<15>憂鬱な1日 始まり
こんばんは~
ギリギリアウト( ´_ゝ`)
「美麗、少し落ち着きなさい。私、ごはんぐらいゆっくり食べたいわ」
美麗の目の前には美味しそうな朝御飯と絵画のような両親が座っており、食事をしていた。もちろん隣には莉栗が座っている。
「レイ、食事に集中できないのはいいけど手元はおろそかにしないで...ってちょっ!」
「あっ!!」
「奈未、美麗にナプキンを」
「はい。旦那様」
「もうテスト終わったんだしやれることないじゃん。返却待つのみだよ」
「うん。分かってはいるんだけど...」
「どうぞ」
「ありがとう」
美麗はこぼしたスープを、奈未から受け取ったナプキンで拭き取った。
そう、こんなにも朝から憂鬱なのには訳がある。今日からテスト返却が始まるのだ。
今回は本当に大切。命、は言いすぎたけど人生を賭けていると言っても過言ではない!
「大丈夫よ、美麗。勉強してなかったわけではないんでしょう?今回は莉栗に協力してほしいと頼むほどにはやったのだから」
「はい」
(笑顔だ。けど...)
その笑顔が一番怖いですお母様ー!しかも『今回は』にものすごく力が入っていたと思うのですが気のせいでしょうか?いや、気のせいではないよね。角が見えるもの。あの禍々しいサタン的なやつについてる角がー!!
「角ってなんのことなの?」
「いえ...ナンデモアリマセン」
(ヤバい口に出てた)
ちょっ莉栗!『やってんな』みたいな顔でこっち見ないで。無意識だったし。いや、無意識が一番怖いな。
「失礼します。車のご用意ができました。」
「ありがとう。美麗、莉栗、行ってらっしゃい」
「行ってきます。行くよ、レイ」
「うん。行ってきます!」
「「行ってらっしゃい」」
美麗は意を決したように、いや、吹っ切れて車に乗り込んだ。その勢いで少ーし莉栗の方に寄りすぎて押し返されたのはまぁ、ご愛敬。
「お嬢様、着きましたよ。」
「ありがとう~真麻」
扉を開けてもらいゆっくりと校門へ足を向ける。莉栗に右手を引かれながらトボトボト歩く。しかし、その時後ろから真麻が声をかけてきた。
「お嬢様、」
「ん?」
「大丈夫ですよ。行ってらっしゃいませ」
「ありがとう...!」
(何か落ち着いたかも、)
優しくてキレイな笑顔に見送られ、再度気合いをいれた美麗は莉栗の横に並び教室へ歩き出した。まぁ、教室に着いたら何故か亮が今朝の美麗のような面持ちで美麗を待っているとは知らないのだが。




