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オリジナル曲でバンド始動
大学に入学した将太は五月病に苦しんでいた。
大学はゴールデンウィークの休みに入っていた。
しかし、将太は何もヤル気が出ず、生まれて初めて、精神科を訪ねた。
医師は「神経質なんだね」と診断し、薬を処方し、将太は投薬治療を始めた。
薬を飲み数日すると段々気力が回復してきた。
そして、ギターで作曲を始めた。
ギターを弾きながら、一つの音を出し、次にイカす音は何か、探しだす作曲法だった。
この様に作曲して行けば、曲が完成すると同時にプレイも出来る様になった。
取り敢えず、オリジナル5曲ほど作曲し、ドラマーとベーシストを探し、ボーカル無しのインストメンタルバンドを結成する事にした。
ドラマーは入学して親友になった有村哲平に頼む事にした。
ベースは恋人の川原奈美子に頼んだ。
バンドを組むのは高校一年生以来で将太は曲を完璧に弾ける様、練習に励んだ。