第百五十一話 ウィードの怒り
「くはは、おもしろい。どうあがいたところで我は倒せぬ」
「(どうにかして、魔の結界を破れれば、像を壊せる。致命傷を与えることさえできれば)」
フォライーの奇声があたりに響く。
ウィードは策を練っていた。
ウィードがジリリと間合いを詰めた。
「どうした、さっきの勢いはどこにいった?」
フォライーはドロッとした声でいった。
豹変した魔獣はまさに魔神だった。
「我の魔力の前に、怖気づいたか」
フォライーがいったそのときだった。
「貴様の喉首をかっきってやる」
ウィードが動き一瞬にして、大技を繰り出した。
「ウィンドドラゴン!」
「竜撃!」
ウィンドドラゴンが爆発することなく、フォライーを包んでいく。
「なんだ、この竜は? 風の竜か」
「(よしまとわりついた)」「
まとわりついたそのときだった。
「もらったぁ」
ウィードは天高く剣をかざし、飛び上がった。
フォライーの頭上に飛んだ。
「ほざけ、返り討ちにしてくれるわ」
「闇斬縛撃!」
DWOOONNN!
「なに!」
なんと、フォライーの攻撃はウィンドドラゴンにぶつかって暴発した。
自身へのダメージも免れない。
「そうか、竜撃を壁に」
「なるほどな、そうすれば、奴の攻撃はこちらに届かない」
「さすがウィード様だ」
「考えたな」
キュラたちが感心しきっていた。
そして、ファイたちも間合いを詰めた。
頭上からウィードはとびかかろうとしていた。
もう距離がない。
「フォライー、こっちだ!」
「死ねぇ、闇爆口撃」
「口から発しようと無駄だ! そう簡単には風の竜はなくならない」
「ぐあぁ」
DOWWWWOOOONNN!
「やった、きいてる」
ファイを襲った口からの強力な攻撃もウィンドドラゴンの壁で見事に防いだ。
暴発しフォライーは痛手を負った。
「死んでいったものの仇!」
「ウィンドブレイク!」
「ま、まてぇ」
DWWWOOOONNN!
ウィードの最大の技がフォライーの頭を胴体の半分まで大きく切り込んだ。
体がほぼ真っ二つに割れて、血が吹き飛んだ。
こんな状況で頭をやられて再生できるのか。
「やったぞ、頭を真っ二つに」
攻撃の手を緩めることなく、ウィードは地を蹴った。
「まだだ、死んでいったものの重みを味わえ」
「ウィンドブリッド! 連撃、いけぇ」
ウィンドブリッドの弾丸を何発も真っ二つにされたフォライーにあびせた。
逃げる余地もない。
「ぐはぁ」
「チェックメイトだ、ウィンドバースト!」
DWWOOOONN!
ウィンドブリッドを視点にして、さっきのように大爆発がおき、フォライーの体がこなごなになった。
頭がとれそうになっている。
「くはぁ、これしき、再生さえすれば」
フォライーはドロッとしたききとりにくい声を上げた。
この一連の模様に攻撃しているものが手を止めた。
「まるで別人だ」
「強い」
「理性を失うとここまで力を引き出せるのか」
ファイも感心しきっていた。
ウィードは剣をフォライーの頭にかざした。
「そうなっては、フォライー、しゃべれないな、とどめをさしてやる」
「ぐはくそ、我がこれしきのことで、再生さえすれば」
「みてー、魔の結界にひびが」
後ろから見ていたニミュエーが大きな声をあげた。
これにファイたちも気が付いた。
「! ファイ、今なら破壊できるやもしれん。俺たちもやるぞ」
「おう」「任せておけ」
ヒョウ、ファイ、レギンが動いた。
瞬時に大技を発動させた。
「フレアドラゴン!」「ブリザードドラゴン!」
「イーリアウルファ!」
DWOOOOOONNNNN!
「やったぞ、結界が壊れた」
ひびが入った魔の結界はものの見事にこなごなになった。
片方の魔の心臓は入っているが、像が丸裸になった。
形勢逆転だ。光明がみえた。
「今なら像を破壊できる」
「おのれぇ、結界が、破壊させてなるものか」
フォライーに焦りがみえた。
キュラたちは瞬時に動いた。
フォライーは何かをしでかそうとしていた。
激戦が待ち受けていた。
☆☆
遅い時間帯でも早い時間帯でも読んでくださっている方ありがとうございます。
おつかれさまです。
ウィード強いですね。潜在能力が高いのかもしれませんね。
ファイたちはこの先どうなるのか。
像を破壊できるのか、
また明日おあいしましょう。
読み物としてみていただけるとうれしいです。
気に入ってもらえたらブックマークお願います。
読者様の声援がかくもののバイタリティです。
ではまた後日に。




