〈22〉押し付け合い合戦
こんばんは!
あと少しで今年も終わりですね〜
時が過ぎるのは早く、冬休みはあっという間に過ぎ、既に2月が終わろうとしていた。
「と、いうことで今年も初等部の時と同様にクラスの代表者を決めます。」
「卒業式のですか?」
「いいえ、来年の入学式のです。毎年一人づつ出席してたでしょう?さぁ、どうやって決める?あっ、因みに卒業式は全員参加よ!」
先週、ようやく期末テストが終わったと思ったらもう来年の話。クラス全員の顔が少し暗くなった。
しかし、そんなことお構い無しに先生はニコニコしながら
「じゃぁ会長中心に話し合ってこの授業中に決めてね?で、私に報告してください!」
そう言い放ちクラスから出ていった。その後、クラス全員が一斉に教室の後方に座る男の子の方を向いた。
(会長かわいそー)
面倒くさいね。この一年、実績があるがゆえに余計にみんなからの期待が大きい。大変だと思う。けどゴメン。巻き込まれたくないから助けられない!
そんな事を考えていると満面の笑みを貼り付けたお隣さんから声をかけられた。冬斗とはこの二ヶ月性懲りもなく毎日毎日、
『一緒にご飯を食べよう〜!』
と誘われ
『あと2000年後ね』
を繰り返していた。もうそろそろ面倒くさいから1回折れてもいいかな、時々思い始めている。
(キラキラを振りまくな)
なぜかうちのクラスの担任は年が明けても席替えをしないという方針らしい。きっと面倒くさいからだろう。基本は優しくていい先生だけど所々嫌い。
「ねぇミレイやるの?」
「えっ?やらないけど」
「そっか。けど、黒板に候補者として名前挙がってるよ?」
「えっ?」
慌てて前を見る。会長が仕切っているのは変わらないが黒板には確かに美麗の名前が書かれていた。
「はい、他にこれまで出席経験のある人知りませんか?」
(そういうことか...)
誰だよ私の名前出したのは!後で体育館裏に呼び出し決定だから。
美麗は教室を見渡した。そして1人ニマニマとこちらを見ている奴を見つけた。そいつ、昴輝と目を合わせると相手の口が動いた。
『ガンバ』
(んだと?)
犯人発見。アイツは本当にいけ好かない。初等部の時から何かと関わることがあったがその度に面倒くさい。これまででは特に初等部2学年時の校外学習。あの時のはアイツのせいで男子から畏怖の目で見られるようになったと言っても過言ではない。
『ダマレ?』
負けてらんないとでもいうかのように美麗もすかさず笑顔で返す。
「ミレイ、こわいよ〜」
「ちょっと黙ってて冬斗」
机を指先で突付いてくる冬斗を見もせずに声だけで制する。
「冬斗って名前で...!」
美麗は名前呼びされ喜んでいる冬斗や黒板にある自身の名前の上に花丸がつけられる瞬間を見ていなかった。
『あとで締める』
『やれるものならどうぞ?』
『ダマレ』
『黙らない』
「それじゃあ、烏野さん。決定ということでいいですか?」
「ハイ。...ッはい!?」
「じぁ報告してきまーす」
意気揚々と出ていこうとする会長を席を立ち呼び止め
「えっ会長、ちょっと待ってください。私以外に適任者がいると思うのですが!会長、とか。いや、会長が最適だと思います!」
「いや、僕はその日どうしても外せない用事があるから無理なんだよ。」
「いいじゃん烏野サンでなよ!」
「はっ?」
(アイツあとで○ろす)
「烏野さんお願いだよ。一生の」
うっ、本当はお前の一生のお願いは何回あるんだよって言ってやりたいけどイケメンに頼まれるの辛い。断れない...ウルウルお目々可愛い。こんな事考えてる自分がキモい
「...わかりました」
「やった!ありがと」
そう言うと会長は美麗に駆け寄り両手を握ってきた。その瞬間、美麗の顔は茹であがった。
不意打ち、目線合わせ、ボディータッチ(?)は莉栗や晃達で慣れていてもまだ免疫が完成してない為、同時にやられると効果バツグン。反応が恋愛漫画になってしまう。
(アァ〜年下に...)
今度こそ意気揚々と出ていく会長の背中を美麗は静かに見送った。
また明日!




