E─2
十刃が基地内を歩いていると、ホープビルの前に来た。するとエントランスが何やら騒がしいことに気が付いた。気になった十刃はエントランスを覗くと、カジュアルの服装の上から白いロングコートを羽織る男性──『園明寺二牙』が、オペレーターや清掃員、同じ狩人など、様々な職種の女性達によって三百六十度隙間なく包囲されていた。その光景、スーパーアイドルと熱烈ファン達が如く。
「園明寺様!今度私達と新しく開店したクレープ屋さんに行きませんか!」
オペレーターの三人組が目をハートにしながら二牙を誘う。
「もう、君達とは昨日遊びに行ったばかりじゃないか。だから君達と遊ぶのは少しお預け。でも、次遊ぶ時はまた君達の笑顔を見せてくれよ♪」
二牙はオペレーター三人に向かってウインクすると、三人はキャー!と高い声を上げて喜びを表現した。いや、三人だけではない。周りの女性達も全員キンキンとした甲高い声を上げる。十刃はまるで超音波のような声の塊に、咄嗟に両耳を塞いだ。
「おや?あれは…」
その時、二牙が十刃の存在に気付き、女性達にちょっと待ってねと優しく告げてからハーレムサークルから出て、十刃に近寄った。
「やぁ新人君。ここで何をやっているの?もしかして君も僕に見蕩れていたのかい?」
二牙が十刃と肩を組むと、女性達からキャー!と歓声が上がった。恐らく『誰かと肩を組む二牙』という構図に萌えたのであろう。
【園明寺二牙:好感度『1UP』】
〔向こうのペースに乗ってあげる→E─2─1へ〕
〔真面目に返答する→E─2─2へ〕




