<8>校外学習 3
こんばんは~。
熱心に植物を観察している人物の肩に手を置く。
「神野君!見て!」
「うぉっ!?...烏野さんか、」
急に背後から話し掛けたのが良くなかったのだろうか?目元は見えなかったけど驚いたときの反応、可愛い!!
「この植物可愛くない?葉っぱがハートみたいで小さな白い花が上についてて!それを絵に描いたの!」
「本当だね。どこにあったの?」
「あそこの噴水の近く!でも、名前は知らないんだけどね~!...」
(あっ、)
今自分で言って気づいたけどもしかして名前知らないのに上手く描けただけで自慢とか恥ずかしい!?やっちまったー。てか、一対一で会話する初めてなのに急に馴れ馴れし過ぎだったかも...よし、過去に戻ろう!
知ってますよ。戻れないのが現実ですね、ハイ。
「大丈夫?もしかして怒ってる?」
「えっ?いんや怒ってないよ。顔怖かった?」
ちょっと表情筋が強張ってたかな?頬を緩ませとかなきゃ。モミモミモミモミ...
すると急に笑い声が隣からした。はて?こんなに大声で笑ってるのは誰なのか、まぁ状況から考えたら
「っ、あはは!!」
(やっぱり、晃君だ!)
こんなに口を開けてお腹を抱えて涙を流している姿を見るのは初めてだ~。そんなにへんてこな顔してたかな?でも
「...そんなに笑わなくてもいいじゃん..」
「あはは!!ゴメンね。なんだかイメージと違ったから。烏野さんって結構面白いね!あはは、」
頬を膨らませる美麗、ただ腹の崩壊に耐える晃。その後2分程ひとしきり笑い、先程よりも落ち着きを取り戻したのか今は芝生に胡座で座りかいた額の汗を拭っている。
「ねぇさっき私のイメージがどうたらこうたら言ってたけど神野君の中だとどういうイメージだったの?」
「イメージ?僕が正直に言っても怒らない?」
「私が自分から聞いといて怒ったりはしないよ!」
とは言っても相当酷かったらちょっと泣きはするかも...でも晃君は言葉選んでくれそうだからそれは言わない。もちろん、亮相手だったらまず始めに言うけど。
「えっとね、簡単に言うと独特な雰囲気を持つご令嬢って感じ。あと、僕と同じとか言ったら嫌かもだけどコミュニケーション苦手なのかな?って思った...そんな感じ」
ゲッ、会話下手くそなのバレてる。しかも独特な雰囲気があってっていうのはきっと『陰キャ丸出し』ってことよね、
「そっ、ソッカー。ありがとね教えてくれテ。」
「なんかゴメンナサイ。」
晃君は誰が見ても分かるくらいシュンとし出した。そして胡座から体育座りになり膝に頭を乗っけてしまった。
「えっ、大丈夫だよ!!ほら顔を上げて!」
「でも女の子相手に...」
「ほんとに気にしてないしありがたいと思ってるから、ね?」
そう言って晃君の目線にまで顔を合わせる。
ゆっくりと私の顔を伺うかのように晃君が顔を上げた。前髪が額に張り付いている。
「髪、くっついてるよ。」
「えっ、」
「ほら~」
晃君の『ちょっと待って!!』の制止を促す声が聞こえた気がするけど気にせずに手を伸ばす。
「ほらこっち向いて、」
半ば強引に顔をこちらに向けさせる。
そのときの潤んだ瞳は宝石のよう。まだ残る汗は玉のよう。そのかんばせは
(ウッ、)
国宝のよう。その国宝は
「烏野さん?」
私の名前を呼んだ。
お、美麗さん気がつきそうですね~!
◆◆◆
少し様式変えたんですけどこれまでとどっちがいいですかね?迷ってます。
前の方がいいって人は7話、今回のがいい人は8話に出来たらでいいので何か反応して欲しいです。お願いします\(_ _)




