浴衣、可愛い」
「ほんとに!嬉しい」
(良かった、可愛いって)
「じゃぁ早速どこ回る?わたあめ?射的?」
「あっ、その前に私のガード紹介しておくね。彼は黒井。」
「黒井です。よろしくお願いします」
「はじめまして烏野です。こんばんは」
(大きい)
そう言って紹介されたのは身長2mほどの強面だった。口調は柔らかいがなんせ背が高い。歩く目印とでもいえそうだ。
「じゃぁ気を取り直して行こっか!」
「あっ美麗ちゃん待って」
「ん?どうしたの?」
「こんなの見つけた〜」
「!?」
「よ!」
そこには水原亮と莉栗、森羅兄弟がいた。
「どうしたの皆!?」
(てか今、青羅ちゃん、こんなのって紹介してた…?いやいや〜そんな、わけないよね!)
「いや、急に莉栗が俺等のこと呼び出して花火見に行こ…って口塞ぐなよ」
「余計なこと言うな」
「そうなんですよ。莉栗さんが誘ってくれました。美麗、すごく綺麗だね。似合ってる」
「えっ、ありがとう」
(叉紗に褒められると照れる…顔が良い!!)
赤面する美麗と笑顔の叉紗。しかしその二人の空間を壊すかのように青羅が美麗の腕を取り屋台の方へ引っ張り出した。
「じゃぁ解散ということで、行こ!美麗ちゃん」
「えっ、あ、うん」
突然のことで頭がついていけていない美麗はとりあえず青羅について行こうとする。しかし自由だった片方の手が誰かに握られ、それにより美麗たちの歩みが強制的に止まる。
「え、この流れで解散ってあり?一緒のほうが絶対楽しいと思うけど…残念」
(うーイケメン、叶野の憂い顔が…国宝)
「一緒に回る…?」
そのひと言を待ってましたとばかりに、次は亮が美麗の右手を取り歩き出した。
「よーし。美麗、じゃあ金魚すくいで勝負しようぜ!」
「チョッ、引っ張らないで」
こうして普段のメンバーでいつも通り楽しんだのでした。
今日は七夕。何願いますか?




