<18>冬休み
こんばんわ&ハッピーハロウィン(*^▽^)/★*☆♪
ただいま冬休み一日目の午前9時。家族四人揃って真麻の運転する車に揺られている。12月24日と言えばクリスマスイブ。本来なら彼氏との明日のデートに明日の服装を鏡の前で悩んだりしながらルンルンしてるんだろうけど....
(あいにく募集中なんでね...)
まぁ、家族と過ごす方が幸せだし。別に羨ましくなんてないんだから!
美麗はそう思いながらお父様、お母様、真麻、莉栗を順に見た。
「どうかしたの?」
チラリと見ただけだと思っていたのに視線を悟られてしまった。莉栗が言葉と共に本から顔を上げた。
「いや、酔わないのかなって」
「うーん。何か大丈夫なんだよね」
「そっか~。あっ、ごめんね邪魔して。どうぞ続きを読んで」
「ん、何かもういいや。代わりに_」
そう言うと莉栗が近づいてきて耳元で『レイがかまって?』と囁いた。
「いいよ~何する?」
耳元で囁かれたら腰砕ける、とクラスの女子が話していたのにそんな素振りも赤面さえもしない美麗に莉栗は小さくため息をついた。
「莉栗~どうかしたの?」
「ううん。大丈夫!」
「そう?ならいいけど美麗に何かされたら私に言うのよ~」
「ありがとう」
私たちの会話を聞いていたのかお母様が前の座席から声をかけてきた。お母様とお父様の手は車に乗車した時からいまだにつながれたままである。
我が両親ながら甘々で困ったものだわー。あぁー砂糖吐きそう
「旦那様、着きました。」
「ありがとう。皆、到着だ!」
(わぁーお)
莉栗にエスコートされて降車すると目の前には風格漂う立派な旅館とスタッフかと思われる和な装いをした人がざっと20人ほど出迎えてくれた。
「今日からお世話になります」
「お越しいただきありがとうございます」
お父様は中心にいたスーツ姿の男性と何やら話し込んでいる。イケオジとイケオジの会話ってだけで絵になるわ。世の中って素晴らしい!
「中にご案内いたします」
そういって女中さんが荷物を持ち、歩き出したのでひょこひょこと着いていく。
「こちらがお部屋です」
「「おー!」」
「ごゆっくり」
案内された部屋は和洋折衷で、畳があったと思えば別の部屋にはベッドが四つ....
(四つ?)
なぜ?私と莉栗だけなら二つで十分だし、お母様達はさっき別の人に部屋を案内されていたから違う。となれば残りは誰の?
「レイ、どうしたの?」
荷解きを終えた莉栗が近寄ってきた。そして視線の先にあるものに気がつくと、あぁと納得したような声を出した。
「多分アレだよ。本来四人部屋だから片付けるのを_」
「入っていいかしら~?」
「大丈夫です!」
莉栗が話し終わる前にお母様が部屋にやってきた、しかし
「「お邪魔しまーす」」
お母様一人だけではなかった。
「やっほー!」
「久しぶり」
後ろでは莉栗の巨大な溜め息が聞こえた気がした。
「久しぶりって、どうしてここに?」
「どうしてって、それは、ね?」
「俺達の家が経営してるからな」
「あら~お互いに顔見知りだったのね!なら話が早いわ~。二人もこの部屋にしよっ!てなったの」
その言葉を聞いた瞬間莉栗が鬼の形相でお母様に詰めよった。
「誰との話で!?」
「苓也さんと叶野君と叉紗君のお父様よ?」
「楽しそうだね!」
「でしょ?美麗ならそう言うと思ったわ~」
「「よろしくー」」
三者三様の面持ちで旅行は幕を開けた。
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