出会いの予感2
こんばんは!
「ここは暖かいな。」
あっ、当たり前か。温室なんだから。それにしても広い。さっき遠目で少し見ただけだとそこまで広いという感じはしなかったがこうして歩いてみると広いのだということを嫌でも感じられる。
(さっきも歩いたのにまた歩くことになるとは...選択を間違えたか...)
足はもう棒のようだ。自分の足なのに動こうとしてくれない。上着には汗が段々と染み込んできているのが分かる。
「はあ〜」
もういっそここで屈んでしまいたい。だってここまでよく頑張ったと思いませんか?
悪魔の囁きが頭の中に響いている。もういいかな...?
(いやいやダメだダメだ!)
お父さんはこんな状況でも絶対にこんな事はしない。きっと席を見つけるまで頑張るはずだ。なら僕もそうしなくては!すこしでも近づきたいと思っているのならたったこんな些細な事でも気を抜かずにいかなければ!
(歩くぞー)
こうしてへとへとの状態で15分間歩き回った。道がまるで迷路そのもの。入る前にしっかりと地図を見ておくべきだった...。後悔は歩いている最中、後をたたなかったが諦めず歩いたその甲斐あっていい席を見つけられた。
「やっとすわれる!よくやった俺!」
目線の先には木目の綺麗な机と立派な椅子がひっそりと置いてある。そこに向かって先ほどまでの足取りが嘘かのような軽いステップで机に向かって行く。もうこの疲労からおさばらできる時が近づいている。そう思うとこの室内を満たす草木が擦れ合う音が心地よく聞こえてくる。先程まではただの雑音にしか聴こえてこなかったのにだ。
内心はもう歓喜で満ち溢れている。だからこそ気がつかなかった。先着が夢を見ていることに。
7ってラッキーな感じがしませんか?
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