<9>校外学習④
おはようございます!
(いや、ちょっと待て頭が追いつかん。)
だれか私に説明して欲しい。誰がどうすればこの前髪長いちょっと陰キャ感強めの男の子が実は隠れイケメンだと予想する?確かに恋愛漫画やゲームではド定番ですがね、まさか自分が体験するなんて思いもしませんでしたよ!
「大丈夫?」
「えっ、うん。私こそ急に髪触ってゴメン、驚いたよね...」
「ううん...」
「「...」」
いや、沈黙きついって。だからといって破るだけの話題も思い付かないしあっちがもう急にフェードアウトしてくるからどうしようもない。どうすればいいの!?
今この時美麗の脳内はこの状況を打破するべく高速回転していた。だからだろうか
(なんか目が回って...あれ?)
さっきと違って木が逆さまに見えるなぁ、
「烏野さん、どうしたの!ねぇ!?」
日頃の疲れが貯まっていたのかもしれない。その上考え事も多かった。美麗は芝生のうえに倒れた。そしてその音に気がついた晃は近くにいた先生を呼んだ。
「大丈夫だよ、すぐ先生が来るから」
「ゴメン、ね...」
そして美麗は意識を手放した。
◆◆◆
何だかいい匂いがする。とても落ち着く匂いでしかも記憶の中にある匂い。家族のではない。ただ私を安心させてくれる。
「はっ、」
目を開けると天井が目にはいる。どうやらベッドにいるらしい。あれ?私確か神野君と話してそのあと...
「良かった!目が覚めて。ここは公園の医務室だよ。」
(そうだ!)
倒れたんだ。木が逆さまに見えたあと記憶がないからきっとそう。でもここは公園。誰が一体運んでくれたんだろう?
「ゴメン、髪の毛崩しちゃった...付いていた髪飾りも運ぶ最中にどこかにやってしまって...」
「えっ、ううん。大丈夫だよ。」
(ん?)
今、『運ぶ最中』と言っただろうか。まさか神野君が私を運んでくれたの!?...どうしようもない失態ではないか!!
「体調はどうですか?すぐに先生がいらっしゃいますから少し待っていてくださいね。」
「はい、ありがとうございます。」
驚きで言葉がでない私の代わりに神野君が返事をする。そして一旦仕切りのためのカーテンの外へ出ていった。戻ってきたときのその手には水を持っていた。
「はい、飲める?」
「うん。ありがとう」
背中を起こしておとなしく水が注がれたコップを受け取り少しずつ飲む。ゆるやかに喉へ流れ落ちてゆく冷えた水がたまらなく美味しいと感じた。
もう一杯飲もうか、とコップを返そうとしたとき先生と
「美麗!大丈夫なの!?」
お母様が部屋に入ってきた。
結局その後はすぐに帰宅となりました。そして『絶対安静!』と言う母上のお言葉のもと自室に連行され奈未に心配されながら当初の予定になかった一人時間を過ごしたのだった。
次の日の朝
「回復!」
昨日しっかりと休めたからかからだの調子がいつもよりいいぞー!学校も張り切っていこう。今日やらないと行けないことはまず
(神野君にお礼を言うこと)
そして青蘭ちゃん達に謝ってそのあとは普通に過ごすこと。あぁ、校外学習もっと楽しみたかったのになー
今日のやることリストを頭で組み立てながら学校へと向かった。もちろん
「レイ、絶対に無理しないでね、」
隣では過保護とも言える莉栗が色々と騒いでいる。気にしなーい、気にしなーい。
本当に久しぶりの投稿でお待たせしましたよね...。楽しめましたか?




