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第九十九話 悪魔虫鬼族


「もうすぐ、ストーム山脈を越せるわ」

 姫様は記憶移動魔法を詠唱しつづけ、フレイア都市からストーム山脈の奥地まで飛んできていた。皆は少し疲れがとれたのか、やわらいだ表情をしていたり、和んだりしている。


 テアフレナが気を遣ってきた。

「姫様、いつでも代わりますよ」


「テアフレナ大丈夫よ」

 姫様がいったそのときだった。


「みんな、左右に振れ!」

 ファイが隣にいたエリューを後ろに突き飛ばし、その場にいたものが記憶移動魔法の詠唱内の左右に散った。

 一瞬だった。無数の何かが真ん中から、記憶移動魔法を貫通していった。


「な、なに、四次元光が! きゃー」

 記憶移動魔法を制御している四次元光が寸断され、魔法が飛散し、全員が空中に投げ出された。この状況で飛べるものは限られていた。飛べないものは助かる見込みはない。


 ファイの目の前を長い針のようなものが通って行った。

 後少し顔を前に出していれば、顔が串刺しになっていた。

「なんだ、この光る針みたいなのは!」

 ファイとヒョウは目で合図をすると、紋章を同時に光らせ、宙を飛んだ。


「どうやら、奴さんのお出ましのようだ」

 ヒョウの顔つきが鋭くなった。皆に、緊迫感が犇めく。

「ファイ!」

「おう、わかってら」

 ファイとヒョウは、宙を駆け、両手に担げるだけの人数を手に抱えた。

 エリューも飛翔魔法でとんでいた。

 そして、あの巨体のレギンを両手でどうにかぶら下げていた。

 高度がゆっくり下がっていく。


「うー、レギンさん重過ぎです」

「すまぬな、嬢ちゃん。これだけはどうにもならねーぜ」

 ニミュエは一瞬、気が飛んでいた。

 羽が生えてるからか、ファイは近くにいたが、飛べない人を優先して助けなかった。

 気が飛んで、すぐにニミュエは目が覚めた。

 落ちていく現状に気が付いた。

「キャー落ちる、て、あたしそういや、羽根が生えてたんだ」

「落ちるぅどん!」

 ニミュエの目の前を鎧猫、ボンが舞い落ちて行った。

 それをニミュエは渋々、掴んで持った。


「もう、ほんとにあんた猫でしょ、空中回転くらいしなさいよ、きゃーおもーい」

 高度がどんどん下がっていく。支えきれない。

「鎧が重くてできないダス。ありがとダス。後で食べ物ごちそうするどん」


 ファイが飛びながら言い寄ってきた。

「ニミュエ、みんな無事か!」

「うん、なんとか」

 ニミュエが笑顔で返すと、ウィードと敵が対峙していた。

「く、何奴!」


「ウィード、小細工をしおって。どうりですんなりレビ記を渡すと思ったわ」

「くそ、後少しってところで、魔族か」

「気づいたか」

 ヒョウがぼそりと重厚な声で言うと、フォライーはニヤリと不敵な笑みを見せた。


「破れたページをよこせ、そうすればすんなり退いてやる」

「断る。お前にやるものなどない。もう、捨てて燃やした」

 ウィードはハッタリをかけた。だが、相手も狡猾だ。一筋縄ではいかない。

「ほぅ、面白いことをいうな。お前がそんなことをできないのは周知だ。隠そうとしても無駄だ」


「この前のお返しだ、今度はお前の息の根を止めてやる」

 ウィードがそういうとフォライーは嘲笑った。

「くはは、面白い。実に面白い。このフォライー様を斃すだと。愉快だ。だが、相手をするのは我ではない。この悪魔虫鬼族ゴエティアを斃せたら相手にでもなってやるわ」


「悪魔虫鬼族ゴエティアだと?」


 ファイがそういうと危地をみな感知した。とてつもない変異の敵がいることを。






☆☆


















おはようございます。

朝の早い時間帯でも読んでくださっているかたありがとうございます。

毎日貴重な時間を割いて読んでくださってありがとうございます

作者なんとなくみてくれてるのわかります。

今日まだ更新します。

また一時間後くらいに

物語として更新していくので読み物としてブックマークなどしていただけるとうれしいです。

よろしくお願いいたします。

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