<7>お客様
遅れて申し訳ございません( ノ;_ _)ノ
「ごちそうさまでしたー」
(あ~幸せ!)
極上のケーキを食べ終わり、食後のお茶を楽しんでいるときだった。
「美麗さま、そろそろお客様に...」
「あっ、」
完全に忘れてた。まぁ、あっちが突然訪ねてくるのが悪いのだとは思うけど行くと決めたので行かなくてはね...。
「すぐに行くわ」
食事の席を立ち、奈未と共にお客様の待つ部屋へと急ぎ足で向かう。たどり着くまでのちょっとした道で歩く間、表情筋に力をいれて、笑みを作る。
ものの数十秒でたどり着いてしまったドアの前に立ち、一旦大きく呼吸をする。
(やるわよ─)
そして、響きすぎない程度の力加減で扉をたたいた。
「お待たせしてしまい申し訳ありません。」
入って早々、相手の顔もろくに見ずに頭を下げる。内心はまーったくそんな懺悔の気持ちなど一欠片もないのだがそこは内緒。
「いえいえ、こちらこそ突然押し掛けてしまいスミマセン。なのにお茶まで御用意していただいて...本当にありがとうございます。」
顔を上げてください、その言葉にしたがっておずおずと顔を上げた。そして見開いた。
「こんにちは美麗さ~ん、」
「こっ、コンニチハ...」
奈未のいる手前、下手な返しはできない。相手もそうだ。普段の感じとは全然違う。同じといえるのは語尾が延びるところくらいだろうか。
「本道サン...」




