<6>校外学習 1
こんばんは~。今日は12月31日。
1+2+3+1=7!!
あの重い空気漂う車を降り、そこで莉栗とはバイバイだ。やはり機嫌は悪そうだったけど、笑顔で別れてきました!そして今、今日の目的地にとうちゃーく!
「ここからは自由行動です。しっかり植物を観察してきてくださいねー。」
「「「「「「はーい!!」」」」」
解散の合図によりクラスがバラけ始めた。
(よし...私も動こう!)
「さぁ私たちも行きましょう!」
「うん!美麗ちゃん!」
あぁ~かわいい。今、私の手を握っているのは梨木 青蘭ちゃん。私の初めての女子友達である。えっへん!
今この満面の笑みが私に向けられていると考えると嬉し涙が出てきそう~。
(まじ天使)
「おい、こっちに何か赤い木の実が落ちてるぞ~!」
そう言ってこちらに駆け寄り私と青蘭ちゃんの繋がれた手を引き離しにかかり、私の腕を掴んで走り出そうとするのは亮だ。
「ちょっと亮、もっと落ち着いて。てか痛い。」
「あっ、ゴメン。」
(私が言ってやっと気が付いたかこの元気なスポーツ少年は...。)
元気がありすぎるのも考えものである、と少しだけ赤くなっている解放された腕をさする。すると、そんな私の行動を見てか参戦するかのようにすかさず青蘭が
「そうですよ。落ち着いてください亮くん。まるで初めて火を見た猿のようですよ~?」
と、追い打ちの一言。
「何だと?」
その言葉を火蓋に青蘭と亮が激しい口論を始めた。
「事実ですけど自覚ありませんか?」
「生憎人間の言葉しか分からないので理解できないんだよな~。」
「なんですって!?」
「てかだいたいなんで青蘭が入ってくるの?」
「お言葉ですが私たちの間になんで亮くんが入れると思っているんですか?」
「はぁ?」
「はぁ?」
小学生とは思えないご立派なやり取りにどうすればいいか分からない!始まって早々このままじゃろくに活動できない。
(どうやってこの場を収めよう?)
そんなことを二人に挟まれながら考えている。しかしさらにヒートアップしていく口論に思考をかき乱される~!!ガチでどうしよう...。
(もうここはガツンと言うしかないか、)
そう思い口を開きかけた矢先、後ろから
「...喧嘩しないで。」
と聞こえた。その瞬間喧嘩している二人を含めその場にいた人が静まり返った。
「ごっ、ゴメン」
「私もごめんなさい。」
はっ!...いや、反応が遅れた。
(この子言うとき言うんだな。)
二人の口論を止めた声の主は同じグループの神野 晃君。いつも静かで前髪は目にかかるくらい長い。お世辞にも冴えてるとはいえない。きっとコミュニケーション取るのが苦手なのだろう。
(わかるわ~。)
一人でウンウンとなぜか頷いている。既に頭の中に先程まであった喧嘩については飛んでいっている。そしてこの期に友達になろうと策を考えている美麗であった。
しかし、勝手に納得しているが、まだ美麗はこの少年につい知らない。ここまでこうやって紹介してるのでお気づきの方もいるだろう。そう。この少年、攻略対象である。
今日で、一年終わりますね~。
美味しいもの食べて一年を締め括りたいと思います!!




