〈23〉恒例の入学式
こんばんはー&明けましておめでとうございます!
簡単に言うと卒業式は無事終わった。
「花宮センパーイ!ご卒業おめでとうございます!」
「ありがとう、お花キレイだね」
「先輩、良かったらコレもらってください!」
「わぁ、ありがとう。大切に読むね!」
正門前では人だかりができていた。中心人物は体育祭でも目立っていた先輩である。美麗はその様子を三階の廊下から眺めていた。
皆が黄色い声援を投げかけるのは分かる。だって中性的な整った顔をしているから。でも、精神年齢20歳の私からしたら、お子ちゃま。愛でてあげる(上から目線)くらいのスタンス。
「烏野さん、遅れるよ」
「あっ、ゴメン会長」
「もう会長じゃないんだけどなー」
「ちよっ、待ってよ!」
ゆっくりと先を歩き始めた会長もとい長瀬君の後を急いで追いかける。
1年生の頃の頼れる会長。その後、同じクラスには1回もならなかったが何かと、というよりは毎年入学式や様々な行事で一緒になることが多く、自然と話せるようになっていた。
今回も出席が決まった瞬間に長瀬君に連絡し、事前会議と当日、一緒に行く約束を取り付けた。
「烏野さんも花宮先輩に興味あるの?」
「いや、ないけど」
「即答...」
「あの先輩、私きちんと関わったことないし。」
「自分の目しか信じない、ってこと?」
「まぁ、そういうことかなー」
「じゃぁ俺はお眼鏡にかなった?」
「お眼鏡って...いい人だよ長瀬君は。話しやすいし」
「烏野さんもね。そういえば何か2年生の時に女帝とか何ともよくわかんない噂あったよね」
「それは忘れて。てか、今回出ることになったのアイツのせいなの!」
「アイツって、」
「昴輝。苗字は知らない!」
「同じクラスなの?」
「そう。ホントにいけ好かない」
「いけ好かないって...面白いねー烏野さん。あっ、着いたよ」
2人は先輩たちが待つ会議室へ足を踏み入れた。
ー2週間後ー
(今年も始まるのか、)
自分に全く関係のない式典ほど眠くなるものはない。しかも初等部の時と同じ場所。もう慣れたものよ!!でもだからこそ眠くなる!
眠気を追い払うため、美麗は例年通り隣の席に座っている長瀬に話しかけた。
「今年も長いかな」
「まぁ、いつも通りでしょ。早く始まんないかなー」
「それ長瀬君、毎年言ってるね」
「ホントに?でもそう思わない?」
「思う...」
「そういえばさぁ、__」
その後も他愛もない話を続けるとようやく会が始まった。
「新入生入場」
てか大体の生徒がそっくりそのままに上がってくるのだから、いちいちやらなくてもいいと思うんだがどう思う?因みに今年、外部生は...
(なし)
「新入生代表者__」
なぜわかるかと言いと単に名簿を確認したときに書いてなかったから。まぁ、今年編入生、来るんだけどね。しかもみんな大好き美少女が、
「以上で式を閉会します。」
こうして今年も滞りなく終わった。こうもクソも無いけどね。
◆◆◇
「「終わったー」」
こちらも恒例、片付けを慣れた手つきで終わらせ、長瀬と美麗は2人で昇降口へ向かう。
「また、すぐに始まるね」
「ね。みんな今頃楽しんでるんだろうね」
「なのに...」
(なぜ私は学校にいるのよ〜!!)
この不満を長瀬君に聞いてもらいスッキリさせ、真麻が待つ車へと乗り込んだ。
「ここまで付き合ってもらって、ありがとう!」
「うん。お疲れ様また今度」
「うん!またね。真麻お願い」
「承知いたしました」
美麗は長瀬が窓から見えなくなるまで手を振り続けた。
やっと...次からやっとです!
ここまで長かったですねズルズルと...気づけば80話超えてましたヽ((◎д◎))ゝ




