第二百七十二話 一騎当千の集い
「中々、切り込んで魔法を放つというのは大変だな」
「だが、今いるゾンビは全部血祭だ」
「さすがですね、キュラ様」
「誉めるほどのことではない、まだオークとブレイドソウルがいる。次の召喚までに殲滅せねば、数が増える」
「ちぃ、同じ属性か、ヒュドラの氷になんぞ負けん」
ヒョウが瞬時に技を放った。
「アイスブリザード」
BUOOOOOONN!
アイスヒュドラも負けじと氷のブレスを吐いてきた。
どっちに軍配が上がってもよいというくらい、力と力、冷気と冷気が伯仲していた。
ヒョウは技に力を入れ、歯ぎしりをかんだ。
「ちぃ、まだまだ」
ヒョウがいったそのときだった。
「なに、まずい、炎」
なんと後ろからヒュドラが口をあけ、追撃してきていた。
エリューが咄嗟に助けようと身を乗り出した。
「ヒョウさん」
「間に合わない」
だが、エリューやキュラはヒョウとの距離があり、間に合わない。
「ちぃ」
「しまった」
炎が間違いなくヒョウを呑んだ。
そう思われたときだった。
ヒュドラの首がずれた。
CHUIN!
襲い掛かったヒュドラの首が地面に血しぶきをあげて落ちていく。
そこには剣士がいた。
「ファイ」「ファイさん」
エリューとキュラが土壇場でうれしい声音をもらした。
ファイが剣の担ぎながらいった。
「へ、お前あぶねーことするなぁ、燃えるか凍るかじゃねーかよ」
「フン、どうにかしていたさ」
エリューが嬉しそうな顔つきで後ろを見た。
そこにはあとの二人と獣人と妖精がいた。
「レギンさんとセイクさんも」
「我らがきたからには、負けはせぬ。反撃開始だ」
セイクは魔剣をディスチャージして手元に出した。
これがセイクのスイッチだった。
キュラが不敵な笑みを見せながら言った。
「よし、形勢が向いてきたぞ」
キュラの言葉を聞くと再び戦火の中に入っていった。
☆☆
おつかれさまです。
暑かったですね。今も暑いですが。
疲れているのに何回もページをめくって読んでいただいている読者様にはほんとに感謝です。
ありがとうございます。
これからもファイたちを応援してあげてくださいね。
晩は更新できるかどうか、都合によりよくわかりません。
都合によりできればしますという感じです。
読者様も熱中症感染症には気を付けてくださいね。
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またおあいしましょう。




