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閑話回想7 爆発する魔法力!


 ミーアが立ち去ったのをエリューたちが見遣ると、状況は厳しくなってきた。


 エリューたちと魔族がずっと対峙していた。


 魔族は傲り高ぶった声音で、第一声を発した。

「く、さっき、わしの腕を凍らせたのは、お前か、小娘」


 ジりりと、余りの怖さに後退りし、緊迫感が犇めく。一歩、踏み込めば戦いになる。


 エリューにも母親アリアにもそれは判っていた。


 いつもより、エリューの眼光は鋭かった。

「お母さん、手を出さないで。私、魔族の気分で、人が殺されるの、許せない」

 その言葉を聞いた魔族は掌を返し、嘲笑った。


「許せないだ、口が過ぎる娘だ。よかろう、お前の肉を喰らってやる」


 その言った瞬間、エリューから魔法力がけた違いに爆発して噴き出た。

「(この子、魔法力が爆発して、膨大な力が出てるわ。やはり、あの一族の血をひいてる)」

 アリアが関心していた瞬間、戦闘は始まった。


「スカイウィング!」

「何、空を飛んだだと? 飛翔魔法か。だが、所詮は人間、魔族のスピードについてこれるかな?」

 エリューは空を飛び、魔族の方に突っ込んでいく。間合いをどんどん縮める。


「ゆけ、ファングブロウ! 今度は二つだ!」

 二つのファングブロウがエリューに牙を剥き伸びていく。

 エリューは後ろ手に旋回した。だが、魔族の方がはるかにスピードは上だった。


 すぐに追いつかれそうになる。

 エリューは魔法力を爆発させた。


「(思ったより、魔族のスピードが速い。だけど、魔族の至近距離でなら仕留めれるかも)」


「ほうら、どこをみている? 身を喰らわればいい、逃さんぞ」

「ファングブロウが速い、でも、これなら」

 エリューは何をしたのか、いきなり姿を消し、魔族の頭上に瞬間的に現れた。


 これは一体どういうことだ?

 魔族の表情が一瞬、曇った。動揺の色を隠せない。

「なに、上だと? いつの間に」


「(あの子、いつの間にあんな魔法を。あれは四次元光の瞬間移動魔法を応用したものね。アレンジが施せるくらいになったのね)」


 アリアの勘は当たっていた。エリューはあの歳でアレンジをやってのけていた。

 魔族は手を動かし、ファングブロウを旋回させた。


 だが、それより早く、エリューは動いた。

「これで、消えてなくなって」


「フレアメテオ!」


「な、なに!」


DOWWWOONNNN!


 あの、アータル系最強魔法、さっき契約したばかりの魔法を、エリューはいとも簡単にやってのけ、魔族に叩き込んだ。

 炎の隕石が、何発も落ち、物凄い衝撃とバックボーンを展開した。


 炎がプロミネンスのように弾け飛んだ。


 普通の人間なら跡形もなく、燃えてしまっているだろう。


 だが、相手は魔族だった。一筋縄ではいかない。

 炎が収まり始めた。だが、魔族の姿は見えない。


「や、やった、勝てたかな?」

 エリューがほっと、安堵の色を一瞬下ろした瞬間だった。


「小娘、お主、その歳でどうやって、アータル最強魔法を使えるようになったかは、知らぬが、相当な魔力の持ち主だな。だが、小娘、相手が悪かったな。これしきのことで、この魔族ガラギス様は殺せんぞ。もう、お主にはもう一回最強魔法を撃つ力は残っていまい」

 ガラギスは、死ななかったものの、ダメージは免れなかった。


 身体に炎が爆ぜている。片目を痛そうに閉じていた。

 エリューは表情に信念のようなものがにじみ出ていた。

「私は負けない。まだまだいけるわ」


「くはは、人間風情が何を言う! 三途の川でそこの母親と一緒に川を渡るがよい」

 いうと同時にガラギスは動いた。

「ファングブロウ!」


そのときだった。


闇剣ダークブレイド

闇の刃靭が大きく空を切り一閃した。


「な、なに? ぐはぁ」

 両端にあった木が同時に吹っ飛び、それはガラギスにまともに当たった。


 ガラギスは血反吐を吐き、両腕をダークブレイドの刃靭でいとも簡単に斬られ、削ぎ落された。

 一体、誰が、こんな大技を。その場にいる誰もが、漠然となった。


 そして、その闇の技を放った男が剣を肩に担ぎ、姿を現した。






☆☆

感想など何でも気軽に書いてくれると嬉しいです。

いよいよ、姿を現すあの男。魔族と決着に臨む!

お疲れ様です。

応援よろしくお願いします

ドラゴンバスターズや異世界姫もよろしくお願いします

こちらはコメディです。

遅い時間帯でも早い時間帯でも読んでくださっている方ありがとうございます。

これからもよろしくお願いします

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