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第五百九十一話 服乱舞終焉!

 


 セイクはなんとなくは、心を読むことができるので大体は察しがついていた。

 


 しかし、それをされて、すんなり、喜ぶ人もいない。



 それは言わず、黙認していた。



 そして、ファイたちに詳しく話させる方を選んだのだ。



 その方が、やり方としては、嫌な気持ちも起きないからだ。



「なるほどな、父が原因不明のふちやまいにな」



「呪いじゃないですか」



「ライト先生、何かご存じですか」



「いえ、呪い系の攻撃で傷が治らないなどは、私の気を使えば、生気の力で治癒することは可能です」



「呪いでも治るということか」



「はい、呪いの傷ならば」



 ライト先生はこくりとうなずきながらいった。



 そして、続けて話をしだした。



「しかし、内面に汚染している、精神世界、アストラルフォースからの呪いであれば、皇帝の記憶の中に入って、元凶を取り除かないと無理かもしれません」



 その言葉にぎょっとした、人物たちがいた。



 その精神世界に入ったものたちだ。



 その場にいた、レギン、ファイは入っていたのだ。ニミュエも。




「もしかして、またあの死神か」



 ファイが不貞腐ふてくされた顔つきで言った。



 死神とは何回かファイもやりあっているのは事実だった。



 一呼吸おいてレギンが話し出した。



「いや、ドラゴンウォーリアかもしれないぞ」



「だが、どっちにしろ、手ごわいな」



「おっさん、顔に精神世界入りたくないて、出てるぜ」



「そりゃな、精神世界は一回入ると、元凶をどうにかしないと現世に出てこれないんだぞ」



「へ、そのときはそのときだ、助けるためなら、ダメもとで死ぬ覚悟でいかないとな」



「ふふ、お前らしい答えだな」



 ファイの言葉に感心するようにセイクがいった。



 その一連のやり取りをみていたウィードが微笑みながらいった。



「やはり、あのときのままのみなさんだ、なんて心強い」



 ウィードが和む言葉をいったときだった。



 ニミュエがドレスを引っ張り出してきていた。



 宙に浮いている。



「ねぇねぇ、この黄色のドレスどっかなー」



「ニミュエちゃんはドレスアップに大変ですね」



「ああ、みえてもちゃんと聞いてるぜ、ニミュエは」



「ここって、妖精の服まで売ってるんですね」



 エリューがびっくりしたようにいった。



 普通の服屋にはない恐れが確かにあったのだ。



 レイティスがエリューの言葉に反応し口を開いた。



「普通の服のミニマムサイズだからな、作れるんだろうな」



「空が飛べていいですね、気持ちいいでしょうね」



「相変わらずサリアさん感激してるな」



「生の妖精さんですからかわいいです」



「だけどよ、どっか、さっきの奴、潜んだりしてねーだろな」



 ファイが唐突に重い言葉をいった。



 みな、その瞬間警戒し、辺りを見渡したりした。



 セイクが気を張り巡らせていった。



「敵か、いっていた」



「そうだ、ドラントの影だ」



 ファイが言った瞬間だった。



 セイクが何を感じ取ったのか、安心した面持おももちでいった。



「よし、今日は目的も果たした、みな、キュラ様のところに帰ろう、明日は明朝、出発といっていたぞ」



「そうだな」 



 レイティスが言った矢先だった。



 ウィードが話しかけてきた。



「すみませんが、僕たちもご同行して、一緒に寝泊まりしても大丈夫でしょうか」



「当然だ、いいに決まってる」



「キュラ様もウィード様なら承諾しょうだくしてくれるだろう」



「一国の皇族だしな」



「それは、肩書きだけです。僕もみなさんと同じ身分です」



「へ、なんでもいいじゃねーか、ウィード様みたいな貴族ばかりだといいんだけどな、ほんとによ」



「お前のそういう楽観視的な考えは好きだな」



「もー、セイクさんどさくさに紛れてなによー○□×△」



「そうですよ、一言多いですよ」



 ニミュエとエリューが食いついてきた。



 言葉一つで、けんかになるのもたまにあったのだ。



「そうだ」



 ライト先生も便乗するようにぼそりといった。



「おい、なんか、もめてないか」



 ファイが困惑した顔つきでいった。



 ファイは全然わかってない模様だった。




 しばらく、乙女おとめたちのにらみ合いが続いた。



 バチバチ、電撃が舞っていた。



 ウィードがその様子を見て、ニコニコ顔だった。



 サリアは嬉しそうにウィードのその様子をじっと後ろからみていた。



「ハハ、相変わらずですね、そういうところも。にぎやかな面子めんつでいいですね」



「ぶー」「ふん」



 不貞腐ふてくされた顔つきで、言い合いし、顔をそむけた。



 当の原因の主は何がどうなってこうなったのかもわからない模様だった。



「よし、みんな、キュラ様のところに帰ろうぜ」



 ファイがいうと、まとまり、ほとぼりが冷め始め、キュラたちがいるアジトへ向かった。



 といっても、アジトは目と鼻の先だ。



 服やの真向かいにあるのだ。



 キュラたちのびっくりする顔が浮かぶ。



 テアフレナはじっと、アジトのベランダから、ファイたちが出てくるのをみていた。

















☆☆







こんばんは。

さっきもお昼などにみてくださっていた読者様もどんな時間に見てくださっている読者様もほんとにありがとうございます。

これからもファイを応援してくださいね。

また明日アップします。

読み物としてがんばっていくのでよければブックマークなどしていただけるとうれしいです。

感想も何でも書いていただけるとうれしいです。

どうなっていくのでしょう。

キュラたちと合流ですね。

伏線で言うとドラントは戦力を温存しています。軍備を拡大してるのですが、その伏線が出てきません。(笑)

明朝出発とのこと。

次はどんな場所にいくのでしょう。

ファイも連戦して勝っているように思えますが、序盤で石にされ、魔族メドゥサに負けています。

その戦いが唯一負けかもしれません。のちに、精神世界でメドゥサが出てきて再戦となっております。

よければ、バックナンバーであるのでのぞいてみてください。

読者様もよき休日をお過ごしくださいね。

また明日お会いしましょう。

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