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第百六十二話 魔導砲撃



 そのころファイたちは、歩みを進めている魔神がみえるところでためらっていた。



「見ろ、魔神だ、あんなところまできているぞ」



「このまま、黙ってみていちゃあ、エトワルの民が皆殺しに」



「くそ、どうにかならないのか」



「黙ってみてられん、私はいくぞ、食い止める」



 ヒョウとファイの言葉にも触発されたのか、自身のプライドもあるのか、正義感も比例して、キュラが

剣をとり、身を乗り出した。



 その時だった、セイクがにこりと笑って話しかけてきた。



「フ、お前たちは正義感がものすごく強いな、そういうところは、心をみなくても好きだ」



「浮遊石板よ、出でよ」



 なんと目の前に光り輝く石板がでてきた。



「な、なんだ、石板が出てきたぞ」



「石が浮いてる」



「さっきのとよく似ている」



「まさか」



 次の瞬間、セイクは動いた。



「ホーリープロキオンよ、我の意志で動け」



「石板にまた刺した」



 セイクは魔剣を石板に突き刺した。



 だが、石板は壊れることもなく、輝きを強めた。



DGODGOGO!



「なんだ、またギアの音が」



 なんと、城がすごい音を立てて動き始めた。



「おい、下を見てみろ、この城、動いてるぞ」



「なんて、駆動力だ、機械では考えられん」



 アザレは驚嘆した。たしかに普通の機械では考えられないことだった。



 そして、一呼吸置き、セイクをみながら、ファイがいった。



「セイクさんまさか、城を操っている?」



「人間の意志で動く城か、神はそんなものまで造れるのか」



 キュラがそういった矢先のことだった。



「聖魔剣念動力! 目標は、魔神バルバトス! ム、なんて魔力だ。前より膨れ上がっている、なぜだ」



 セイクが目を閉じて感じ取った。



 その言葉に、みなはっとした。



「フォライーだ、奴はフォライーの魔力でよみがえっている」



「フォライーの意識と、フォライーの力がプラスされたってわけか」



 キュラがそういった時だった。



 セイクがにやりと笑った。



「なるほどな、そうか、お前たちの心をみせてもらった。復活をそそのかした輩がやはり、いたのか。私

の封印が解けていればそんな輩」



「おい、魔神の正面にきたぞ、大丈夫なのか」



「ようし、この城が復活した祝杯だ、特大級の砲撃をお見舞いしてやる」



「聖魔剣念動力! 魔導砲撃充填!」

 


すると、凄まじい機械音がして何かが動いた。



「なんだ、まさか、この城、空中から砲撃ができるのか、船みたいに」



「だとしたら、城なんて一日で攻略できる」



「念動力!」



 セイクはいうと石板の前に手をやり、神経を高めた。



 力がそそがれていく。



「はぁあぁ!」



「いくぞ、魔神!」



 いうと城の下や上から、砲門の先が伸び、魔神を捉えた。



 セイクはニコリ笑い、石板に力を注いだ。



「砲撃開始!」



DWOOONNNN!



 一瞬だった。



 すごい数の弾が、魔神にほぼ、全弾命中し、魔神は爆発した。



 魔神の動きがその場で止まった。



 仕留めたのか。



 砂塵が舞い散っていたが、それがようやく収まり始め、肉眼でも確認がとれだした。



 レイティスが第一声をあげた。



「すごい、魔神の腕を爆発でこなごなに」



「しかも、上半身まで爆撃がきいてる」



 オネイロスも開いた口がふさがらなかった。



「なんて破壊力だ」



「ダメだよ、致命傷にはならない。今のは挨拶代わりだ。すぐに元通りに復元するであろう」



 セイクの思いもよらない言葉に一同が面食らった。



 そのときだった。



 悪夢が現実となった。



「まさか、魔神も再生ができるのか」



「GUWOWOOOONN!」



 魔神は大きな咆哮をあげた。



 空間のずれを感じる。



 みな息をのんだ。



「あの城が吹き飛ぶくらいの攻撃で、一瞬で元に戻りやがった」



「あの魔神、気づいたぞ、こっちに進路を変更させた」



「まずい、くる!」



「俺たちは何かできないのか」



「しかし、ここは空中だ」



 セイクはニコリ不敵な笑みを浮かべていた。



 しかし、進路を変えたことで城にいるものはしばらくの間は助かるが、あのとんでもない強さの魔神を相手に、ファイたちには残された選択肢は戦うほかなかった。













☆☆


おつかれさまです。

読者の方々も忙しいのにみてくれて、読んでいただいてありがとうございます。

作者もなんとなくわかるのでうれしいです。

連載は続けますのでこれからもよろしくお願いします。

戦う規模のスケールが上がってきましたね。

セイクはかなりの別能力を持った魔剣士ですね。

心をよめたり、意志で念動力を使えたり。

応援よろしくお願いします

忙しいのに疲れているのに読んでいただいてありがとうございます。

またお会いしましょう。

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