<16>2学年、校外学習
こんばんは!
21日ですね
新学期が始まってから約2週間経ち、クラスの中で仲良し組が形成されるようになって来た。そして
「皆さん、再来週の校外学習についての話をするのでよく聞いてください。」
(校外学習...!)
来た。もうこんな季節か〜。今年もやって参りました。去年は近隣の(と言ってももんのすごくキレイな)公園だった。最後の方、熱中症でぶっ倒れたけれどそこまではそれなりに堪能した気がする。だから、
(一学年上にあがった今、行き先が気になるところであります!)
しかし、美麗は自席に座り、いかにも『校外学習?あぁ、そんなのあったね。』みたいな興味ないですよ、という顔をしながら、前で話す先生の口から紡がれる言葉を一文字も聞き逃さないと言わんばかりに真剣に聴いていた。あまりにもここで行きたい!という感情を出しすぎると後々の計画に支障をきたすかもしれない、と考えからである。
「そこで今回はグループ行動がメインになる為、今から班を組んでもらうことになります。」
(はい、やっぱりー)
私は校外学習とか班活動とかが得意というか好きな方ではない。前世はあんまり友達もいなくて、よくわからない人に気を使いながらの校外学習だったから疲れて疲れて...。だからそんなに好きじゃなかったんだよね〜。
(でも、)
この学校のは全てにおいて私の想像の上を行く!それが分かってからは行事がすごく好きになった!しかも精神年齢だけは上だから冷静に周りを見ながら上手く付き合えるようにはなった気がするしね!
「はい、ということでこれからくじ引きをしてもらいます。一番から順に前に引きに来てねー」
この先生、即実行だなぁ。ガチでいろいろ早い。言われたその瞬間に行動に移さなければ遅れてしまう。聞くって大切!
「次ー」
そう思っていたら斜め後ろから声をかけられた。
「レイ、呼ばれてるよ」
「...っはい!」
急いで前に行き、くじを引く。そして帰り際に『莉栗、教えてくれてありがとう』という気持ちを込めて前で手を合わせて言葉を介さずにお礼を伝える。するとバッチリと目が合い、ウインクで応えてくれた。
いゃぁ〜小学生でこの返答とは...成長したらを考えると莉栗、恐ろしい子!
そんなことを思いながら席に戻り、引いた紙を開く。そしてそこには4と記されていた。
きっと同じ番号の人と組むのだろう。次々と前に行くクラスメートを観察する。
(誰かな〜できれば女子がいいな。男子だとしても話しやすい人がいいなぁ...)
「よし、全員引き終わりましたね。では前に書いてあるとおりに番号ごとに移動してください。始め」
(4番だから...あっちか!)
先生の言葉を合図に一斉に動き出す。流れに乗り美麗も窓側の指定された場所へ向かう。
「よし、全員動き終わったな。ではこれからやることを伝えるから班ごとに進めていってください。まずは自己紹介その後は計画づくり。計画表は前にあるから各自取りに来るように。」
「「「はーい」」」
「あっ、あと今年は都味喜町に行きます。では今度こそ開始!」
聞くって大切。そう思ってはいるのに美麗は移動してから言われた先生の言葉が全く耳に入っていなかった。なぜなら
「よろしくー!」
「おお!やった、お前と一緒じゃん!」
「えっガチで?俺も4番!」
「イエーイ」
続々と集まってきた班員が全員、
(男の子だけー!?女子一人じゃん!)
その上、美麗の少し苦手なタイプ。所謂陽キャが集まった、女子の視線が痛いくらいに刺さることが予想される組み合わせとなったからである。
続きます。
どうでしたか〜?




