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昭和26年

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おばあちゃんが言っていた。時の旅人について行ってはいけない。その言葉が……今でも消えない。

『キキ、ここどこ?』

『戦後。昭和26年だよ~!』


毎回、キキを探す所からスタートにうんざり。ここは昔の市場?戦時中の闇市みたい。ここはずいぶん人が沢山いるな~。

『まずい事になった。』

『どうしたの?』

『油性ペン、無くした。』

はぁ?だから何?


『星が繋げないよ!星を繋がないと他の時代に行けないよ~!』

『はぁ……?また~?……じゃあ、また自力で出会わなきゃいけないの?』

ふざけんなよ~!?

『マジックペンなんてどれでもいいでしょ?他に何かないの?』

仕方がない。何か代用できる物を探そう。…………ここで?難しいなぁ……。


『この時代にあるのかなぁ?………マジックインキは28年発売なんだって~』

『今何年?』

『26年』

はぁ?あと2年どうするの?!たかがペン一本に2年待つの?!しかも、その情報どこから?何情報?


『次の時代は必ずあるから、今回は我慢してよ!』

『やっぱり……おばあちゃんの言ってた事は本当だ。』

我慢ばっかり。イライラする。

『時の旅人について行ってはいけないって……こうゆう事だったんだね?』

『おっちょこちょいだから注意しろって事だね!そうゆう事ね!』

『いや……そうゆう事じゃないんじゃないかな?』

不満も言わなきゃやってけないよ。


「君、ここの時代の人じゃないね?」

「え…………?」

後ろには、見知らぬ男の人が立っていた。もう今回も言うけど……誰?初対面で言うのも何だけど…………すっごい胡散臭い。ヒモっぽい。ダメ男感半端ない。ディスってないよ?ただのぱっと見の感想。

「珍しいね。君は時の旅人じゃないの?」

そうだけど、だから何?


「あの、どちら様ですか?私はキヨですか?」

「はあ?君、キヨって言うの?俺は安西望。時の旅人だよ。」

キキと同じ、時の旅人……。

「さっきから油性ペンがないとか言ってたけど、もしかして、これの事?」

安西って人が、胸ポケットからペンを出して見せた。

「あ!それ!」

「これ、どうするの?」

「どうするって……星を繋ぐけど……」

え……?どうしてそんな事聞くの?

「星を繋ぐって何?」


『ララ、今すぐその人から離れて。』

「だって、星を繋がないと次の時代に行けないんでしょ?」

「はぁ?」

『今どこ?早くその人から離れてって!!今すぐだよ!!』

私はどうしていいかわからなかった。キキは離れろって言うけど、もっと詳しく話が聞きたい。


だって、キキだって時の旅人だし、ついて来たけど、別に問題なかったし。私は安西について行く事にした。


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