第百三十五話 アジト帰還
キュラたちが中に入ると、大きな男三人がきれいな女の子を囲んでいた。
そして、大男がその女の子の手を無理やり引っ張った。
「ひひひ、よぉ、ねぇちゃん、俺たちと付き合ってくれよぉ」
「やめて、いやー」
女の子は悲鳴をあげる。
ファイたちの目にそれがちょうど映った。
柄の悪い大男はいい、女の子を引っ張っていく。
誰も助けようとしない。
「はなしてー」
女の子がそういった矢先だった。
「おい、やめろ」
「ん、なんだ、お前は」
正面にいたファイが無理やり引っ張っていた大男の手を振り払い、女の子をかばうように女の子の体の前に入り込んだ。
大男はぎろりと眼光を放った。
だが、動じるファイでもない。
その瞬間!
「手を引け、さもなくば、こいつの首を斬る」
「兄貴ぃ」
なんと、後ろでヒョウが、子分であろう小柄な柄の悪い男を引っ付構えて、腰に帯剣していた短刀を喉首にあと一歩踏み込めば切れるところまでもっていって威嚇した。
大男はそれをみ、仕方なくあとずさりした。
「くそ、覚えてろよ、若造」
大男はそういうと店の外に逃げた。
それをみるとヒョウは捕まえていた手を離した。
子分二人も走り去っていく。
女の子がほっとして、胸を撫で下ろした。
「あ、あのありがとうございます」
「いや、当然のことをしたまでだ」
「気にするな」
ヒョウとファイが気さくにいった。
女の子は嬉しそうな顔をした。
「ここはショーパブか」
オネイロスが奥にステージがあるのを見て重い口を開いた。
「そうです。私は、ここのショーの団員をしているアリサというものです。ぜひ、私のショーをみていってください」
そのときだった。
店の奥から店長らしき人が出てきた。
「お兄さんたち、ありがとよ。うちの店員を命がけでかばってもらって。ご飯食べにきたのかい、ならご飯ただでごちそうするよ」
「らっちぃ、ねぇねぇ、みんな、およばれしましょ」
「姫様」
「おほん、というのは嘘。マスターちゃんとお金は払うわ」
姫様はおちゃめな一面を見せて、厳しそうな顔をした。
「ファイ」
キュラがああー、というような顔つきでいい、顔を手で押さえた。
「姫様って、まさか、金髪? あなたは、ソレイユの」
店内がどよめいた。もしやと、思われ始めたのだ。
店長が興奮した。
まさか、王族が来るとは思わなかったからだ。
イーミ姫さまが顔を手で押さえながら言った。
「ああーファイ、姫さまなんていうから」
「すみません、イーミ…」
「バカ!」
レイティスがすぐさま、ファイを引っ込めようとした。
「ああ、すみません」
「お前は、素かもしれないが、まるで、混乱魔法にあなたかかってるみたいよ」
「ははは、お前らしいな」
レギンは笑ってその場をなごそうとした。
雰囲気はなんとなく、緩和された。
「イーミ? やっぱり、ソレイユの十三代王位継承者のイーミ姫様なのですね。感激です。ぜひただで食べていってください。最高の料理を出します」
「好意だけいただいておくわ。お金は全部払うから」
「わかりました」
店主はそういうと厨房に入っていった。
イーミ姫には王族としての顔があるのだ。食べに自分からきて、ただで食べて帰るというのは王族としてはできないことだったのだ。
それをキュラとテアフレナ、アザレもわかっていた。
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セブンイレブンのマスク高額は通常のマスクの値段にしたそうです。何やらオーナーさんがしていたとか。
国も北海道などは、マスクを配布しているようです。
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