第73話 撤退と悪役
「私が一緒に寝るから大丈夫だよ」
桜は一緒に寝るらしい。とりあえず僕はログアウトした。
☆☆☆
とりあえずログアウトしたのはいいとして桜と寝るのはちょっと…うん…
僕が小さい子供だからだとしても元は高校生やってたのだから
それなりに恥じらいのあるわけで元々は性別も違かったわけだし…
なんていうかとても寝れそうにないのでどうしようか悩むし
「お姉ちゃん、何言ってるの?」
なんか悩んでいると桜に注意された。
「こえにでてた?」
「お姉ちゃんは私と寝るのが嫌なんだね。」
「いやってわけではないけど…」
「嫌じゃないよね、それに1度お姉ちゃん私と風呂入ったし今更じゃないかな。」
「だって、あのときはさくらたおるまいてたし…」
「一緒に寝るのもそんなに変わらないと思うんだ。」
確かにそんなに変わらないかもしれないけど…
「お姉ちゃん、一緒に寝ようね。」
とりあえず、桜と寝ることは回避できないようだった。
残念、楓は詰んでしまった。▼
そんなテロップが頭に浮かんできた。
僕は頭をふるふるしてテロップを振り払った。
☆☆☆
桜は端末の画面を付けて時間を確認する。
「まだ18時だし、寝る時間じゃないよね、そこでのんびりしてていいよ。」
確かに寝る時間まで5時間もあるけども。
「さくら」
「お姉ちゃん、なあに?」
「のんびりしていてもいいよっていわれてもなにもすることないし…」
「ゲームでもする?」
「うーん…さっきのげーむかな?なちゅもげーむだけどね。」
「なちゅはげーむだけどげーむじゃないよ」
「げーむだけどげーむじゃない?」
「うん。なちゅのみに言える話じゃないけども、お姉ちゃんはなちゅにログインした時に何を感じ取った?」
僕はしばらく考えるような仕草をするとひらめいたように思い付いた
「せんめいだなーって」
「お姉ちゃん、それであってるよ、なちゅは異世界だよ。」
「え?」
「異世界って言っても会社に作られた異世界だけどね。」
異世界?ってことはこの日本とは異なる世界…?
「お姉ちゃんが何考えてるのかわからないけども大体あってると思うよ。VRって異世界なんだよ。もうひとつの世界なんだよ。」
VR、ある年に突然出されたのがきっかけに爆発的な人気を誇り
今でも人気の衰えない"ゲームの中に入れる"ゲームのことの名称を指す。
VRとは Virtual Reality の略らしく架空の現実ということになるのかな。
「っていってもなちゅはサバイバル系だし死ぬことはないけども。…"ある存在に出会わない限りは"」
死ぬことはないんだ、大丈夫だよね、と安堵していたところに不穏な言葉付け足すのやめてほしい。
ある存在に出会わない限りは…って、その存在に出会ったら死んじゃうってことだよね…?
そんな存在がなちゅにいるの?怖いんだけど。
「うーん、ほら、アルティマさんが言ってたよ。3人」
確かにアルティマさんが絶対あっては行けないと3人の名前を出して忠告していた。
「でも3人っていうか人として見れない。」
3人の2つ名しか言われてないのだけれども
確か、"禁忌、殺戮、死神"の3人だったはず。
VRで人を殺す権利を得るって言うのは相当な分類なんだろう…
単独でデスゲームに出来るわけだし…
その上、引っ捉えられない…、
運営さん、そんな存在を野放しにしていてもいいのですか?
僕はちょっとVRが怖くなりました。
「大丈夫だよ、お姉ちゃん、私が守ってあげるからね。」
桜が守っていてもそんなに強いなら何時かは桜も死んじゃう可能性があるし
僕も死んじゃう可能性があるからとても不安しかないけれども。




