第五百九十七話 野営移動魔法解除
あれからずっと、テアフレナは移動魔法陣飛ばし、南下していた。
そして、頃合いも日が暮れ始めていた。
キュラが第一声を放った。
「暗くなってきたな、夕方だ、テアフレナ、ここで下ろしてくれ。あの木がある、木陰に」
「はい、わかりました」
そして、テアフレナは高速移動をやめ、その場に移動魔法を空中で止めた。
「地面につくよ、少し振動があるから、みんな、身構えていて」
「おお」「わかった」「いいぜ」
テアフレナの警告にみな動じた。
そして、移動魔法解除に踏み切った。
「はぁ、移動魔法解除」
BUOOONN
「ふぅ、なんとか、無事、リュシエール方面の中途くらいまできたか」
テアフレナは額の汗をぬぐいながらいった。
続けて隣にいたキュラがレイにいった。
「レイ様、どうなのですか」
「よくわからないが、クジャ街からで、明朝からあのスピードで夕方まで飛ばしてるのを考えると、半分くらいはいってるはずだ」
レイは首を傾げながらいった。
テアフレナの技量と高速移動を考えれば、それは考えられることだった。
間を少しおいて、キュラがあたりをみて言った。
「よし、みな、ここで今日は野宿する、準備に取り掛かってくれ」
「はい」「了解だ」
キュラの言葉にみな、一様に返事をした。
キュラがボンの方を向いていった。
「ボン殿、早速だが、コテージキャップを出してくれ」
「いいどんよ。ネグラを作るどんね」
「そうだ、姫様が中で眠るためにだ。それにレイ殿も」
キュラはレイに話を振ったがレイは手でダメだのサインを出した。
「僕はいい、大丈夫だ外でも」
「しかし」
「コテージキャップには部屋がたくさんあるどん。二階部分で寝れるどんよ、部屋が空いていれば」
「いいや、みんな見張りを交代してするのに、僕だけ、中で休むわけにはいかない。僕もする」
レイは再三、強調するようにいった。
キュラもある程度は推測出来ていたが、王族のため困った表情をした。
「しかし、万が一のことがあれば」
「構わない、どうなろうと。この身を捨ててここまできたからな」
「わかりました。意に従いましょう」
そういうと、一呼吸おいてまた話し出した。
「ウィード様たちは、いかがなさいますか」
「僕たちも外でいい。ファイ殿たちとやんわり、談話をしながら交代で休息をとるよ」
「私も」
サリアも言う。
その言葉をきくと、キュラはテアフレナの方を向いた。
「テアフレナは、姫様についていてくれ」
「は」
「何かあれば、テレパシーバードを使ってくれ、もっておろう」
「はい、わかりました」
テアフレナが返事した時だった。
☆☆
こんにちは。
おつかれさまです。
昨日も一昨日も何回も見てくださっている読者様には感謝です。
毎日何回も見てくださっている読者様には一番の感謝です。
ほんとにありがとうございます。
読み物としてがんばっていくのでよければブックマークなどしていただけるとうれしいです。
感想も何でも書いていただけるとうれしいです。
これからもファイを応援してくださいね。
次は今日の八時にアップします。
またお会いしましょう。
帰り道読者様もお気をつけくださいね。




