<2>諦めの境地
こんばんは~。投稿不定期でスミマセン。
今日は7日ですね。
「今日から皆さんはこの桜凛学院の一員です。これからはこの学院の一員としての自覚と責任を持ってこの国の未来を背負う覚悟に.....」
長い。長すぎる。今ようやく式の半分かと思うと溜息が出てくる。
(ハアー。足伸ばしたいー。)
式そっちのけ、集中力はどこか遠くに飛び去ってしまった。頭のなかでそんな事をぐうたら考えていると
「ねぇ、」
(ヒェッ!)
「あと少しだから頑張って。」
「うっ、うん。」
溜息を吐いた瞬間隣に座っていた莉栗にわき腹を肘で小突かれた。
「お母さまがさっきからレイのこと上から見てるから...。」
(ゲッ)
やっぱり私お母さまに見られてたんだ。どうりでさっきから背中に視線と寒気がすると思った...。ここで気を抜いたら今よくても後が怖い。行きの車でも釘を刺されたことだし、
「了解デス...。」
そして私はまたつまらない話しをしっかり聴いてます風に見せるため姿勢を正した。
でも...莉栗には『了解』と言ったもののじっとするのニガテ。あと40分か。
(無理だな)
それにしても皆よくおとなしく座っていられるな~。そわそわしている子が見受けられない。
誰か知ってる子いるかな?
(あっ!!!見つけた!しかし…)
キョロキョロとなるべく不自然に見えないように細心の注意を払って回りを見渡した結果、私を破滅へと導くものを目にするだなんて...。
なぜ亮がいる?嬉しいけど素直には喜べない部分がある。確かゲームでは本編で舞台になる中等部に通ってたけど小学校は広く世間をってことで普通の公立校に通ってたはず。だからこの学校で安心できると思っていたのに。謎だ。
「続いては新入生代表の言葉です。」
そんなことを考えている間にも式はどんどん進んでいたらしい。
(おっ!ここまできたってことはあと少しで式が終わるってことだ!)
チャチャっと済ませてくれ代表!私の姿勢はもう持たないんだよ。そういう念を込めて視線をステージ上に向ける。
そして呼ばれた生徒が壇上で顔を前に向け喋り出した瞬間私は分かってしまった。
「春の日差しが暖かく感じる頃となりました。今日私たちはこのよき日に真新しい制服に袖を通し...」
(はー。ここにもいたのか...。)
我が道を邪魔する要因となりうるものが。ここまで来るともう諦めの境地。
そう、皆さん御察しの通り
「新入生代表、本道春翔。」
この男、未来の攻略対象である。
もう一人出てきちゃいました(;´゜д゜)ゞ




