<18>2学年、校外学習③
こんばんは(≧▽≦)
男子が黙り始めてからそろそろ5分が経つ。周囲の盛り上がりと対局にあるこの状況を流石にこのまま放置しておくわけには行かない。
そう考え、美麗はこれまで抱えていたフツフツとしたものを一旦腹の奥底へとしまい、おもむろに立ち上がり沈黙の輪の前に移動した。
「大丈夫ですか?」
「「「「......」」」」
大丈夫じゃないですよね〜。まぁ、こう聞いたのも嫌がらせなんですけども、
「紙、見せてもらってもいいですか?」
そう聞いといてなんだが、私だって班員だ。わざわざ許可取りする必要なかったか。
思い直し、返事も聞かずに紙を奪い取る。
(ふむふむ...ん?)
ざっとコメントに目を通していくとある違和感に気がついた。
(まさか、ね)
一応、一応確認。そう思いながら紙を表面にする。まさかのまさかでしたー。
紙から顔を上げ、未だに静かな男子たちの方へ向き直る
「あの、提出するときに書き直したんですか?」
「...うん。」
(はぁーやっぱり)
別に書き換えに怒っているわけでは無いんですよ。私は呆れてるんです。だってこの紙には当初、私がそれとなく皆にヒアリングしてそれを基に時間配分や回り方を考えた計画が記されていたはずである。しかし、今目の前にある紙には
(『臨機応変に回る』?何じゃそりゃ...)
きっと出す直前に誰かが『えっ、適当でよくね?』みたいなこと言って周りに賛同したんでしょうね。何にしたってこれで出すとかアホらしい。まぁ、2年生だからしょうがないか、
「あの、先生からのアドバイスに従って完成させませんか?」
「「「「.....」」」」
いや、誰か何かしら言えよ、ほら昂輝、お前ここで言わないとかあり得ないでしょ?だってこの紙、提出してくれたのあなたじゃなかった?
「要望がないなら私が立てていいですか?」
「...お願いします」
「分かりました。では、回りたい場所のリクエストを聞きたいのですが...教えてください。」
「えっと、俺は和菓子屋に行きたい」
「俺は船に乗りたい」
ここまでお膳立てしたからか段々と要望をいってくるようになった。こちらとしてはありがたい。言われたことをメモに残していく。
「他にありますか?ないようなら後は私が適当に組んで決めますね、」
1.2.3.はい、返答なしっと。じゃあ勝手にやらせてもらいます。
こうして希望していた物と地図を組み合わせ計画を立てていった。勿論提出したら許可を貰えた。逆に出来すぎていると褒められた。そりゃ、一応大人ですから!エッヘン!
□□■□
現在の時刻、午前7時。今日は遂に校外学習当日である。美麗は必要な物を詰めたリュックを持って莉栗の待つ玄関へと向かう。
「「行ってきま〜す」」
「お気をつけて行ってらっしゃいませ。美麗様、莉栗様。」
「お土産買ってくるね!」
そう言って見送りに出ている奈未や他のメイドたちに手を振りながら車に乗り込む。
「では、出発いたします。」
「うん!」
美麗は波乱が待つ場へと出発した。




