第四百五十四話 体内の石の道を知りしもの
キュラにも悪いものにはみえなかったからだ。
それに死ぬのを見過ごすわけにもいかなかった。
レイティスが石の檻の格子を触りいった。
「この檻、剣で斬れるか?」「それに格子が太い」
そう、ここの石は鋼鉄並に硬い。
剣で斬るのは至難の業だった。
かといって、さっきのフレアメテオの時のように、熱量をあげることもできない。
キュラがレギンの方を向いて行った。
「レギン殿、怪力でこじ開けてくれるか」
「おうよ、いいぜ、してやる」
「うぉららぁあぁ」
GAKIN!
「すごい、曲がった」「一瞬だな」
「さすがだ」
レギンは見事に石の太い格子を曲げて見せた。
鋼鉄でも曲げることができるレギンの怪力だったからだ。
レギンが手を差し伸べた。
「ほらよ、出てこいにゃんこちゃん。もう大丈夫だ」
「ありがとにゃん」
久しぶりに出れたのか、マミは嬉しそうだった。
「お礼に道を教えるにゃん、こっちにゃん」
そういい、マミは石の通路を歩いていく。
下に行くほど通路は複雑になっていた。
テアフレナが声音を上げた。
「どうする?」
「姫様はいかがですか」
「悪いものには見えないわ。テアフレナ、キュラいきましょう」
「レイ様もいいかしら」
「いいぞ、反対ではない」「我らも」
「ほんとこういうときこそ猫の手も借りたいくらいだからな」
「本物の猫の手じゃないか」
「でも、ボンより利口そうだ」
エリューとレイティス、オネイロス、レギンたちが談義した。
「みなさん、いきますにゃ」
「こっちです」
「よし、みな、ついていくぞ」
キュラがいうと、みな、マミについて行った。
助かるためには手段を選ばないのが得策か。
マミは信用できそうだった。
☆☆
こんな時間帯に更新してすみません。
みてくださってありがとうございます。
これからもファイを応援してくださいね。
またあした更新します
次はファイの方に移ります
一体、この新キャラ何者なのでしょう。
またお会いしましょう。
読み物としてがんばっていくのでブックマークなどしていただけるとうれしいです。
作者ちゃんと毎日みてます。
ブックマークしてくださっているかたありがとうございます。




