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閑話回想5 エリューの謎



☆☆


「クッ、痛むな、もっと優しくしてくれないか」

「テアフレナ様が最大回復魔法で、骨と傷口を塞いでくれましたから、後は私の回復魔法でしばらくかけていれば、完治します」


 エリューが魔法をかけながら言う。ヒョウは痛そうな顔をしている。骨を砕かれて治されたとはいえ、やはり、とんでもない痛みがあった。


 エリューは手でヒョウの足を抑えて魔法をかけていった。


「それはいいが、軽く手で抑えないでくれ、痛む」


「ヒョウさん、意外とナイーブなんですね」

 そのとき、ファイが割って入ってきた。


「魔剣士もな、骨を砕かれた痛みは耐えれないんだろうぜ、な、ヒョウ」

「そうだな」

「僕も同じダメージを受けていれば、動けないかな」


「ウィード様まで。もう、皆さん、レギンさんを見習ってくださいよ。魔族に強烈なボディーブロー受けても、立ってられるんですよ」

 エリューが少し困った表情でいった。レギンは飯を食べまくっている。ファイが両手を返した。


「おっさんは、野獣だからだ。俺らは魔ノチカラが使えても、人間だ」

「おい、ファイ、このカレー美味しいぞ、こっちの焼き鳥も。喰おうぜ」

「おう、今行くおっさん」

 ファイが言うと、ウィードが疑問に想っていたことをエリューに投げかけた。


「エリューさん、なぜ、あなたはあんな凄い魔法をその歳で使えるのですか? 魔力に底抜けがない感じがするのですが」

「……黙っててください、気が散ります」

 確かにウィードが言ったことは誰しもが思っていたことだ。まだ少女の年齢。国の魔法使い養成機関に入るかどうかといった年頃だった。しかも幼いのに最強魔法が使える。


 その疑問にのって、キュラが言葉を紡いだ。

「エリュー、教えてくれないか。私もそれは思っていた。最強魔法を何回も使える少女なんて、そういたもんじゃない? どこでそんな強力な力を得たのだ?」

 エリューはその言葉を聞くと手で額の汗を拭った。


「ふぅ、治りました。もう大丈夫です。わかりました。少しお話をします。私は……」






☆☆


エリューの生まれた秘境近くの森であることがなされていた。エリューと厳しいお母さんがいる。


お母さんは手厳しそうな口調でエリューに語り掛けた。

「エリュー、そうよ、魔法力をもっと高めて。じゃなければ、最強魔法を契約できないわ」


「はい、お母さん」


「やあぁぁぁ」

 エリューの魔法力がけた違いに上がった。魔法力がラスタのように噴出していく。


 普通の魔法使いのキャパシティを超えていた。限界値以上だ。

 この魔法力の高さには、母親もびっくりした。


「(この子、やっぱり、凄いわ。魔法力を高めるとここまで力が引き出せるの)」

 魔法契約魔法陣が、光輝いた。光ると、契約の成功を意味していた。


「私に、炎の力をください。フレアメテオの力を」

 エリューはそういい、目を閉じた。脳にイメージが入り込んでいく。


「ふぅ、無事契約できたみたい。魔法のビジョンが脳に映るよ。契約終了っと」


「エリュー、あなた、その歳でアータル系、最強魔法を契約できたなんて凄いことよ。だけど、何回もは貴方でも使えないはずよ。魔法力を超過すると、体に負担がかかって、マジックヒートっていう、魔法の病気にかかるから、注意してね」


 エリューの母親もかなり高度な魔法が使える優秀な人だったが、母親も度肝を抜かれていた。この子が成長すればとんでもない魔法使いになると。


 エリューは可愛く舌を出し相槌を打った。

「はーい、お母さん。大丈夫、私は魔法なら誰にも負けない自信あるの」


 そのときだった。


「きゃーあ、誰か助けてぇー」


「あれは、村の方、ミーアの声だわ」

 猛獣のような奇声がも一瞬聞こえ、女性の悲鳴が響き渡った。


 エリューと母親は顔を見合させた。


「一体どうしたのかな」

「エリュー、私の近くから絶対に離れちゃだめよ、身の危険にもしかしたら関わるわ」

「はい」


 悲鳴の方に、恐らく禍々しいものがいる。モンスターかもしれないと、二人の脳裏を掠めた。エリューは怖そうな顔で、母親の陰に隠れながら、一緒に走っていった。

















☆☆

気軽に感想でも書いていただければ嬉しいです。おまちしてます。

しばらくのあいだ、閑話回想が入ります。入れ込むタイミングがなかったので。

エリューの昔話です。成長過程の。

物語は終わってはないです。まだまだ続きますので、応援よろしくお願いします

忙しいのに、貴重な時間読者様ありがとうございます。

読者様がいる限りこの物語は続きます。

作者のバイタリティでもあるので、この作品は。

よろしくお願いします。

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