<1>一歩目
こんばんは~(・e・)
夜遅いですね...。
「レイ、そろそろ行くよ。」
「えっもうそんな時間!?今行く。」
小走りでいつものように車の後部座席に莉栗と隣り合わせに座るように乗り込む。しかし今日は普段のお出掛けとは違って真新しい制服に二人は包まれている。
「今日は入学式なのにメガネかけてくの~?」
「当たり前でしょ?私からお守り奪おうとしないでくれる?」
(何てったっていつどこでメインメンバーに会うのか分からないからね。私の人生がかかってる!)
「まぁ僕はそっちの方がありがたいけどね。」
「さぁ着いたよ。」
「今日は普段よりも大人しくするのよ。特にレイ」
「は、ハイ。お母様。」
(今日のお母様は気合いが違うわ~。)
「大丈夫ですよ。僕が今日1日レイに付いてますから。」
「あら、そう!なら安心ね!」
笑顔で会話をしているが、
いやいや、ちょっと待て。今日1日莉栗とずーっと一緒だと!?申し訳ないけど丁重にお断りさせていただきたい。絶対にすぐに友達作って逃げよう。
(また、あんなことになったりしたら...。終わる)
思い出されるのはつい最近のこと。莉栗に付きっきりの日々を終えたのは初めて命令を聞いたその日から5か月たった先週。
メイド服?猫耳?何やらせてんだ!?って怒鳴りたくなりそうなのをこらえながらやりたくないことを渋々こなした。逃げさせてくれなかった。だって原因は私だったから。
「レイ、今回は一緒にいようね。」
「そうね、出きるだけいましょう?友達がいたらそっちに行くけど...ね?」
莉栗からの笑顔での圧が凄いけどここで折れてはこれまでと一緒になってしまう。これは私にとって戦いの始まりなのだから!




