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世界  作者:
-2nd- / カエデの邂逅
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第89話 階段と階段

僕は浮遊を使うとペンギンの上を通って向こう側に着地した。

走って上に登って行った桜を追いかけた。




☆☆☆




白い布や空色の長い僕の髪が風に揺れて靡いている。

この層は水の向こうは外だから多分風は入ってくる。

水は常時流れ続けていて壁の様なものを形成していた。

この塔はどうなってるんだろう。

階段は水で濡れているし。そもそも水は何処から出てくるのか。

作ってるのかな?

最上階に行けば疑問は晴れるのかな?僕は上を見ながら首を傾げて見る。

が上には天井があるだけだった。

しばらく考えながら浮いていると少し上から声がした。

「お姉ちゃん、おそいよ。」

桜の声だった。

確かに遅かったのかな?

そのまま桜を追いかけると途中で階段が途切れていた。

目の前には扉がある。

水の色をした大きな扉だった。鍵穴がドアノブの上に見える。

僕の髪色よりも少し濃いくらいかな。そんな感じの色だ。

ちょうど外に壁を形成して流れている水のような色でもある。

「お姉ちゃん、どうする?」

「あけれるんじゃない?」

僕は近付いて扉を開けようとしてみた。

ガツッっと岩が砕けるような音がしたけれども力が足りないのか

鍵がかかってるのか扉は開かなかった。

当然、僕は浮いたままだ。そうしないと扉に届かない。

桜も僕のあとで扉を開けようとしてみたが開く様子は見られなかった。

「鍵穴があるから鍵が必要だね。」

桜はこのゲームの経験者だ。大体は予想がついてるのだと思う。

「かぎ…てきがいた…」

「確かに階段の途中に敵がいたね。ドロップかな?」

ドロップだとすると結構面倒な気さえしてくる。

「とりあえず、たおしてくるね。」

桜は浮いている僕にそういうと階段を再び降りていった。




☆☆☆




「お姉ちゃんは見ててね!」

桜は降りてペンギンらしき敵に退治するなりそう言った。

「ん。」

桜は西洋の装飾をされた様な剣を抜くとペンギンらしき敵に向かって走っていき

すれ違いざまにペンギンらしき敵を一閃した。剣には何も付いていない。

ペンギンらしき敵はガラスのようにひび割れるとそのままポリゴン状に砕けて消えていった。

ペンギンらしき敵の消え方が若干おかしいような気もするが

ゲームなので気にしないことにしよう。

「お姉ちゃん、これ。」

さくらが僕に近付いて銀色の何かを渡してきた。

僕は動けなかった。

「お姉ちゃん、どうしたの?」

「さくら。」

「なあに?」

「なんでもない。」

「そっか」

僕は何も問いかけることが出来なかった。あれほど早いならかなり強いのかな。

僕には真似できそうにない。


桜に渡された銀色の何かを手に取って見てみる。

鍵だった。輪っかに通されていたなにかの装飾がされている小さな鍵だった。

「さくら、かぎかえす。」

「うん。」

僕は桜に先程の鍵を再び渡した。

桜は僕から鍵を受け取ると再び階段を登って行った。


僕は桜が登って行った階段を登っていった。


階段を登ると桜が扉の前で待っていた。

「お姉ちゃん、扉開けるね。」

桜は先程ドロップした銀色の鍵を鍵穴に差し込むと捻った。

カチャンという音と共に鍵の開くような音が響いた。

「お姉ちゃん、開けるよ。」

桜はドアノブに手を添えている。そのままドアノブを捻じると扉を引いた。

それで扉は開いたようだった。

向こう側の景色は非常用の道みたいな場所と青い空が広がっていた。

道を見てみるとところどころ途切れている。

「あすれちっく…?」

「そうみたいだね。」

アクションスキルが重要になってきそうな気がする。

桜が落ちそうになったら僕が引き上げればいいのかもしれないけども

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