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世界  作者:
-2nd- / カエデの邂逅
78/175

第77話 夜中と草原

「おやすみなさい。」

僕ら3人はそれぞれ目を瞑って一緒に寝た。




☆☆☆




夜にいきなりたたき起こされた。

今何時なんだろう、部屋は真っ暗で桜の端末の画面から光が出ている。

僕は見えない手で目を擦る。あっ、指が入った…

「お姉ちゃん、おはよ。今は3時だよ」

3時?お菓子の時間かな?

僕は再び寝ようとした。

「ふぎゃっ」

なんか僕の下から悲鳴が聞こえたような気がする。

「なんなのじゃー」

「お姉ちゃん、なちゅやるよ。」

えー、こんな夜中にー?

「なちゅ?なんなのじゃ?それは…」

卯月は多分痛みで目が覚めたのだろう。

桜の方に駆け寄っていってしまった。

「卯月ちゃん、だっけ。」

「そうなのじゃ!」

「なちゅはね、VRMMOっていうゲームだよ!」

「げーむってなんなのじゃ?」

卯月は妖怪の世界の住民だもんね、ゲームなんてあるわけがないよね…

「ゲームっていうのは…なんだっけ。ま、とりあえず楽しいことだよ!」

「そうなのじゃ!?」

この子(卯月)騙されやすいんじゃないかな…


僕は桜の言う通りなちゅにログインした。

細長い僕の腕に巻いているVR端子を起動させ眼を瞑った。

再び目を開けるとそこは白い空間だった。

「こんな時間に何の用ですか…、眠いのですよ、こっちは」

僕も眠いよ、そして特殊会話かな?

「ろぐいんしにきた。」

「あぁ、ログインですね。キャラクターをお選びください。」

そのウィンドウが消えると新たにウィンドウが現れた。

「キャラクター1『来睦』を使用しますか?、新しくキャラクター2を作りますか?」

僕は何時も通りキャラクター1を小さな指で押し目を瞑った。




☆☆☆




目を開くとそこは草原だった。確か夕方にログアウトした場所だった気がする。

僕は浮遊魔法を使い宙に浮こうとジャンプしてみる。

すると薄蒼の淡い光エフェクトと共に僕の体は宙に浮かんだ。

浮いていると隣に眩しい光が現れた。

僕は目を瞑る。僕がこんな体になった時みたいな光だった。

何かに抱き抱えられる感覚がした。

「お姉ちゃん、こんばんは。」

桜の声がした。目を開けてみる。上を向くと桜と目が合った。


「お姉ちゃん、それ浮遊スキルだよね?」

確か"浮遊"というスキルだったのを覚えていた。

「うん。」

僕は桜の言葉に頷く。

「それじゃお姉ちゃん、水の島に行こうか」

桜は僕を下ろして僕の小さな手を握りながら草原を歩いた。


このゲームは時間帯も連動しているようで

空を見てみると綺麗な星空と三日月型の月が上っていた。

「お姉ちゃん、今夜は三日月だね。」

「うん…」

金色に輝く綺麗な三日月が僕の目に見える。

「ってことは…今夜はあれか…」

今夜はあれ?どういう意味なんだろうか…

僕は桜の言葉に首を傾げる。

「あ、お姉ちゃん、月の形で変わるボスがいるんだよ。」

月の形で変わるボス?日替わりみたいな?

「ひがわり?」

「うーん、日替わりとはちょっと違うかなあ?」

日替わりじゃないの?

「実質あのボスは元は同じ姿だから多分違うと思う。」

フォルムチェンジとかいうやつかな?難しいボスもいるんだね。


しばらく歩いているとスライムに出会った。

ぴょんぴょんしていて可愛い。

「お姉ちゃん、スライムだね。」

うん。スライム。

手の中にいる小さなスライムはどこが顔かわからないけど

手の上でぴょんぴょんはねている。

大体1cm程度だ。僕の手に持てるくらいちいさい。

「このこつれてっていい?」

「お姉ちゃん、テイムしたいの?スキル必要だから無理だと思うよ?」

「そっか、またね。」

僕はスライムを手から草原に下ろすと再び歩き始めた。

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