<2>お決まりのこと
こんばんはー。
入学式ではお決まり。知ってはいたよ?いたけどさぁ~
(何でこうも校長とかって言うのは話が長いのかね...)
さすがに初等部の時の入学式よりはソワソワ、キョロキョロはしませんがそろそろお尻が痛くなってきました...。
美麗の隣には全く知らない、いや。知ろうとしなかった初等部からの同級生が座っている。なぜ興味はないのにそうだと分かるかと言うと外部生と内部生は場所が分けられていると、先生から話があったからだ。どうやら保護者対応がめんどくさいとか何やら言っていた。まぁ、そんなことは関係ない、と美麗は右から左に流していた。
「起立、礼」
強面の先生が地声で声をかけた。通う生徒の層を考えると昭和風が似合わないはずなのだが、と前世平成生まれの美麗は心のなかで首をかしげた。そのくらい厳格そうな先生だった。しかし美麗自身は慣れたものという心持ちで、いや、むしろ好んでいた。
(地声!?部活時代を思い出すわー!!)
あれは中学生の頃。いや~顧問が怖くて怖くてさ...。社会の先生で授業はすごーく面白くて人気のある先生って印象だったんだよ?なのに部活になると急変して
『お前なにしてんだ!』とか、
『お前こんなことも出来ないのか!』その他諸々保護者に聞かれたらギリじゃない?ってことどんどん言ってきちゃう先生だったけー。
でもまぁ、三年も付き合ってみたら先生の言うことは社会に出る上でごもっともだし、人間としての礼儀とか基礎的なことが出来てないと怒っていただけって気づいたの。あと、怒るのって結構疲れるのよねー。なのにその体力を私たちのために使うってことは、
『先生、私たちのこと大好きじゃん...!』
そんな感じで中学を過ごしたお陰でメンタルともに鍛えられた!だから独りでも鬱になったりしなかったのかな~とか今では考える。
「新入生、退場」
色々と思い出していると入学式が終わった。今のところ新たな攻略対象は出現してきていない。その事に安堵し美麗は教室までの帰り道を歩きながら息を吐いた。
「美麗ちゃん、今年もよろしくね!」
「うん!まさかの七年目突入とはね。驚きだよ!」
「ね~。」
教室にはいる際、後ろからこう声をかけてきたのは莉愛ちゃんだった。
(何かとお世話になっております。)
いつでもクラスの中心の女の子で私とはタイプ真逆。優しいし、芯のあるまっすぐな子で付き合っていてとっても心地よい。
「今年も楽しもうね!」
「うん!」
そう言って席に着くため別れた。今年はなんともなく過ごしたいという美麗の願望は今のところ叶いそうであり初めて神に感謝しているところだ。しかしなぜだろう。不用意に喜ぶのはまだ危険だと心がいっているような気がする。胸がザワザワしている。
席についてふと、横をみた瞬間嫌な雰囲気を感じた。
(席が空いてる...)
今朝はごちゃごちゃしていて気がつかなかったのだがこれはこれは...
ただただ美麗は何事もないことを願った。
散文ってこういうことかも...そう感じた今日この頃です。
いつもお付き合いくださりありがとうございます。




