<21>校外学習⑥
こんばんは~!
前回の続きなので急に始まります。
「ごめんなさい...」
「えっ?」
「悪口を言いました...」
「「「ごめんなさい」」」
素直なところを見ると改めて小学生だと感じさせられる。素直でいい子いい子。
(私も大人げなかったか、)
ここで許してあげないと更に意地悪になっちゃうし可哀そうでもある。これ以上好き勝手させないように釘を刺すという意味もあったのだが...予想以上の効果があったようだ。
「そうだったの...。でも私も少し意地悪してしまったわ。私もごめんなさい。」
私にもが非があったもの。しっかりと謝らなければ。でも、かれこれ20秒は下げているけどみんな静かすぎない?もう上げるよ?
(はて?)
声をかけられないので意を決して顔を上げるとクラスの女子に囲まれた男子勢が目に入った。女子の皆さんの背中が普段よりも大きく見えるのは気のせいだろうか。
「ねえ、悪口とか何考えているの?美麗ちゃんが優しくてよかったね。」
「ほんとだよね。私だったらここまで冷静に対処できたと思えない。お父様に言って学校巻き込むかもね~フフ」
「ねえ、本当に反省してるの?」
「はい。」
「いや、昂輝君だけに言ってるんじゃなくて男子のみんなに聞いているのだけど?」
「「「「「もうしません」」」」」
莉愛ちゃんを筆頭に男子のほぼ大半に頭を下げさせている。いつの世も結局女の子が強いのね。
「あっ、美麗ちゃん。ごめん私たちの方が色々言っちゃった。美麗ちゃんのほうが嫌な思いいっぱいしたよね。」
「大丈夫だった?これからは何かあったらすぐに言ってね!力になるから!」
「う、うん。ありがとう。」
美麗に気が付いた女の子たちが一斉に駆け寄り声をかけてくれた。ちなみに男子は静かである。
この騒動の後先生が入ってきたがその時にはすでにみな平静を保っていた。そして帰りのバスの中では女子の会話しか聞こえてこなかった。
□□■□
学院につき解散となったのち莉栗と迎えの車に一緒に乗り込む。
「レイ、ごめんね。」
「いいんだよ。しかも莉栗何にもしてないじゃん。むしろありがとう気遣ってくれて。私には力強い味方がいるって分かっているだけで私は嬉しいんだよ。」
窓から目を離し莉栗に微笑みかける。莉栗が息をのんだ。そしてそっぽを向いてしまった。
(耳が赤いのは...気のせいか。)
だって赤くなる要素が無いものね。車内は暑くないし。
「お土産あるからあとで渡すね!」
「お嬢様、ありがとうございます」
運転席にいる真麻に声をかける。
今日一日を振り返ってみると色々あったけど最終的には解決(?)できたと思うし終わりよければそれでよし!だよ...ね?
極度のストレスから解放された美麗は帰路につきようやく心の落ち着きを取り戻した。そうして波乱の校外学習は無事終了した、
□□■□
と、思われたが
「おはよう美麗ちゃん!」
「あっ、おはよう!」
なんだか今日はいつもより女子のみなさんが話しかけてくれたり挨拶してくれるけど、
(嬉しいよ、嬉しいんだけどね?)
突然のこの変わりよう、なぁぜなぁぜ?
一度、席に着き何かこれまでと変わったことがないか周辺囲を見渡し観察する。しかし特段変わったことはないように見受けられた。
自分でわからない事はしょうがない。客観的な視点が大切だ!
(わからないことは〜)
「莉栗、私なんかみんなに対してやらかしちゃった?」
何が仲良くなるきっかけになるか分かりませんね。あと、
女子を怒らせてはいけません...。




