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第二百三十八話 大蛇と虎人




空気がなぜか、振動した感じがした。



「風、違う、風が揺れてる、何かの振動だ、気を付けろ」



「あたし、この先みてくるよ」



 ニミュエが飛んで道の先をみにいった。



 心配してファイがいった。



「ニミュエ気を付けろよ」



「ぬ」



 セイクがその瞬間目を閉じて何かを感じ取っていた。



「ファイ、みなの者、気を付けろ、邪気を感じる」



「まさか」



 森に、目のような点描と舌をすする音が聞こえてきた。



 みなの様子が一変した。



 ニミュエが慌てて、帰ってきた。



 ファイが剣を出して、構えた。



 セイクもレギンも武器を構えた。



 ファイが啖呵を切った。



「早速おいでなすなったな」



 木の合間合間に、虎のような毛皮の二足歩行している輩がチラッとみえた。



 ファイは目を細めてそれを見やった。



「人型の虎?」



「あれは、ヘルタイガーだ、力がものすごく強いぞ、素早くて」



 セイクが怪訝な面持ちで急いでいった。



 そのときだった。



「ファイ、躱せ、えい」



「かは、なんだ、この蛇は」



 セイクがファイを突き飛ばして、二人は地面にこけた。



 なんと目の前を大きな蛇が通り過ぎて行った。



 すごいスピードだった。



 ヘルタイガーの上に、大蛇が何匹もいた。



 だが、大蛇はヘルタイガーを捕食もしない。



 ヘルタイガーが従えているようにみえた。



 セイクが起き上がりながらいった。



「湿地帯を本来なら好むはず、なぜ」



「ヘルタイガーだ、ヘルタイガーが従えているんだ」



「オロチよりは小さいがあの模様、ヨルムンコンダか、また厄介なのが」

 


セイクが考察したように言った。



 どうにか、間合いを取り、三人は戦闘態勢に入った。



「やーん、冗談じゃないよーあたし食べられるじゃないのー」



 ニミュエがファイの肩に乗り、手をたたいて、泣きじゃくった。



「ニミュエ、しっかり背中につかまってろよ」



 ファイがニミュエの方を一瞬見やりいった。



 セイクが続けていった。



「ヘルタイガーの群れか」



「くそ、こんな一刻を争うときに」



「くるぞ」



 セイクがそういうと襲い掛かってきた。



「GUOOONNNN!」



「くそっ」



 ヘルタイガーが腕で攻撃してきた。



 鋭い一撃がファイがいた地面を砕いた。



「なんて、一撃だ、地面に穴があいた」



 後ろにうまく飛び、ファイは攻勢に出た。



「フレアブレード!」



「ら、らぁ」



 至近距離でファイは刃靭を飛ばしたが、ヘルタイガーは余裕の顔つきであっさり、それを手ではじいた。



「なに、弾いた」



「ファイ後ろだ」



 セイクの檄が飛んだ。



「ええぃ」



 ファイはヘルタイガーの手刃を上手くしゃがんで躱した。



 ニミュエの体が左右した。



「きゃー」



「しゃがむならいってよー、こわーい」



「ちゃんと引っ付いてろよ」



 そういい、ファイは後ろ手に飛んで、間合いを取った。



 セイク、レギンも近くで威嚇しながら構えた。



「上等だ、全員まとめて相手になってやる」



「私もレギン殿もいる。やるぞ」



「わしの腕が鳴るぜ」



接戦が始まった。
















☆☆


おつかれさまです。

暑くなってきましたね。

忙しいのに何回も見てくださっている読者様には感謝です。

ありがとうございます。

次は六時ごろアップします。

一時間早くなるか、一時間、二時間遅くなるか次はわかりません。

そのあたりで更新します。

ついにでてきましたね。

ファイたちはどうなるのでしょうか。

応援してあげてくださいね。

またおあいしましょう。

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