第二百四十三話 ホーリーカッター
瞬時にセイクが動いた。
「そこだ」
いうと、セイクは空高く飛翔した。
剣にラスタを収束させていく。
次の瞬間だった。
「くらぇ、ホーリーブレイド、連撃」
「GUONNNN」
光の波動はヘルタイガーを無残にも斬りこんだ。
同時に何体ものヘルタイガーに切り込んだ。
ファイがセイクの猛攻に絶句した。
「すごい、光の斬撃だ」
「二体やったか、逃がすか、とどめだ」
セイクは後ろ手に飛んで、間合いをとった。
瞬時だった。
「ホーリーカッター」
DOWWOONNN!
光の刃靭で何匹ものヘルタイガーを地獄に落とした。
同時に、森の木々が一列根元からバッサリきれて、こけた。
「相変わらず、すごい切れようだな、木が一列全部吹っ飛んだぞ」
「フ、これしき、まだ序の口だ」
セイクはにこりと笑った。
そして、続けて言葉を紡いだ。
「みろ、今の一撃で恐れをなしたか、ヘルタイガーが退散していくぞ」
「やったな」
レギンとファイが腕を叩き合った。
ニミュエもぴょこんと出てきて、ファイと手をパチンと叩き合った。
ボンもいずこから這い出てきていた。
「おう」「ファイやったぁ」「やったどん」
「お前どこに隠れてたんだよ」
「木の上どん」「やっぱり猫だな」
ファイは都合のいい時だけ出てくるボンにジト目だった。
そうして、ファイが口を開いた。
「しかし、おっさんと同じ系統の敵にしては、すんなり退いてくれたな」
「全滅するまで戦う気はなかったのだろう」
「殺してえさにする気が、自分たちが殺されては一溜まりも向こうもなかったんだろうな」
セイクが説き伏せると、ニミュエがファイの傷を触りだした。
「ファイ、傷治してあげる」
「おいてて、ニミュエがいてよかったぜ」
ファイが燃えた個所を痛そうに手でおさえた。
ニミュエの回復魔法で白く光っている。
ミラル系の魔法だ。
セイクが怪我にすまなそうにいった。
「お前その怪我、あのときの」
「かまわねーよ、怪我は戦いにつきものだ。治らないものでもないし」
ファイが平気顔でいうと、一旦その場に座り込んで、ニミュエに回復魔法をかけてもらった。完治するのも傷が浅いため速いとみられる。
セイクはほっとした顔つきをみせた。
怪我が治らないとなるとアイテムも尽きれば、戦いようがなかったのだ。
無理な戦い方ができなくなるのだ。
セイクは腰に手を当て、空を一瞬みた。
「よし、回復が終わったら先に進もう」
「了解だ」
ファイがそういうと、レギンもその場に座り込んだ。
レギンもだいぶ力を消耗していたからだった。
☆☆
こんにちは。読んでくださっている方ほんとにありがとうございます。
次は六時ごろアップしたいですが、都合により、遅れるかもしれません。
熱心に何回も見てくださっている読者様には感謝です。
ありがとうございます。
連休明け、感染症には気を付けてくださいね。後遺症も残ったりするらしいです。
甘く見てたら大変なことになりそうです。
治せない病気だからかなと思います。ワクチンがあればどうにかなるのでしょうが。
後遺症まで効くのかなと思ったりです。
どうなんでしょうね、さっぱりわかりませんね。
姫様がかかっている黒死病もウィルス性でアイテムの調合なくては治らないのでそういうところは似てるかもしれません。
過去にあったほんとの黒死病とは少し違いますが。
またおあいしましょう。
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