表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
315/661

第三百八十五話 異様な形の剣



ドラゴンウォーリアゾンビの下半身だけが襲ってきていた。



 目がないものの、気を感じ取りボンの方に迫っていた。



「ひぃ、下半身だけがこっちくるどん」



「ボン、逃げろ」



 ボンは逃げるのに必死だった。



 捕まれば怪力で殺される。殺されなくても致命傷になる怪我を負わされかねなかった。



 三方向に分散して戦っていたため、距離があり、助けにいけなかったのだ。



 敵を撹乱(かくらんはできるが、こういう助ける場合は命取りになった。



 ボンは逃げながら、ドラゴンウォーリアゾンビの方を一瞥いちべつし、何かを懐からとった。



 これは、もしや?



 そして、早く走り、ボンは木にジャンプして、角度をつけた。



「ひぃぃい、えええい、これでもくらうどんよ」



「それぇ」



 そう、ボンが持っていたのは、あのさっきの凄い破壊力のある、炸裂弾さくれつだんだった。

 


 一瞬にしてそれは、展開してぶつかり、大爆発を起こした。



 DWONNNNN!



「ほう、さっきの炸裂弾か」



「へ、逃げながら、やるじゃねーか、あいつ」



 遠くから、レギンとファイが感心して言葉を漏らした。



 ドラゴンウォーリアゾンビはその炸裂弾の威力にまれ、爆発を真面まともに食らっていた。

 


 これで生きてるのか。



 砂塵さじんが舞い散り、目視が不可能なくらいだった。



「あの爆発をまともに食らって生きてるのか?」



「へ、溶けてなくなってるんじゃねーか」



 そのときだった。



瘴気しょうき、生きてるぞ、気を付けろ、坊主」



「くるぞ」



 ファイがそういうと、三方向に何かが飛んできた。


「なんのぉ」「あたらないどん」



 体勢を崩しつつ、レギンは何かをみて、言い放った。



「なんだ、骨の剣?」



「骨の武器どんね」



 なんと、そこには、異様な形をした、骨でできていると思われる剣が地面に突き刺さっていた。



 斬れるには違いない。骨に見えるが確かな武器だった。



 剣の形状をしている。



 その剣の材料が骨の素材といったところか。



「しまった、爆発して砂塵でこっちがみえなかったのがまずったな」



「ひぃ」「完全体か」



 砂塵が収まると、下半身だけだった、ドラゴンウォーリアゾンビは上半身もくっつき、もとの体に戻っていた。



 それに今度は武器を引っ提げていた。



 ファイが驚嘆し、声音を上げた。



「へ、魔族並みに手強いな、完全に元に戻りやがった」



「それに、今度は武器を持ってるぞ」



 レギンがそういった矢先だった。



「くはは、お前たちだけが武器を持っていると思うなよ。我が一族の武器を思い知れ」



骨竜剣ボーンギレイザー



「ボーンギレイザーだと」



 異様な形をした骨素材の剣はどうやら、昔からのドラゴンウォーリアゾンビがもっていたものと思われる。



 何千年も眠っていたものか。



 ドラゴンウォーリアゾンビは武器を振り、赤い目を光らせた。




「竜族の剣か。ゾンビになっても武器は健在か」



「久々の竜族の剣じゃ。殺す、殺してやる」



「へ、やってみろよ、上等だ。返り討ちにしてやらぁ」



「望むところだ、竜骨」



「おいどんも戦うドンよ」



 三人とも戦う姿勢は崩さなかった。



 負ければ、脱出も不可能。背水の陣だった。

















☆☆




おつかれさまです。

遅い時間帯も早い時間帯も何回も見てくださっている読者様には感謝です。ほんとにありがとうございます。

読み物としてがんばっていくのでブックマークなどしていただけるとうれしいです。

読者様も疲れましたね。気を付けて帰路、帰ってくださいね。

感染症にはお気を付けください。

またお会いしましょう。

読者様の健康を祈っております。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ