第百四十三話 記憶の祠
キュラたちはずっと地下通路を歩いていた。
明かりは松明を使っていた。しかし、その明かりだけでは不十分で薄暗かった。
「びえーん、こわーい」「こわいだすー」
ニミュエとボンが怖くて、半べそをかいていた。
ファイがそれを心配して、なだめるように見やった。
「お前ら、大丈夫だって、明かりはちゃんとあんだし、俺たちもいるしよ」
「ファイ、あたしから離れないでね」
そういい、ニミュエはファイの頭の後ろにぴょこんと掴まった。
「わかったよ、背中か頭についてろよ」
「薄暗いな」
ファイの言葉を聞くと、キュラがぼそりといった。
やはり、モンスターを警戒しているものと思われる。
今襲われては、逃げ道は一つしかなかったからだ。
挟み撃ちにされれば全滅の恐れもあるからだ。
「確かにいつモンスターが出てもおかしくないところだ」
キュラがそういうと、ウィードがキュラの方を向いて答えた。
「大丈夫でしょう。僕がこの道で脱出したときに、あの祠の石で入り口は封鎖しましたから」
「侵入はしてないと」
「フォライーが勘づいてなければ」
ウィードが勘をさえわたらせていう。
その言葉を聞いて少し安心したようだったが、ファイが横やりを入れた。
「しかし、出口で待ち伏せされていたら、強行突破しかないぞ」
「それも大丈夫だと思います。この地下水路の先は、城の地下です。地下でも聖なる結界が張られている場所です。
そう簡単にははいってこれないでしょう」
「結界か」
ヒョウがいう。
「じゃぁ、地下通路は外敵がいないってこと?」
「なんだぁ、じゃぁ、安心だ」
ニミュエの顔に笑顔が戻った。
「お前、急に元気が出たな」
「だけど、ファイの頭に隠れとくぅ」
ニミュエはファイの頭の後ろに隠れて顔だけをぴょこんと出した。
それをみると、キュラは少し笑い、歩いていく。
「よし、警戒しながら、先を行くぞ」
キュラがそういうと、ウィードがキュラの前を歩いて誘導した。
「僕についてきてください」
ウィードに続いてサリアも警護で一緒についていく。
まだ地下通路の道は長かった。
☆☆
ウィードを先頭にしばらくずっと歩いていたが、突き当りにきて、道が分散していた。
「わかれ道だ?」
ファイがおもむろにいった。
ウィードがしばし考えこんでいた。
首を少し傾げた。
「ウィード様、どっちですか」
「おかしい、僕が通った時はこんな道なんてなかったはずなのに」
ウィードは腕を胸の前で組み、少し首を曲げた。
「サリア、知ってるか」
「いいえ、私にも覚えがございません」
サリアも身に覚えがなかったようだ。
ウィードも記憶違いなのか、自分に問いただすように、分かれ道をみて、熟考していた。
その時、ヒョウが言った。
「どうする、二手に分かれるか」
「二手に分かれて、もし、片方がトラップだとしたら、連絡がつかなくなる」
キュラが考察したように言う。
ウィードが再三、合図をするように道を差した。
「僕が通ってきた道はこっちです、行きましょう」
ウィードがそのいった道を先陣をきって歩いていった。
みな、信用し、後をついていった。
☆☆
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地下通路後半。
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こちらはコメディですが、これを読んでると一風変わって面白いかもです。




