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幻想怪物討伐組織  作者: 眼鏡 純
ゲームブック小説のルール説明&プロローグ
5/176

D─1

 (……川辺に行くか。)

目的地を決めた十刃は急いで川辺へ走り出した。


 スラム街から北東に向かった所に、飲めるほど綺麗な川が流れている。ここではよくスラム街で暮らしている子供達が遊んでいる。

 そんな川辺に到着した十刃。少し乱れた呼吸を整えながら辺りを見渡す。人影はちらほらとあるが、探している三人組の姿はなかった。

(くそ…当てが外れたか…)

十刃はここにいないと判断すると、次に予想を立てた都心へと向かおうとした時、川辺で太陽の光によってキラッと何かが光った。

(なんだ?)

気になった十刃は川辺に近付きで光った物を拾った。

(これは…機械のボール?)

十刃が拾ったのは、ビー玉ほどの大きさの水晶玉を人工的に作られた機械の膜で包んだ、なんとも不思議な球体物であった。水晶玉の中には赤色の液体が少し入っている。

(玩具の類でもなさそうだけどな……)

不思議なボールを観察する十刃であったが、当初の目的を思い出し、不思議なボールをポケットに入れ、三人組の捜索を再開しようとした時だった。

「おーい!十刃!」

ツンツン髪の男性が息を切らしながら十刃に走り寄ってきた。

「はぁ…はぁ…はぁ…青茶金の目撃情報があったぞ!」

「何処だ!」

「はぁ…はぁ…どうやらあいつ等…(ハウラ)の外に行ったみたいなんだ!」

(ハウラ)の外だと!?一体どうやって出たんだ!」

人類を幻想怪物から守るために張られたバリア──(ハウラ)は、当然幻想怪物がバリアの内側に侵入することは不可能である。加えて、勝手に一般人が幻想怪物に対して悪ふざけ等を出来ないように、政府の人間以外は許可なく(ハウラ)の外側に出られないように設定されている。

「知らないよ!とにかく現場に向かってくれ!場所はスラム街から一番近い(ハウラ)だ!俺はちょっと疲れたから少し休んでから行くよ。」

十刃は頷くと、急いで現場へと走り出した。


〔Eへ〕

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