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世界  作者:
-2nd- / カエデの邂逅
80/175

第79話 早朝と遭遇

朝に目が覚めてすぐにログインした。時間は大体9時頃だった。

僕の目の前には大きな門と塔がたっている。

目が覚めて、ログインしてみて、あれは夢だったのかなと

桜と一緒に空を飛ぶ夢。

何故か明細に記憶に残るのが不思議に思っていたのだけれど夢ではなかったらしい。

通りで記憶に残るはずだ。

足元は水で濡れていて絶えず水流の感覚がしている。

目の前には水を流れ出している大きな門がたっていた。

しばらくして桜もログインしてきた。

「お姉ちゃん、ここが水の島だよ!」

どうやらここが水の島らしい。

マップを見るとちゃんと名称が記載されていた。


"The Water Island Crater / Shower Tower Flontline"


水の島。水の塔。前線。

そのままである。目の前の塔はそういう名前らしい。

僕は水の塔の中に入ろうとした。

しかし、門の前にいる謎の黒いフードの存在に目が行ってしまった。

黒いフードの存在、いかにも怪しい。

このゲームには近くの人とかそういう機能はないのかな?

黒いフードの存在に話しかけようと近付いてみる。

「近付くな!」

桜が如何にも警戒したような声と命令口調を放ち僕の体は跳ね上がった。

と同時に反射したように後に下がった。

「残念、微少、会話、勧誘、幼女、獣耳、初者。」

黒いフードの存在は口を開いた。

何を言っているのか意味がわからなかった。

そして声質はコンピュータが発音しているような声だった。

「我名、逢魔、貴方、名前、教授…」

我の名前は逢魔、貴方の名前を教えてほしい?

こう捉えていいのかな?

「お姉ちゃん、名前教えちゃダメ、其奴の言葉を聞いちゃダメ!」

桜が警戒している。ここまで警戒するということは…

「…?あぶないひと?」

「お姉ちゃん、危ない人、禁忌とも呼ばれる存在、名前教えちゃいけない。」

禁忌…といえばアルティマさんが言っていた。

接触してはいけない、死神、殺戮、禁忌の3人のうちの1人だ

「なんで?」

「名前教えたら洗脳かけられる。」

「少女、聡明、残念、我、撤退、再会、時間、改行。」

黒いフードの存在はそう言い残すとその場から消え去っていった。




☆☆☆




「せんのう…?」

「そう、洗脳かけられる。名前を口から聞き出すことで術が成立するから。」

「?」

「禁術、対象のプレイヤーを傀儡の様に動かすスキルだよ。」

「すきる?」

「プレイヤーの意識を奪い永遠に傀儡として操る。」

それって権利奪われるってことだよね。

そんなスキルあっていいの?

「ログアウトは不可能、操作主を倒すしか解除方法はない。」

「それって…」

現実でも永遠に目覚めないってことだよね…

「お姉ちゃん、だから絶対に教えちゃいけないんだよ。最も悪い存在にあっちゃったけど…大体黒いフードの存在は怪しい存在だから気を付けて。」

黒いフードの存在…確かに怪しいけれども…

僕は周囲を見渡す。黒いフードの存在はまだたくさん見える。

多分、僕と会話した黒いフードの存在の仲間なのかな。

黒フード以外のプレイヤーは1人もいなかった。多分朝だからだろう。

「…まだいるね。」

「まだいるね…塔の中にもいたら困るね。」

塔の中にもいたらいたで怖い。

黒いフードの存在に近付いて顔を見てみる。

"首から上がなかった。"

なんか首の断面も真っ黒に塗り潰されていた。

「…。どうしよう。こわい。」

「お姉ちゃん、きっとこの人達人間じゃないんだよ…。」

このゲームには種族がない。

もしかしたら本当に人間じゃないのかもしれない。

僕も人間じゃないかもしれないけれども。

このゲームには称号があるくらいだから人じゃないのもいるのかもしれない。

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