<20>冬休み3
メリークリスマス
「おはよう美麗」
「...おはよう」
朝まだ日は完全に昇りきってはいない時刻。美麗は布団の中で美男子と挨拶を交わした。
(ん?どういうこと...?)
あのー、頭が追いついていないんだけどコレは夢か?夢だよね?だって私昨日は一人で寝てしかも一番に寝ちゃったぽいし...。
考えても無駄か、よし。頬を抓ろう。
「...本物」
「当たり前だよ。頬、大丈夫?あ~赤くなってる」
そう言うと隣の美男子は美麗の頬に手を添えて全体を包み目をじっと見据えた。
「気持ちい?僕の手、冷たいでしょ」
(ハイ。頭が爆発しそうでーす)
気持ちい?そんなの当たり前だろ!!こんなに最高のシチュエーションを私が体験してるんだよ!?私は今日の為にこれまで運を貯めてきたのかもしれない。ん?
「ちょ、てか、、」
「ん?どうしたの?」
「ド...どうして私のベットに叉紗が...」
理性が言う待て、と。そう、この状態がおかしいのだ。ここで流されてはいけない。莉栗達が目を覚ましたらどうなるのか...。考えただけで背筋が凍る。
「私?ここ、ぼくのベッドだよ~?」
「へ?」
「美麗が潜り込んできたんだよ。多分寝ぼけてたんじゃないかな、夜中に急に来てそのまま爆睡。揺すっても声をかけても返答なし。もうそのまま寝るしかなくない?」
(恥ずかしー!!!)
美麗は布団から勢いよく出て正座をして頭を下げた。全身が沸騰しているかのように熱い。
「ごめんなさい!!すべて私が悪かったです。」
すると顔を上げて、と声がした。美麗はその声に従いゆくっりと顔を上げ、隣に座るようにというかのような合図に応えベッドに腰かけた。
「ほんとにごめんね」
(やらかしてしまった)
「べつに~僕からしたら役得だったし」
「えっと、どういうこと?」
「だって、温かかったからね。あと美麗の髪からいい匂いした~」
よかったーしっかり洗っといて...って、そうじゃなくて。まって、私...あ”あ”-恥ずかしい!!今すぐだれか私が埋まる用の穴を掘ってください。精神年齢は成人してるのに、たかが小学生にドキドキさせられるなんて...。
(そうよ!しっかりしなさい美麗。)
相手は年下。私のことは親戚のお姉ちゃんぐらいに思っているはずよ。恋愛感情なんてまだこの子には早いわ!ここは大人の余裕で、
「叉紗、良く寝れた?」
「...うん」
「ならよかった!じゃあ二人が起きる前に私、戻るね」
「...」
美麗はそう言ってベッドから降り、約3歩でつくところにあるベッドに横になった。そして二度寝を決め込んだのだった。いわゆる現実逃避
「おやすみ!」
ひとこと、自分以外に起きている人物に向かって掛けてから。
2分後、気持ちよさげな寝息が部屋を満たし始めた。
「あーきついね」
良く寝れたかっだて?答えは否。熟睡できたわけがない。友達ではあるが仮にも異性。思春期に突入する男子にとってはドキドキの体験だ。
(でも...)
彼女は何もわかっていない。良いのか悪いのか、このドキドキが特別なのか。
叉紗はまだ知らない。
お久しぶりでした。




